ワークショップを学んで得たものが多い件(12.17追記済み)
青学WSD39期オレンジコース修了生の「ぴろ」ことタカハラです。
この記事は、WSD Advent Calendar 2023 - 16日目 の記事として書かせていただいてます(ぴろなので「16」に飛び込みました)!
この夏に青学WSDを修了したばかりですが、アドベントカレンダーを書くと一年の良いふりかえりができるという覚えもあり、それこそ、今年はWSDに通ったことで得たものが多かったので、参加させていただきました。
今年は、先に ふりかえり Advent Calendar 2023 の 7日目の記事 を書かせていただいてて、そこでふりかえった『ことし手に入れた言葉』の中に、WSDで学んだ言葉を5つも挙げちゃいました。
行動主義 / 認知主義 / 社会構成主義(青学WSD)
発達の最近接領域(青学WSD←エンジニアリングマネージャーのしごと)
正統的周辺参加(青学WSD)
『アイスブレイクでなにを壊すか』(青学WSD)
活動目標 / 学習目標 / 最終目標(青学WSD)
実際は「5つで止めた」感があって・・・多くのパターンランゲージを増やすことができました。そんなわけで、このあたりからも、私へのインパクトが相当大きかったことが滲み出ているわけです。
WSDを学んだきっかけ
これたぶん明日(12/17)、オンライン説明会の「修了生トーク」で喋ることになるので、予習にもなるわけですが・・・
きっかけ
(去年の今頃)アジャイルのコミュニティでご一緒している方を X でフォローしていたところ、やたらと「WSD」と呟かれていたんで、Web検索してWSDのページに辿り着きました。
受講理由
このところ熱を込めて取り組んでいる仕事(開発組織のスクラムマスター ≒ 組織パフォーマンスを高めるためにあらゆることをする人)の役割として、「ファシリテーション力が足りていない」と痛感していたからです。
当時、うまくいかなかった苦い経験を重ねつつ、どうやらワークの型を使えるだけでは全然足りず、主催側のコンセンサスをとることや、本当に目指しているゴールを把握することなど、当日その場のファシリテーションだけじゃないスキルを掴まないといけないと考えていました。
WSD修了後に舞い込んだ社内WS
そして、なんやかんやと密度の濃い、3か月半くらいを過ごして、8月上旬に修了を迎えたわけですが、そのあと面白い展開が待ち受けていました。
お盆に夏休みをとって帰ってくるやいなや「ワークショップを開催したい」という話を持ちかけられたんです。
活動目標は、我々が開発・運用しているプロダクトのプロダクトビジョン(スクラム的に言うところの「プロダクトゴール」)をメンバー自ら言語化するというもので、かねてから提言していたことにも符合するものでした。
そして、8月末までに全体の流れを設計して、日程調整に入り、予告のアナウンス流すなどして・・・半日のプログラムを1週あけて2日間実施するというワークショップを実施しました。
図らずも間髪入れずに「実践Ⅲ」が職場で行われたかたちです。言うまでもなく、WSDで学んだフレームワークを使えましたし、実践のグループワーク同様に、主催チームで準備やリフレクションを進めることができました。
また、それを通して主催チームのメンバー間で今後のムーブメントを作っていく仲間になれたと思っています。
「ワークショップって苦手」という話
11月頭、本業のスクラムマスター・アジャイルコーチング系の勉強のために「スクラムフェスニセコ」というイベントに参加してきたのですが、その中で「みんなで持ち寄るワークショップ」というプログラムがありました。
このとき、ある参加者の「ワークショップってなんか苦手なんですよね」という発言を皮切りに、即興の座談会のようなものが発生しました。
(▼16日中に間に合わず、17日に追記しました)
理由を聞くと、「上から目線で『分からせてあげる』的なニュアンスを感じとってしまう」ということが要因のようでした。
ワークショップを受ける側(参加者)にそういう人もいるかもしれない、と知っておくことは損ではないと思いましたし、その後は「ワークショップと言わなければいいのかも」みたいな話になっていました。
WSDの講義の中で「自然と夢中でやってしまうワークにできるのが理想」という言い方をされてましたが、文脈としては延長線上にある話かも?と考えたりしました。
(▲16日中に間に合わず、17日に追記しました)
WSD修了後に見えてきたこと
むすびに、WSDを受講して「ワークショップ」の見方が拡張したという話を書きたいと思います。
WSD修了の翌日、Facebookグループに加えていただいて、WSDの先輩方とのコミュニティに参加させていただきました。事務局の方が「修了生をこのグループに案内します」と投稿してくださって、そのコメント欄に自己紹介的な挨拶を書いたんですが、自分はこんなコメントを残していました。
そしてこの感想は4か月経った今もまったく変わっておらず、もはや「複数人で一緒に何かをする」場面すべてにおいてWSDで学んだエッセンスや考え方を使える気がしています。
さらに、今これを書きながら青学WSDのサイトを見返したところ、『WSDとは』ページに『ワークショップデザイナーの社会での役割』として、創始者のおふたりからのコメントが寄せられているのに気づきました。
苅宿先生も、平田オリザさんも、「ワークショップ」のスコープの広さや「ワークショップデザイナー」の方向性について言語化してくれていました。
それぞれ全文の 1/3 くらいずつ、忘れたくないところを引用しました。
以前から書いてあったのであれば、私が見落としていたことになり情けないので、最近追加されたんじゃないかと自分に信じ込ませています(笑)が、もしかしたら、今だから、目に留まって、腑に落ちてきてるのかもしれません。
教育的な視点の装着
フレームワークとかノウハウを教えるだけではなく、大学の授業らしい良さが溢れていたのが「理論科目」でした。
『理論と実践を行き来するカリキュラムデザイン』と打ち出しているとおり、理論も体験も実践も組み込まれていたなかで、背景理論として学習科学・社会学などの教育的な学習観を学ぶことができました。
冒頭で紹介した『ことし手に入れた言葉』に代表されるような学びを得たわけですが、これによって見える視点が広がり、学べる世界も広がりました。修了後にアジャイルコミュニティでも「教育心理学」に出逢えたので、今はそのあたりにアプローチしています。
多様な人生を生きる仲間との縁
青学WSDのページでも「異分野の人と学ぶ」ことが特徴として紹介されていますが、個人的には、それから受けていた印象よりも、ずっと多彩で深淵なダイバーシティがありました。
ずいぶん長くなりました・・・
そして、どうやら約束の日を越えて、12/17になったみたいです。
まだまだ書きたいことが溢れてきそうですが、とりとめなくなってくるのでまた別エントリーで書きたいと思います。
来年以降に向けて、いろいろ広がる種をいただけました。
またいろいろ TRY して、共有していければと思います!