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山川杯第八陣観戦記事
ブックオフ相模大野に37名もの海賊が集まりました。残るは大阪CS。本選。
三船長発売に向けて戦いの場です。
まずはデッキ分布から。
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白ひげとゾロが最多勢力。ローとレベッカが続き、その他多様なデッキが海の覇権を目指します。
予選ラウンドの各リーダーの勝率は次のようになりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1689852453982-qHrattXNPU.png)
勝率67%。
メタが混沌とすると王者白ひげが君臨します。有象無象相手に9ニューゲート連打で攻撃をシャットアウトする姿は健在です。
ゾロはいつでも勝率5割超えをキープ。大勝とまではいきませんが、tier1としての尊厳を守ります。
ローは予想外の苦戦を強いられました。ゾロに火拳が採用されているのが逆風です。小型キャラだけでなく、ブロッカーローもお玉やゴードンを絡めて焼き払われていました。
レベッカはいつもどおり勝率4割台。ゾロやローをメタるものの、環境が多様化すると、様々なデッキに足元をすくわれます。
エースは使用者2名ながらも、ときえん選手が5勝1敗で予選突破したのが勝率に大きな影響を及ぼしました。エースが強いのか、乗り手が強いのか。それとも両方なのか。検証が必要でしょう。
6回戦を終え、決勝ラウンドに駒を進めたのは下記リーダーたちでした。
山川杯トップ8分布
— 山川 洋明 (@pironekogift) July 20, 2023
白ひげ2
ゾロ2
エース
ロー
紫カイドウ
青紫クロコダイル
白ひげは使用者7人中5人が4勝2敗以上の成績を残しました。それでも、2敗同士のオポネント値対決で涙を飲んだプレイヤーが3人。
ゾロは7人中3人が4勝2敗以上でした。オポ対決を乗り越え、白ひげと同じく2名を決勝ラウンドに送り込みました。
そして、逆風だったロー、ときえん選手が握るエース、ダークホース青紫クロコダイル、そして筆者の紫カイドウが生き残りました。
では、決勝ラウンド。猛者たちの戦いぶりを見ていきましょう。
準々決勝 ときえん(エース)VS マシマシ(ゾロ)
「最近、エースの姿を見る機会が減ったね」
小型キャラでアタック回数を稼ぐならゾロ。高パワーで殴りつぶすなら白ひげ。
前環境のチーム戦では三番手として、多くのチームに席があったエース。今環境ではレベッカやドフラミンゴが台頭。赤使いはゾロや白ひげに流れた。
しかし、豊富な除去で相手キャラをせん滅し、炎帝から一気に勝負を決める力強さは健在。町田組が誇るデッキビルダーときえんが今日握っているのはまさしくそのエース。
観戦記事席との相性の悪さは恐らく世界一(注:筆者観測範囲内)。今日こそは魔物を振り払えるか。
対するマシマシは、知る人ぞ知るのゾロ使いの一人だ。昨今勢力を拡大しているニコニコ海賊団で日々腕を磨く。筆者も予選ラウンドでわすか7分で撃沈された。
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面識ある二人だけあり、和気あいあいと試合前の会話もシャッフルも進む。
両者1ターン目は白ひげ海賊団で手札を整える立ち上がり。ときえんはジョズを、マシマシはブロッカーマルコを加える。
2ターン目、ときえんはあまりの手札の悪さを目の当たりにし、絶叫しながら8000パンチ。
マシマシはバギーから白ひげ海賊団経由で5マルコを連れてくる。こちらもドンを使い切れず、7000パンチをお返しする。
絶叫後のときえんはバギーから炎帝を加える。
「これ、ありなの?!」
そう言うと、4ドンでジョズを場に出す。
マシマシはイゾウからジョズを加え、5マルコを出す順調な動き。
イゾウから火拳を加え、1ターン遅れでときえんも5マルコを出し返しバギーを撃破する。攻撃だけは順調に通って、相手のライフは2。
マシマシはマルコとリーダーで7000攻撃を繰り返す。ときえんのライフも2へ。そして、2体目の5マルコでリードを広げる。
このまま待っていても仕方ない。ときえんはマルコでマルコを攻撃して相手のカウンターを減らすと、炎帝をマルコに打ち込み、リーダー9000で勝負を仕掛けに行く。
これにはラディカルビームと追加のカウンターが合わせられる。
ときえんの大技をかわしたマシマシはマルコとリーダーで、7000→9000→7000と波状攻撃を仕掛ける。リーダー能力やラディカルビームなどで耐えしのがれるも、ときえんのライフは1。手札も5枚に減った。
ゴードンとブロッカーマルコを展開し、防御を盤石にする。
ときえんは9ニューゲートを降臨させ、反撃の機会が訪れるのを伺う。
だが、その機会は訪れなかった。
マルコたちとリーダーの9000アタック3発を手札5枚とライフ1枚では守り切れなかったからだ。
マシマシ勝利。
データワンピ部向け
アタック回数
ときえん7
マシマシ11
