好き嫌い
いろんなものをたべてきた。
カレーがすき。お寿司がすき。ハンバーガーがすき。いろんなものをたべてきた。好き嫌いはほとんどなかった。
大人になって、こんなものもたべるようになった。
愚痴とか、悩み。
たくさんたべた。みんな、僕の所に持ってくる。どんどんたべた。僕のお腹には吐き出すものはほとんどなかったから、いくらでもたべられた。みんな僕がたべた後はスッキリしたような顔で帰っていく。それが嬉しくて、どんどんたべた。
一方的に、たべつづけた。
もうたべられない。今は、自分の愚痴や悩みでいっぱいだ。他の愚痴や悩みをたべようと思っても、いつの間にか自分のものを吐き出している。
誰か、僕のをたべてほしい。誰か。僕はあれだけたべたじゃないか。
でもそこで気づく。誰もが僕のようにたべられないこと。僕の悩みは、他の人ではたべられないものであること。誰かにたべてもらうことは、誰かのをたべることより難しいこと。
たべられるというのは、特別なのだ。
誰かに言われた。ピロリ君は繊細だから、いろんな人に寄り添える、と。
この繊細さは、僕の武器になりうるかもしれない。
自分の中で、ちょっとすきな部分。
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