ゆるやかなつながりの中で生きていく
ここ最近どんどん寒くなってきましたね。
私の住んでいる東村山も、夜になるとかなり冷え込むようになってきました。
さて、突然ですが、
皆さんは何人友達がいますか?
とんでもなく不躾な質問だなと、質問した後に思いますが、言ってしまったものはしょうがない。なんつって。笑
もし
友達=いつでも自分から気兼ねなく連絡取れる相手
だとしたら、まあ、私は数名かなーと思っています。
Facebook上の友達だと、900人近くいるのですが。笑
そのうちのほとんどの人は連絡なんて全くとっていません。
なんで突然こんなこと書くかというと、コロナのこともあり、すごく感じることがあるのです。
それは、
”ゆるやかなつながりって大切なんだな”
ということです。
今日は、ゆるやかなつながりについて書いてみたいと思います。
1.地域でのゆるやかなつながり。
この三連休中に、東村山で”さとやまナイトフェスティバル”というイベントが開催されました。
このイベントに参加したきっかけは、東村山で紙やウェブ媒体のデザイン・制作を請け負っている”ハチコク社”という会社のお二人にお会いしたことです。
そのハチコク社のお二人に出会ったのは、とある番組でお二人が運営している古民家カフェを知ったから。そして、その番組はうちの奥さんが見つけてくれたので知りました。
「地元の人たちと繋がっていって、UNROOFのことを知ってもらおう。」
という考えもあったからお会いしに行ったところはありましたが、お会いしてみると昨年実施していたクラファンの頃からUNROOFを知っているとのことで、いろんな話で盛り上がってしまいました。
そこからのつながりで、ナイトフェスティバルのことも教えていただき、家族で参加してきたのです。
別にそれは、
こうしてもらったからお返ししなきゃ!
という変な義務感からではなく、シンプルに
おー、面白そう!
と思ったから参加したわけです。
そして、何より、ハチコク社のお二人のことが
あー、なんかいい感じの人たちだなー
と感じたから、イベントにも参加したのです。
これが変に義務感になってくると、あー行きたくないのになーとなってしまい、それが重なるとどんどん疎遠になってしまうと思います。
お互いに縛り過ぎず縛られ過ぎず、でも何かあると自然と集まれる。そんな関係だから、長く続くんだろうなーとふと感じたわけです。
きっとそんな
”ゆるやかなつながり”
がこの激動の時代の中で必要なんじゃないかと思うのです。
話は変わりますが、コロナでどんどん感染者が増えていく中、今年の6月に、福岡で里帰り出産をしていた奥さんが東村山に戻ってきました。
コロナ禍のなか、近くに誰も身寄りがいないというのは、本当に本当に不安だったと思います。
さらに私もバセドウ病にかかって、精神的にも余裕がなかったので、どうすればいいんだと途方にくれてしまっていたと思います。
でも、そんな奥さんを助けてくれたのも
”ゆるやかなつながり”
だったと私は思っています。
偶然ではありますが、住んでいるアパートの下の階の奥さんが、ちょうど歳が2ヶ月違いの赤ちゃんを育てていたのです。
ふとしたきっかけで、お互いの家を行き来してお茶をするようになり、そこからご近所のママさんたちともつながっていきました。
おかげで、奥さんはこのコロナの最中でも、家で孤立することなく過ごすことができたのです。
そのつながりの良かったところは、”○○しなきゃ”がないというところ。
人が集まると、良くも悪くも暗黙のルールみたいなものができるもの。
そこに縛られすぎると、だんだんと疲れてきてしまいます。
私自身、奥さんのママ友の輪の中に少しだけ入ったことがありますが、
”ああ、なんかちょうどいい距離感だな”
と感じました。
SNS疲れなんて言葉もあるくらいですから、人との関わりって結構大変なものなんだと思います。
でも、完全に孤立しても人は生きていけません。
だからこそ、いざという時には連絡取れるけど、連絡取らなきゃいけないわけじゃない
”ゆるやかなつながり”
というものがとても大切なんだと感じたわけです。
2.昔の仲間とのゆるやかなつながり
”ゆるやかなつながり”
でもう一つ思うのは、昔の仲間・友達です。
めっちゃ連絡とるわけじゃない、でもたまにきっかけがあると突然連絡とって集まれる。
そんな仲間が結構私の周りには多いように感じます。
私は人とつながっていくことが大好きです。
でも、実は筆不精なので、自分からガンガン連絡とることってあまりしないんです。
いやー、めんどくさいやつですよね。笑
でも、不思議と久しぶりに連絡とって、会うことになっても、あんまり久しぶりな感じがしないくらい話が弾んだりもするのです。
嫌いになったから絶縁する!
