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#ポエム

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ポエムって黒歴史になるってよく言うじゃないですか。というわけで僕の黒歴史をまとめています。
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#自分

濁った花弁

濁った花弁

繋がらない。
言葉と、心が、繋がらない。繋がっている感覚がない。
明るく書こうとする顔に、涙が2つ筋を作る。
ああ、きっとまた、僕は自分を飾ろうとしてる。何処かで見たものを自分のもののように書こうとしている。
書いていると、時々自分がわからなくなる。この文章は僕の文章なのか、何処かで見た文章なのか。僕の気持ちなのか、何処かの誰かの気持ちなのか。

誰しも皆、身体に色んなものが血に乗って流れている。

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目覚まし

目覚まし

おはようとつぶやいてみても、時計の針しか返事をしない、そんな部屋。もう一つ寝息が聞こえていたのはもうずっと昔のように感じる。夢の中であいつが言った、“いつまでそこにいるの”という言葉。喉に手を突っ込まれたような不快感。次の瞬間、まとわりつく嫌な汗が僕を現実に戻してくれる。そのまま夢の中にいたら、きっと叫んでいたと思う。今だって、ぽろぽろと涙が頬を伝う。肌に張り付いた衣服を脱ぎ捨てて、枕に縋りつくし

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僕より先に行った言葉

僕より先に行った言葉

カチ、カチ、カチ。
何もしなくても時間は過ぎていく。立ち止まっている暇なんかないはずなのに。
価値、価値、価値。
一人一人の価値がモノを言うこの世界で、前に進み続けることがどれだけ大変か。

茨の道を進む列車のレールを降りた。
次の列車に飛び乗るか、自分で歩いてゴールを目指すか。
もう何度も列車を見送った。でも自分の足で歩くのは怖い。
綱渡りだといって、道路の白線の上を歩いていた頃が懐かしい。

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