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ルーンクエスト親子セッション記録(4)
長女の17歳の誕生日。ケーキを食べた後の夕食までの時間を利用して、前回の続きを行う。
シーン:寺院に至る崖
ブルーの見張りキャンプを撃破した一行は、大事をとって一晩野営した後に、早朝、オーランスの寺院廃墟につながる断崖に向かう。
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ここでは〈登攀〉ロールが必要となるが、オーランスの戦士ウィスタンにはルーン呪文《飛翔》を使う選択肢もあることを息子に告げる。が、人間を崖上まで持ち上げるにはルーンポイント2点が必要なため見送ることに。
能力の増強について前回までしっかり説明していなかったので、ここで新たに作ったルールサマリーをもとに解説した。ウィスタンとオリアーネは、ルーンアフィニティで増強して登攀に成功。狩人ウェラナは寺院への忠誠を試したが失敗したので、先に崖上にあがった二人にロープで揚げてもらうことになった。ともあれ、これで最終目的地である寺院廃墟に向かえるわけである。
シーン:嵐の寺院廃墟
嵐の季の強風がふきすさぶ中、崩れ果てた石造りの寺院廃墟へと接近する一行。ウェラナが《生命検知》を用いて索敵すると、3体の生命反応あり。ウィスタンが暗黒のルーンの力で増強した〈視力〉にて、それらがブルーの群れであることを看破した。寺院に巣くっており、氏族の偵察をしりぞけた者たちにちがいない。
忍び歩きで奇襲を狙う作戦を立てた一行。ウィスタンはルーン呪文《闇歩き》を発動。ウェラナも獣のルーンの助けで忍び歩きに成功。しかしオリアーネはやはり鎧がじゃまをして、音をたててしまう。そこで作戦変更。フマクティ・オリアーネが正面から突っ込み、隠れている二人が援護する形になった。
ブルーは、ボスであるバイソンブルーと手下である犬ブルーの群れである。バイソンブルーは初手で病の精霊を召喚。犬ブルーは突撃してくるオリアーネに矢を浴びせかける。
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この戦闘では、狩人ウェラナの腕前が光ることになった。初弾をバイソンブルーの頭部に命中させると、同一ラウンド内の次弾が脚部にクリティカルヒット。いきなりバイソンブルーは重傷を負って転倒してしまう。こいつは《鋭刃4》のかかった業物のバトルアクスを持っていたのだが、これを振るうヒマもない。
オリアーネは犬ブルーの一匹を粉砕。もう一匹はウェラナの相棒であるシャドウキャットのエリンが組みついて射撃を妨害する。物陰に隠れているウィスタンは《消沈》を試みるが、これはうまくいかない。そこで、エリンを救援するためにブロードソードを抜いて参戦した。
病の精霊が不気味な姿を現したので、ウェラナは氏族の癒やし手からあずかっていた治癒精霊の袋を開放して、これに立ち向かわせる。瀕死のバイソンブルーは、腕を効果的成功で貫かれて絶命。ウィスタンに迫られた犬ブルーは逃走した。
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シーン:帰還そして成長
一匹取り逃がしたものの、首尾良く寺院廃墟を奪還した一行は、オーランス信徒のウィスタンによって簡単な浄化儀式を行い、ブラックスピア村に帰還した。ルナー帝国によって奪われていた信仰の拠点を取り戻した氏族の人々は大喜びし、約束どおり報酬を支払うと、さっそく嵐の季のオーランスの大聖日に向けて準備を始めることになった。
このシナリオの締めは、オーランスの大聖日の祝祭となった。聖日での礼拝でルーンポイントを回復できることを改めて子どもたちに説明した。
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また、バイソンブルーが持っていたバトルアクスは、途中で助けた商人コルンドロスの鑑定と、村の賢者カーライの調査によって、星の火の尾根を越えた向こうに暮らすグレイドッグ氏族のシンボルが刻まれている武具であることが判明した。一行は今後、これをグレイドッグ氏族に返す旅をすることになるだろう。
かくして、1625年嵐の季の冒険は終わった。
経験ロールと訓練、呪文の習得、鎧の購入を行ってセッションを終了した。この成長と購入のプロセスがかなり盛り上がったので、だんだん子どもたちもルーンクエストになじんできてくれていると感じた。
学年末で子どもたちもテストなどで忙しいので、次回は未定だが、次はヒーロークエストの要素もためしてみたい。
(つづく)