準決勝1卓目 バケツプリン(ロー)VS TIGHT(白ひげ)
準決勝1卓目は、筆者が手も足も出なかった強豪二人の対戦をお届けしよう。
バケツプリンは筆者を予選で11分で撃破。
「カイドウは5000アタック連打が苦手だったはず!」
的確なジャブと速攻連打。
TIGHTは準々決勝で筆者を撃破。筆者の秘密兵器、鼻空想砲に一切惑わされることなく、冷静なリーサルで準決勝に駒を進めている。
ローは白ひげ相手には先手。識者の編み出した戦法通り、バケツプリンが先手。ナミからチョッパーを加える。
TIGHTは海賊団からアトモス、イゾウからサッチ。2ターン目と3ターン目の動きが決まる。
リーダー7000アタックからチョッパーを置くバケツプリン。アトモスを置いて殴るTIGHT。
バケツプリンはホーキンスを置いて、アトモスのアタックをけん制する。TIGHTはアトモスを立たせたままにし、予約通りサッチを繰り出す。
バケツプリンはリーダーとホーキンスの攻撃で相手のライフを0にすると、スターターゾロを出し、リーダ能力でスターターローによってホーキンスを起こしてターンを返す。エースやサッチに倒されては話にならないからだ。
このターン、TIGHTが一気に仕掛ける。ホーキンスに睨まれていたアトモスを皮切りに、サッチもリーダーも攻撃。相手のライフは1へ。すると、ブロッカーマルコ2体を展開。潤沢な手札で守り切る算段だ。
苦しそうな表情を見せるバケツプリン。お玉でアトモスを弱体化させ、ホーキンス8000でKO。スターターゾロ、ホーキンス10000、リーダー効果からスターターローを絡めてホーキンス再び10000と畳みかけるものの、ブロッカーマルコたちが道を阻む。
スターターローやリーダーで追撃するも、手札のカウンターが当然合わせられる。
サッチの9000パンチこそ守られるものの、手札を大量に喪失した相手を見て、TIGHTは7000アタックを繰り返して決着をつけた。
データワンピ部向け
アタック回数
バケツプリン9
TIGHT8
準決勝2卓目 マシマシ(ゾロ)VS やわらか(ゾロ)
準決勝2卓目からはゾロミラーマッチをお届けしよう。
「8位は何も選べない!」
スイスラウンド8位から決勝ラウンドに駒を進めたやわらかは、山川杯独自ルールの洗礼を乗り越えて準決勝に進出した。
「スイスラウンド上位の者がじゃんけんに勝った状態で試合開始」
先手が欲しいゾロミラーマッチ。スイスラウンド5位のマシマシが先手を宣言するところから始まる。
イゾウからジョズを加えるマシマシ。やわらかも負けじとバギーから火拳、ナミからゾロと手札を整えていく。
マシマシは展開する代わりに、ナミ5000→リーダー6000と攻撃コースを選び、やわらかのライフを3まで削る。
やわらかもナミでイゾウをKOすると、リーダーと速攻ゾロの攻撃でライフを3まで削り返す。
マシマシはリーダー6000で速攻ゾロを倒すと、4マルコを立ててターンを返す。
やわらかは間髪入れずにジェットピストルでマルコをKOすると、リーダーの攻撃は止められこそするものの、マグラからのバギー7000でマシマシをライフ2に追い詰める。
マシマシは1ターン遅れながらも5マルコが到着。バギーをKOする。
やわらかはリーダー6000攻撃から、速攻ゾロを2体追加。彼らも6000連打し、マシマシのライフは1へ。
追い込まれたマシマシは、マルコとリーダーをそれぞれ7000にして速攻ゾロを討ち取る。そして、ダダンとマルコで手札と防御網を整える。
やわらかはここで火拳。ダダンとマルコKO。マシマシは出番のなかった火拳で蘇生させる。リーダー9000攻撃でマシマシ最後のライフが剥がされる。
マシマシはバギーからラディカルビームを加えると、5マルコ、リーダー、イゾウたちで7000→7000→6000の攻撃でやわらかのライフを1に追い詰める。次のターンがくればリーサルコースだ。
やわらかもここが最終ターンと認識する。マキノでナミ強化。7000アタック。これが手札から守られると、ディアブルジャンブをリーダーに打ち込む。パワー12000。マルコの横をすり抜けていく。
マシマシの手から2枚のラディカルビームが見せられ、やわらかは投了した。
データワンピ部向け
アタック回数
マシマシ9
やわらか11
決勝戦 TIGHT(白ひげ)VS マシマシ(ゾロ)
海の外では現実が待っている。平日の昼間開催。有給投入などで現実を乗り越えなければ、そもそも参加不能。社会人にあまりにも厳しい。海賊向け。
そんな山川杯も残るは決勝戦のみ。配信用のカメラとマイクがセットされる。
冷静な差し回しで決勝に駒を進めたTIGHT。
12000パンチを乗り越えたマシマシ。
両者マリガンから決勝戦の火蓋が切って落とされる。
先手のマシマシはバギー空振りの不運に見舞われる。TIGHTは海賊団とイゾウでブロッカーマルコとジョズを加える立ち上がり。
リーダーとバギーの6000攻撃でライフを3まで追い落とす。受けたTIGHTは9ゲートで耐えればいいというプランだ。アトモスを出し、静かに反撃の時を伺う。
マシマシは5マルコ着地。次のターンから攻撃モードだ。
