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ガダラの豚を読んだ感想

ひろゆきのおすすめ映画100というサイトがあって、その中におすすめの映画や本が紹介されている。

その中のガダラの豚という本が気になって読んでみた。

で、その感想を書いていく。

ネタバレを含んで嫌な人はブラウザバックで。


1巻

この一巻だけでいえば紛れもなく神作である。

まず冒頭の寺で起こる不可解な出来事。

この伏線は一巻で回収されないから、気になった読者は次の巻も買うことになる。

で、次に主人公の妻が新興宗教にハマる話に。

多分ここから妻が抜け出して、宗教のボスが逮捕されるのが3巻の最後なんだろうな〜。

と思ったらこの巻で完結してしまう。

普通なら引き伸ばす箇所で引き伸ばさない潔さ。

ワンピースやコナンといった最近の漫画もぜひ見習ってほしい。

そんで、主人公たちがアフリカにいくぞ!ってところで一巻目終了。

なんというか一巻のお手本のような感じだ。

続きが気になってしょうがない。

この話が一体どこに向かってるのか予測すらできない。

久しぶりに小説を読んでわくわくしていた。


2巻

この巻はアフリカでの出来事が中心。

一巻の怒涛の勢いと比べると結構失速した印象は受けた。

一巻目は不可解な現象には必ずトリックがあるという風に、話にマジックの種明かしのような納得があった。

この巻では少し微妙になってくる。

呪術にはトリックがあるのかないのか。

おそらく3巻目で科学的に納得できる説明がされるんだと期待していた。

で、作者が意図的に書いてるのか、登場人物が人間的にどうかしてるのが多い。

主人公がアル中だし、清川は子どもにマリファナ吸わせるし。

あと、納が中2の設定なのに小2くらいの言動なのが気になった。

作者の身近に子どもがいなかったんだろうか。


3巻

本の後ろにあらすじがあるんだけど、これがひどい。

司会者嬢の惨殺、清川の変死、と思いっきりネタバレをかましてくる。

それ抜きにしても1巻目のわくわくはどこにいってん?というような内容だった。

呪術はあります!スタップ細胞はあります!といった具合に超能力バトルが繰り広げられるのである。

そんで、なんかサブリミナル見たテレビ局内で殺し合いが始まるし。

バナナのキジーツが実はアル中のおっさんだったり。

途中で考えるのがめんどくさくなったんだろうか、と思ってしまった。

これから読む人がいるとしたら1巻だけ読めばいいというのが結論である。



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