初めて「市議会」の傍聴をしてきました。
「議会」のいい画像がなく、TOP画像は国会議事堂です…。笑
1:市議会を傍聴することになった「きっかけ」
私は、住んでいる市の「市報」を読むのが好きで、けっこう隅々まで読んでいます。
「今、市は、こんなことやってるんだな」とか、「このイベント行ってみようかな〜」など思いを馳せながら、毎月市報を読むことは、私にとって、自分の住まう市を理解するための大事な時間となっています。
先日、市報を読んでいると、我が市にも、ついに!産後ケアが導入されることを知りました。
まぁ、その時の産後ケアの内容は、まだまだだな…と感じましたが、開始直後ということもあって、今後に期待していました。
けれど最近、市報を読んでいると、産後ケア事業が余計に使いにくいものになり、事業が縮小していることに気づきました。
そこで思わず、Facebookでつながっている市議会議員さんに、「ちょっとこれは変えてもらわないと…。」と、愚痴のような、要望のような…。そんなメッセージを送らせてもらっちゃいました。
数ヶ月後、その議員さんから「今度、市議会で、以前指摘をいただいた産後ケアのことを一般質問(提案、改善する要求の場)するので、もしよかったら議会を聴きにきませんか?」と、連絡をもらいました。
メッセージを送ってから、ちょっと時間は経ちましたが、「議会で取り上げてくれるんだ!」と、うれしく感じました。
(※一般質問にこぎつけられるまでの、議会の決まりやペース?がわからないので、もしかしたら早めなのかもしれませんが。)
「一回くらい、議会って聴きに行ってみたいな」と思っていたので、いい機会!ということで、市議会の傍聴、行ってきました〜!
2:市議会を傍聴してみての感想イロイロ
・傍聴席、私含めて3人しかいなかった。少な〜!苦笑
・出入り自由。予約不要。当日行って、名前と住所を書けばいい。
思ったより、かなり気軽!
・うちの市の場合は、議会の2階が傍聴席だったので、議員さんたちを上から見下ろす感じでした。結果、議員さんたちの様子が、よ〜く見れたのがよかったです。
一般質問をしている議員さんがいて、その間、他の議員さんたちが何をしているのかがよく見えました。
一般質問の内容を聞き、その内容について、すぐにタブレットで調べている人もいれば、真っ黒画面のタブレットを置いたまま、一切手をつけていない年配議員さんもいました。他にメモを取るわけでもなく…。
あなたも傍聴側なの?って感じでした(苦笑)
タブレット内の詳細こそ見えないけれど、見えるは見えるので、なんとなくですが、「あ、この人はちゃんと一般質問の内容を聞いて、関心持って調べてるんだな」とかは、けっこうわかるもんです。
年配議員さんとは逆に(?)PCを持ち込み、文字を打ちまくっている人も一人いて、「あの人は今回の議会のレポートを書いているのか…?それとも、内職…か…?」と疑わしい人もいました。苦笑
せっかく行ったんだから!と、議員さんたちの様子、身を乗り出して見させてもらいました〜!次回の投票の参考にしようと思いました。
3:うちの市の産後ケアの使いにくさ
・産後宿泊ケアの受け入れ先が、高級産院のみ。選択肢は1つだけと限られています。2泊3日で12万円。市からの補助が4万円出ますが、自己負担額は8万円と高価です。
→先日、市の保健師さんと電話で話す機会があったので、ついでに「あの産後宿泊ケアを使えてる人って、今どのくらいいるんですか?」と電話で聞いたところ、『金額も金額だし…。今年度は利用してる方、まだいないですね〜。』と言っていました。
産後宿泊ケア、きっと使いたい人いるけど、高すぎて使えないだけなはず…。なのに、利用者数だけでみて、「うちの市には産後宿泊ケアのニーズがない」と縮小され続けるのは、残念すぎる…。
・以前は、古い総合病院も産後宿泊ケアの受け入れ先としてあったものの、利用者がいなく、対象施設から外れたそう。
→とりあえず、利用金額が安いは安かった。けど、それだけ…という印象。
バスか車がないと行けないような辺鄙な場所にあったこと。まぁそれは仕方ないにしても、別に母子の産後ケアに特化している施設ではないので、そこをわざわざ選んで、産後宿泊ケアを受けにいこうとは思えないような施設でした。
「ベッド(寝床)があって、3食出てくるだけでしょう…?」的な…。
4:「産後ケア」と「育児支援」を履き違えている
一般質問への答弁を聴いていて、問題の「核」となっているのは、「産後ケア」と「育児支援」を履き違えているからだな、と感じました。
うちの市の高級産院での産後宿泊ケアは、「パパも泊まれる産後ケア」なのです。(沐浴指導を夫婦で受けられるし、協力して育児がスムーズにできるよう支援ができるから、素晴らしいものだ!と…。)
「利用者の声」は、高い満足度で利用いただいています、との答弁。
→しかし、そもそも、2泊3日・利用料12万円。市の補助が4万出て、自己負担額8万円という金額を払える家庭なんて、金銭的余裕があり、それに伴い精神的ゆとりもうまれやすく、そりゃあ満足度高いの、当たり前でしょう…(と思ってしまうのは私だけ?苦笑)
→パパも泊まれる、(パートナーの産後、数日休み、勤務の調整が可能。または理解のある職場であること)または泊まってくれるくらい協力的なパパは、きっと、もともとある程度協力的なパパなのだと予測されます。