TIGHTはアトモスとリーダーを攻撃に差し向けると、5マルコを出し返してバギーを討ち取る。そして1ドン構える。
マシマシはイゾウでブロッカーマルコを加えると、リーダー6000アタック。これが通って相手ライフは0に。5マルコの7000攻撃に毛皮強化が合わせられる。ブロッカーマルコで防御を固めると、イゾウから追加の5マルコを手札に加える。
アトモスの攻撃でマシマシのライフは2へ。5マルコの攻撃には不死鳥となったマルコが立ちはだかる。ライフ0で無理は禁物とTIGHTはブロッカーマルコを2面立たせる。
念のため相手の手札枚数も確認「10枚」。まだ道は長い。
マシマシは5マルコとリーダーの8000ラインで攻め立てる。いずれも相手のマルコで阻まれると、イゾウたちでマルコを追撃し、1体を葬ることに成功する。
TIGHTはアトモス、5マルコ、リーダーの6000攻撃3連打で4マルコをブロックさせた上で、ライフを1まで追い詰める。相手の手札は5枚。10ドンを適切に割り振ればリーサルも狙えそうだ。トラッシュも確認する。
無理はせず、9ゲート降臨ルートへ。1ドン構え、手札は6枚。
マシマシは相手にターンを渡すと厳しい。しかし、4マルコと白ひげで固められている現状も苦しい。相手の5マルコに狙いを定め、リーダーと5マルコで攻撃し、カウンターを掃かせる。
ゴードンでアトモスを弱体化させ、イゾウで攻撃を仕掛ける。これにはブロッカーマルコが立ちはだかってくる。もう一度イゾウでアトモスに。手札から2000カウンターが切られる。
最後に奇跡に一縷の望みを託してブロッカーマルコが突っ込むものの、TIGHTの手にはしっかりとカウンターが握りしめられていた。
TIGHT優勝!!!
データワンピ部向け
アタック回数
TIGHT8
マシマシ13
エキシビジョン~カイドウ研究会
「三船長!赤紫!」
世間が沸いている間、ひっそりと盛り上がっている界隈がありました。
鬼ヶ島に所属するカイドウ研究会です。
![](https://assets.st-note.com/img/1689891492948-U5gguMydGb.png)
アタック回数が少なくて手札を削り切れない。
詰めに行ってもラディカルビームたちに防がれる。
そんな紫カイドウにおいて、このローは待望のカードです。
最低限のブロッカーとしての仕事をこなしつつ、手札をもぎ取ってくれるのです。体感としては、出たターンに1ドンと共に7000パンチをお見舞いしているかのようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1689891699337-jc8iHmYeR7.png)
ベポも注目です。9カイドウやリーダー能力でドンを消耗したあとに素早くリカバリーしてくれます。
10ドン貯まった状態で9カイドウを走らせる→鬼ヶ島起動→ベポ攻撃。この動きを決めるとなんと、次のターンにもう一度9カイドウを走らせられます!
![](https://assets.st-note.com/img/1689891858606-f20s88ITXR.png)
もっとも強烈なのがキッドです。カイドウはゾロやローの5000アタック連打を苦手とします。地獄の審判やクイーンでいなしてきましたが、それでも限界があります。
キッドが百獣海賊団にやってくることで、小型キャラによるアタック連打を封殺できるようになります。パワーライン6000要求。
もし2体目のキッドを引き込めれば、毎ターン7000要求に変わります。
4弾環境途中で大幅なてこ入れがされる!そうときたら、カイドウを触らない理由はありません。
神社に課金し、満員電車では席を譲るためだけに椅子取りゲームを制覇して徳を積んでおきました。カイドウ使いとして準備万端。
筆者のカイドウ生活の戦果は下記動画で見られます。
いずれも最終戦で大敗。
何なら今日の山川杯でも負けるときはフルボッコ。準々決勝でも大敗を喫しました。
「いいところまでは進出するけど、肝心なところで大敗する」
三船長がやってくる前の現状です。しかし、ローやキッドが入れば、カイドウは生まれ変わるでしょう。
有料部分では、筆者の研究成果をお伝えします。今のうちにカイドウの基礎を身につけておけば、三船長発売後にはロケットダッシュを決められます!
内容は、
・プレイングガイド
・採用カード候補解説
・三船長後デッキリスト(tcg+やmokeymokeyさんで登録できるようになってから公開予定)
これら3点です。
先行研究としてしゅーと選手のカイドウ解説にも是非目を通しましょう。
基本的な内容はしゅーと選手に任せて、筆者の研究成果へ出発!
最新のデッキレシピは筆者のツイッターにだいたい貼り付けてあります!
プレイングガイド
・基礎編
まず、カイドウは超アグロデッキだと認識するところから始めます。
リーダー能力を正確に理解すると、次の意味になります。
「対戦相手のライフは1少なくなる。あなたはゲーム中、任意のタイミングで7ドンをデッキに戻す」
付け加えると、
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