と思って連絡をしてないわけじゃないので、結構そういう関係が成り立ってるなと思うわけです。
福岡から東京に越してきたからこそ、福岡にいたときの仲間と連絡取るようになったり、本当にきっかけはいろいろで。
苦しいと思った時ほど、そんなゆるやかにつながっている仲間たちのおかげで、なんとか大変な時期を乗り越えられたように感じます。
そんなゆるやかなつながりの大切さを一番感じられたのは、最初の職場だった不動産仲介会社の当時の上司に連絡した時でした。
ボーダレス・ジャパンに入って一年くらい経った時だったでしょうか。
実家が引っ越すことになり、いろいろな手続きを不動産屋さんにお願いしないといけなくなったのです。
そこで、私は当時お世話になっていた店長に連絡をしたのです。
働いていた頃から数えると、10年近くも時間が経っていました。
ただ、Facebookのおかげもあり、それこそゆるくFacebook友達としてつながっていたのです。
正直、何言っても響かない、本当に手のかかる新人だった私。そんな私を根気強く見てくれていた店長や先輩方。
連絡される方からすると、迷惑だろうなと思いつつ、思い切って連絡をしてみました。
すると、意外にも、当時と変わらない感じで話ができたのです。
むしろ、私が不動産会社を辞めてからこれまでの話を聞くのも、楽しんで聞いてくださっていたのです。
結局引っ越しの手続きが終わる最後まで丁寧に対応してもらい、その後当時一緒に働いていた仲間とも連絡したりもしました。
ゆるやかにつながっていたからこそ、改めてつながり、助けてもらうことができました。
3.ゆるやかなつながりを作るには?
ゆるやかなつながりの大切さを考えていた今日この頃、ちょうどGIVE&TAKE(アダム・グラント著。三笠書房)という本にも同じようなことが書いてありました。
”一番近くにいる、親友や家族、仲間とのつながりよりも、ゆるやかなつながりからの方が新鮮な情報が得られる。”
ということが書かれてありました。
確かに、同じ場所で同じ人たちとずーっといると、あまり新しい発想は生まれないですし、新しい情報も得られません。
だからこそ、ゆるやかなつながりの人たちを多く持っていた方が、自分だけでは手に入れられない情報が入ってくるんだと思います。
逆にいうと、私自身久しぶりに会う仲間とは全然違う場で活動しているので、相手の方からすると新しい情報が得られるということなんでしょうね。
ただ、ゆるやかなつながりを作っていく上で、一つ大切なことがあります。
それは、
”相手から何か利益を得ようと思って近づかないこと”
です。
”この人と繋がれば、こんな利益が得られるはず”
と、そんな気持ちでつながろうとすると、そのつながりは長くは続きません。
そして、それを続けていくうちに、だんだんと人が離れていって孤立してしまいます。
むしろ、
”この人に対して、自分は何をしてあげられるだろう?”
という感覚でつながっていくことがきっと大切なんだと思います。
中には、そんな好意を利用してやろうという人もいるので、そこには警戒しておいた方がいいですが、
「もらおう」
ではなく
「あげよう」
という姿勢でつながることで、久しぶりに会ってもきっと自然とまたつながっていけるんだと思います。
私もこれまで生きてきた中で、
”自分が利益を得よう”
と思って会っていた人は、あまり長く関係が続かなかったように思います。
恥ずかしい話、そんな気持ちで人に近づいたこともありました。
ここまで書いてきた”ゆるいつながり”が続いている皆さんに対しては、確かに
”つながることで、この後新しいお客さんを紹介できるかも”
とか
”つながることで、自分の経験を伝えてプラスにしてもらえるかも”
という気持ちでアプローチしていたなと、今振り返ると思います。
とはいえ、自分がなんでも提供するものを持っていたかというとそういうわけではなく、実際のところただ相手の話を聞いてあげたりしていただけでした。
自分には何もないからあげるものなんてない、なんてことはありません。誰からでも得るものって意外とあるものなんです。
4.ゆるやかなつながりで生きていく
ここまでいろいろ書いてきましたが、そもそも自分は感覚で生きているタイプなので、これが損か得かなんてあまり考えずに生きてきました。
なので、大体誰かとつながるときは、直感でこの人とつながりたいと思った人とつながってきたというのが実際のところです。
そんな私でも、なんとか生きてこれたのは、本当にこの”ゆるやかなつながり”があったからだと思います。
自分の周りには、いろんな場で頑張っているとても素敵な仲間たちがたくさんいます。でも、別に常日頃連絡をとっているわけではなく、ちょっとしたきっかけでつながったり、また離れたりするのです。
一瞬の出会いだったのに、そこから長くつながっている人たちも結構いたりします。そんな人たちが、何かのおりに快く助けてくれたりもするのです。
誰でもがゆるやかなつながりを作るのが得意というわけじゃないと思うので、ゆるやかなつながりを作れる仕組みも必要なのかもしれません。
そう考えると、TwitterやFacebookなんかのSNSは、ゆるやかなつながりを作るツールとしてはいいのかもしれませんね。
なかなか先の見えない時代ですが、少しでも多くの人が何か生きるヒントを掴んでいけるよう、私自身
”ゆるく”
発信していけたらと思います。笑
そして、気になることがあれば、どなたでもいつでもゆるくご連絡いただけましたら幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?