困っているはずの人のための「産後ケア」ですが、あまり「困っている」状況とは考えにくい・・・。(ちなみに、その産後ケア施設は、「セカンドハネムーン♡」と謳っています…。)
実態は、まぁ、もちろんわかりませんけどネ。
でも、まず浮かんだ素朴な疑問は、「いっしょに宿泊している夫は、産後ケアを受けている期間の中で、一度もPC触らなかったの?」ということ。
「産後ケア事業を利用した旦那さんが、産後宿泊施設に泊まりながら、一切仕事をしなかったのかどうか?」とかの詳細な実態までは、きっと追えてないだろうな〜と感じました。
ご飯は産院が出してくれて、たまの沐浴指導がある。
お母さんが「ちょっと疲れちゃいました〜(涙)」と産院側に言えば、きっと、産院は赤ちゃんの面倒をみてくれるのだと思います。
そんな状況で旦那さんもいっしょに宿泊していたら…。空いてる時間にPC触って仕事しちゃう人って、いないのかな〜。苦笑
高い自己負担金を払って(払えて)、そんな感じで過ごしている旦那さん側の“産後ケア代”を市が負担するくらいなら、母の心身の回復と赤ちゃんの命を守るの産後ケアの優先をしてほしいと思います。
ちなみに…。「上の子」は泊まれないんです。
→第一子で旦那も泊まれて、その金額出せる家庭なんて、そりゃあ利用者の満足度は高いでしょうよ…。
→はたまた、2泊3日8万円の利用料を払えて、その間、ジジババに上の子を頼める家庭なんて、そりゃあ…(以下、略。)
→逆に、もしかして、第一子の家庭しか視野に入ってないの……?!
などなど、とにかく残念な我が市の「産後ケア」。
答弁の締めは「多種多様なニーズに応えらえれるよう、今後も支援を充実させていきます!」でした。
その「支援の充実」で語られていたことが、
・(今もやっているが)保健師による訪問事業を行い、沐浴の方法がわからないなどの育児相談を受けたりなどの支援事業を、引き続き。
・子育て支援施設での赤ちゃんの集いやお母さん学級などのイベントも今後益々充実させていきます!
と、言っていたけれど…。
それらは、「産後ケア」じゃありません…。「育児支援」です。
「産後ケアの充実」の中で語られることではないんだけどな〜。。。
答弁の中で、しきりに育児スキルを身につけるとか、沐浴指導という単語が出てきていましたが、そもそも育児スキルが足りないことを補うのは、「育児支援」で、「産後ケア」は別分野であると認知をしてもらう必要があると感じました。
一般質問をしてくれた議員さんは、「もっと利用しやすい施設と金額で、母子だけでもいいので心身を休められたり、宿泊が難しかったら、デイケアでもいいから…」と、踏ん張ってくれていましたが、大きな課題を感じる担当部長さんからの答弁でした。
妊娠したり、赤ちゃんを産んでも、母子がその後亡くなってしまっては元も子もないので、育児支援とは切り離して、危機感をもって、産後ケアに取り組んでいってほしいな、と感じました。
5:「傍聴」しかできないけれど、「やり方」は、きっといろいろある…はず!
今回、初めて「傍聴」をして、正直、ウズウズウズウズしました…。苦笑
「何でわかってくれないの!?」
「え!!!見当違いすぎるんですけど!!!」
とか、思わず言いたくなっちゃった。苦笑
今回、産後ケアについて一般質問をしてくれた議員さんは、他にも「市内巡回バス」の利用方法についても質問していました。
「大きなイベントを公民館等でやった際に、市内巡回バスが定員いっぱいになってしまい、乗れない人もいて困る。他の市ではそういう場合、タクシー会社に連絡が行って、すぐに会場へ着き、帰宅などで困っている人を乗せられる市もあるですが…。」と。
その時、市長さんは、「うちもそれやっているよ〜!!!」と見ていた間の過去イチの笑顔を見せていて、何だかその様子に…ガックシ。苦笑
産後ケアの答弁のときは、無って感じだったじゃん〜!笑
産後ケアのときも、もうちょっとリアクションしてよ〜!!苦笑
というか、産後ケアにも、そのくらい羽振りよく補助出してよ〜!!!苦笑
と、正直思いました…。
私たち子育て世代、そんな多くを望まないので、もうちょっと選択肢増やしてください…。贅沢したいわけじゃないんです…。
産後ってホントに心身ともに大変でしんどいんです…。
自分の親だってまだまだ働き盛りだったり、働かないとやっていけないんです…。あと、親が親の介護してたりとかあるんです…。
市内イベントという非日常の中で、移動困難で困っている人がいるのかもしれませが、日常生活の中で困っている子育て世代がいるんです…わかってもらいてぇ…。
今回、当日の朝にInstagramに「今日、初めて市議会を聴きに行くんだ〜!」と、急に書いたので、今度また議会に傍聴しに行くときは、前もって「いっしょに議会行かないー?」お知らせしたりしようと思いました。
(興味を持ってくれた同世代の友人が何人かいて、めちゃくちゃうれしかった!!!)
私たち、「傍聴」しかできないけれど、きっとまだまだやり方はあるはず!
こうやって自分たち世代に関わる議会のときに、例えばママ友誘ってみんなで聴きに行く、とか、もっと私たちの存在アピールしてかなきゃ、と感じました。
今回、市議会に行くきっかけをくれて、一般質問で取り上げてくださった議員さん、本当にありがとうございました!
また、議会覗きに行きまーす!!!
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