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大阪チャンピオンシップ勉強会~来月を見据えて&紫黒ウタゼット

【筆者補足】この記事は頂上決戦環境初期に書かれたものです。1月の最新情報はエキシビジョンに書かれています!
「最初の頃はこんな歴史があったんだな」と読み進んでいただくか、一気に飛ばしてエキシビジョンまで行くのがいいです!

11月23日。頂上決戦環境の答え合わせが終わりました。決勝戦の卓に座っていたのは共に赤ゾロ。それも白ひげ入り。ナミやダダンでアドバンテージを稼ぎ、軽量キャラを大量に並べて、リーダーゾロの能力でバックアップ。
手札の減らないアグロデッキで、白ひげの必殺技もある。
序盤、中盤、終盤と一切隙がなく、デッキの動きも再現性がとんでもなく高い。カードゲーマーの夢を叶えたデッキが決勝卓を独占するのは不思議な話ではありませんでした。
白ひげ入りのゾロについてはチームメイトのバジュラニキが早速まとめてくれているので、こちらで勉強しましょう。

赤ゾロ同士の決勝戦のインパクトが大きいですが、来月からのフラッグシップや福岡や愛知での戦いを控えるプレイヤー達にとっては、他のデッキまできちんと目を光らせねばなりません。

トップ32の内訳はシンゲツ氏がまとめています。これらのデータを見て、各々がこれから使うデッキを決めたり、調整を進めたりすることになります。
今日は筆者と一緒に各地のデータや興味深いツイートを見ながら、一緒に来月に向けた勉強をしていきましょう。

1 ゾロか錦えもんか

ゾロ13、錦えもん8。2人合わせて21。トップ32のうち約7割を占めました。会場全体でのゾロと錦えもんのシェア率は、筆者の推測だと恐らく35%です。つまり、ゾロか錦えもんを握った時点で決勝進出率が期待値の2倍。大多数のプレイヤーよりも勝ち組だったのです。
筆者の本棚にある経済学書には、「トレンドフォロー」という言葉が解説されています。簡単に言うと、「勝ち馬に乗れ!」です。
もし今日大きい大会があるなら、余計なことを考えずゾロか錦えもんを握れば勝ち組の恩恵を受けられるのです。
ただし、正しいデッキ選択をできたとしても、その後に茨の道が待っています。勝ち進めば必ずぶち当たるミラーマッチです。こればかりは、優秀なプレイヤーを相手に幾百幾千もの練習でしか解決できません。
ちゃんと努力できる。練習環境を整えられる。あなたが幸運にもこれらの条件を満たしているのであれば、王道を歩みましょう。パワis正義。正攻法こそ最強なのです。
どちらを選ぶかは、性格で決めてもいいです。安定感や再現性を好むならゾロ。爆発力や快感を求めるなら錦えもん。

2 インペルダウンカイドウ

今回のCSで筆者がもっとも興味を持ったツイートがこちらです。

紫カイドウを持ち込み、たった一人だけ予選突破。そしてベスト4まで進出した風歩選手の星取り表です。
特筆すべき点はキッド&錦えもんに対して7戦全勝。デッキレシピは是非風歩選手のツイートまで。
従来のカイドウは9カイドウや10カイドウを叩きつけて勝つデッキでした。今回のCSでその選択肢をとったプレイヤーは軒並みふるい落とされました。カイドウ枠を9カイドウ2枚のみに絞り、マゼランをはじめインペルダウンのカードたちに寄せたのが風歩選手の先見の明だったのです。ドンを縛りあげることで、おでんの着地を遅らせ、その間にブロッカーを大量に並べて守りを盤石にします。そして、2種類のキングたちが緑側のブロッカーやお菊をせん滅していくのです。
重たいカードを極限まで減らしたことで、赤ゾロ相手にも渡り合え、3勝2敗と勝ち越しています。
今回のCSで、もっとも斬新な着眼点で構成されたと言っても過言ではないレシピです。

3 安定して爆発イワンコフ

筆者が二番目に興味を持ったツイートがこちら。

asu選手の星取表です。
大会を通して赤ゾロに3勝負けなし。最後は錦えもんに屈するも通算で2勝2敗と決して苦手にしているわけでもないです。
これからのスタバや各地での大会では白ひげいりのゾロが急増することが火を見るより明らかです。赤ゾロを狩り続けたイワンコフに再びスポットライトが当たることでしょう。
イワンコフは分回ったり、分回らなかったり不安定なのではないか。そんな疑問を解消するには、先駆者のひとり粒八氏がおすすめです。

