マガジンのカバー画像

週刊少年松山洋

家庭用ゲームソフト開発を行うゲーム会社・株式会社サイバーコネクトツー代表取締役・松山洋の継続課金マガジン。ゲーム・漫画・アニメ・映画などエンターテインメント業界の話を中心に毎週記…
更新頻度が高いので圧倒的に定期購読がお得です。購読いただくとその月の記事は全て見れますが、前月まで…
¥1,000 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

2021年10月の記事一覧

任天堂への手紙

任天堂への手紙

先日、ある部下が私にこんなことを言ってきました。

「任天堂さんって、凄いです、もう感謝の気持ちしかありません」

実に端的な言葉ですが赤面しながら言ってきたので内容が気になって「うん、どうしたの?詳しく聞かせて」と伝えて話を聞きました。

その部下は女性社員で現在は各プラットフォームメーカーの窓口業務をやっていて、日々のゲームソフトの売上の確認や報告をしています。

感覚的というか一般的な会社の

もっとみる
では今からワタシを楽しませて下さい

では今からワタシを楽しませて下さい

キルアがユピーの前に現れて放ったセリフでこんなのがありましたね。

「悪いけど、これからアンタにすること全部ただの八つ当たりだから」

そう言い放った直後にキルアは『神速』から派生させた新技『電光石火』と『疾風迅雷』をユピーに喰らわせました。

このシーンを初めて読んだ時に私は「なんだろう、なんか、わかる」とキルアの気持ちを察して理解しました。

それくらい、なんか生きてると、いや、生きてるだけで

もっとみる
まだ始まってない人間が終わることはない

まだ始まってない人間が終わることはない

先日の週刊モーニングに掲載された『バトルスタディーズ』にこんなセリフがありました。

「誰もお前に期待してないし信頼も寄せてない まだ始まっていない人間が終わることはない」

新しく就任したキャプテンが自分自身の不甲斐なさに絶望して「キャプテンを辞めようと思う」と言い出した時に仲間が言い放ったセリフがこれなのですよ。

『バトルスタディーズ』という作品はPL学園をモデルとして描かれている甲子園野球

もっとみる
頭の中にあるうちは何でも傑作

頭の中にあるうちは何でも傑作

映画『何者』という作品の中でこんな台詞がありました。

「頭の中にあるうちは、いつだって何だって傑作なんだよ」

(正確に引用するとこういう台詞でした)

主人公たちの大学時代のモラトリアムというか、「自分だって何者かになれるんじゃないか」と思い悩む大学生独特の心情を表現した素晴らしい映画でした。

そして同時に私の胸に一番刺さったのが、この台詞だったというわけです。

*****

ゲーム業界で

もっとみる
初めて職務質問された話

初めて職務質問された話

その日はまさに炎天下でした。

台風が過ぎ去った後の東京は朝から快晴で10月とは思えないほどの炎天下だったのです。

土曜日の朝にいつも通りに早起きをして、近所の『松屋』で朝食を食べていつも通りに東京スタジオに向かいながらスマホを片手にテクテクと歩いていました。

「すいません、ちょっといいですか?」

突然、声をかけられたので振り向いたらそこに警官が二人。

「?」

一瞬、なにかわからなかった

もっとみる