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週刊少年松山洋

家庭用ゲームソフト開発を行うゲーム会社・株式会社サイバーコネクトツー代表取締役・松山洋の継続課金マガジン。ゲーム・漫画・アニメ・映画などエンターテインメント業界の話を中心に毎週記…
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2021年3月の記事一覧

プロフェッショナルって言葉が嫌い

プロフェッショナルって言葉が嫌い

先日、NHK総合で放送されました『庵野秀明スペシャル! 3/22(月)「プロフェッショナル 仕事の流儀」』をご覧になられましたか?

アマゾンプライムでも視聴可能になりましたのでオンエア後も観られた方は多いのではないでしょうか。

私も録画していたものを翌日に観ました。

内容そのものは『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』が公開されるまでのおよそ4年間を密着取材して、制作の舞台裏やその苦悩を追い

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ゲーム企画の作り方の誤解②

ゲーム企画の作り方の誤解②

前号記事である『ゲーム企画の作り方の誤解』があまりにも多くの方々から反響があって、私自身正直「こんなにも多くの人がゲーム企画に興味があったなんて」と驚いております。

なので前回の記事にそっと『①』と付け足して、続編記事を書こうと思いました。

*****

読者の中で本記事テーマ『ゲーム企画の作り方』に興味がある方々の性質がハッキリとはわからないので、学生向け?同業者向け?どちらの方でも実践レベ

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ゲーム企画の作り方の誤解①

ゲーム企画の作り方の誤解①

「僕の作った企画を見てもらっていいですか?」

よくゲーム系の専門学校生やゲーム業界を志望する大学生などからこういった相談をいただいて、ゲーム企画書を拝見させていただくことが多々あります。(もちろん弊社内の若手から言われることもありますよ)

中にはこんな声もあります。

「ゲーム会社って企画を買い取ってもらえないんですか?」

「凄く良いアイデアが次々に思い浮かんでて全部それをノートに描き貯めて

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エヴァにだけは乗らんといてくださいよ

エヴァにだけは乗らんといてくださいよ

「ようやくこの呪縛から解放されたんだな」

2時間34分間の鑑賞後に映画館を出ながらふと頭に浮かんだのはこんな感想でした。恐らく私自身がそう感じたくらいなので庵野秀明監督も同じ気持ちだったのではないかと思いました。(個人の感想です)

私が鑑賞後にそう感じた理由は全編の至る所から「これで終わりにするからもういいだろ?ね?何度やったってこうなるんだよ、そして同じように何をやってもコレじゃないって視聴

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ゲーム業界の隠語問題

ゲーム業界の隠語問題

突然ですが『コリジョン』ってわかりますか?聞いたことあります?

ゲーム開発を行う現場ではよく登場する言葉です。別の言い方をすると『ヒット』という表現をする現場もありますが、要するに『当たり判定』のことです。『アタリ』なんて言い方をすることもあります。(隠語というわけではなくただの専門用語ですね、これは)

ゲーム内で表示されているキャラクターや背景などで実際に見えている部分とは別に計算する時の(

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