粒八TVでイワンコフを勉強すれば、本人も呟かれているように、安定して爆発するようになります。

4 ヒナが正義スモーカー

今回筆者が読み切れなかったのが海軍の決勝進出でした。環境初陣線、お宝争奪戦、天竜杯など幾多の大会で勝ちきれなかった海軍はどうせ途中で全滅するだろうと予想していました。

筆者の諦めをいい意味で裏切ってくれたのがしゅー選手でした。特筆すべきはヒナまで投入したブロッカー15枚体制です。ヒナがブロッカーとして機能すれば、実質2体止めていることになります。防御を盤石にして衝撃波まで構えられれば、容易に突破されることはありません。

5 混色タイム

ここまでゾロ、錦えもん、カイドウ、イワンコフ、スモーカーと取り上げてきました。「全部の色がある。ワンピカードよくできている!」めでたしめでたし。
とは行きません。ワンピカードには混色リーダーたちがいます。今回混色で生き残ったのはローが一人だけ。その他の混色リーダーは全滅してしまいました。やはり長丁場でライフ4は厳しいものがあったのか。
特に序盤の手札にカウンター値がないと、あっという間に攻撃を通され、ライフ1や2で防戦一方となり、そのまま押し切られるのが典型的な負けパターンです。残念ながら今回は負け組になってしまったと言わざるを得ません。

6 まとめ

ここでいったん各リーダーを持ち込む際の基準を整理します。
・ゾロ→安定感、再現性の塊。きちんと練習してミラーマッチを勝てるようにする。
・錦えもん→止められない爆発力。ゾロと同じくミラーマッチ練習必須。
・カイドウ→9-10カイドウを減らしてミラーマッチは手薄に。前のめりにしてスピード重視へ。
・イワンコフ→赤ゾロを倒す。錦えもんやキッドにひき殺されない方法を考えよう。
・スモーカー→ヒナまで入れて防御面をより盤石に

練習が特に大事なのがゾロ&錦えもん。デッキ構築が大事なのがイワンコフ&カイドウ。単色のリーダーたちを持ち込む場合、上記の課題やポイントに注意して取り組んでいきましょう。


エキシビジョン~紫黒ゼット

今回のエキシビジョンは、大阪CS前に密かに注目され、成果を挙げ始めていた紫黒ゼットです。トップ32には残らなかったものの、6コス帯のサカズキとキングを安定して連打することで盤面処理はお手の物。衝撃波と地獄の審判で防御面も盤石。
わからん殺しを決めるのに打ってつけのデッキなのです。
次のCSまで1か月時間あるしね!時間に余裕があるうちに未開拓のデッキを試すのが合理的なのです。

有料部分の内容は現在のレシピと解説になっています。筆者が大会に出るたびに加筆追記&値上げされていく方式です。最初に飛びつく人や常連さんにだけ優しいシステムです。

ここまでの戦績はスタバ4-1が3回(11/28現在)。マスターピースを見つけるまであと少し!

スタバデビュー戦は決勝戦で負け。

二度目のスタバはゾロの特攻を止められず。

三度目のスタバは決勝戦で最速おでん連打の前に屈しました。ウタちゃん増量した感触良し。あと、2000カウンターもてんこ盛り構成で。

ここから1月17日追記内容

しばらくゼットから離れていました。東京チャンピオンシップが終わって、環境を見回すとゼットの立ち位置もだいぶ良くなっていました。
まず、最大母数を占める錦えもんを苦にしません。勢力を拡大した白ひげにも除去が突き刺さります。
相変わらずゾロに苦戦しますが、「当たらなければどうってことない」。ストロングスタイルで突破するのです。ついでに、赤緑ロー相手も手数と手札の枚数差で苦戦します。

それでも大多数のデッキ相手には次のシナリオで戦えます。
・大量の2000カウンターで序盤を耐える
・中盤はボルサリーノを絡めて7000パンチも耐える
・10クザンで制圧

ずっと赤ゾロを警戒して10クザンを入れない構築にしていましたが、筆者も丸くなりました(=10クザンを買いました)。10クザンを叩きつけて、リーダー能力をそのまま起動して2面処理するのが最強ムーブでした。おでんもきれいに討ち取れるしね。
有料部分の末尾に、東京チャンピオンシップ後の快適なレシピを記載します。

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