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カードゲームで楽しく考える海洋ごみ問題

こんにちは。株式会社ピリカの国沢です。
先日、社内で楽しみながらごみ問題を考える機会がつくれないかと、「CHANGE FOR THE BLUE」カードゲームを体験してみよう!というプチワークショップを開催してみました。その中でたくさんの気づきがあったので、今回はその内容をシェアさせていただこうと思います。

「CHANGE FOR THE BLUE」カードゲームとは?

まずはじめに、今回のワークショップを開催するきっかけになったカードゲームのご紹介をさせていただこうと思います。
もしかすると、記事をお読みの方の中にはカードゲーム「2030SDGs」をご存知の方もいらっしゃるかもしれません。SDGsを体験的に理解するゲームとして、多くの企業や自治体・官公庁、学校で実施されていて、2019年にはニューヨークにある国連本部でも利用されるなど認知度の高いゲームです。
「CHANGE FOR THE BLUE」カードゲームは「2030SDGs」の海洋ごみ問題版のゲームで、架空のまちのごみを減らすシミュレーションを通して海洋ごみ問題について学べるゲームとなっています。
プレーヤーは12の役割に分けられ、まちのごみを減らすアクションをとっていくのですが、その結果がうまくいったりいかなかったり。。。現実社会のようで、とにかく面白いゲームです!

ゲームとの出会い〜プチワークショップ開催までの道のり

このカードゲームとの出会いは昨年。知り合いの方におすすめしてもらったことがきっかけでした。
ゲーム開発元:株式会社プロジェクトデザインさん主催の「CHANGE FOR THE BLUE」カードゲームお披露目体験会が富山で開催されるとのことで、これはぜひとも体験してみたい!と思い、早速申し込み。

当日は多種多様な方々(学校の先生、地元企業の方、県外企業の方、お子さん連れなどなど)が参加しており、お互い初対面の方々が多かったにも関わらず、ゲームが進むに連れて、「まちのごみを減らすぞ!!」という強い意気込みとともに強い一体感が生まれていました。
最後、まちのごみがゼロになった時は、みなさん初対面の方々ばかりだったにも関わらず、「おぉおお〜!!!」「やったー!!!!」と拍手喝采!すごい熱気だったことを覚えています。

私はゲームの面白さに感動し、勢いでファシリテーターライセンスを取得。
しかし、これまで何かのファシリテーターをした経験はゼロ、どちらかというと人前で話すのは得意じゃない私(なぜライセンスとったんだ...笑)は12人の前でファシリを行う自分を想像し怖気づき、せっかく届いたゲームキットを半年以上自宅の棚に眠らせてしまうことに・・・

そんな中、他のファシリテーターの方のお手伝いをさせていただく機会を何度かいただき、心のハードルが下がってきた頃、社内メンバーと話す中で、「せっかくなら社内でやろうよ!」と声をかけてもらったことで、今回のプチワークショップを開催することになりました。

社内プチワークショップの内容について

とある金曜日の18:30〜2時間半、社内のメンバー5人でゆるりと開催。
花金のゴールデンタイムに何してくれんねん...なスケジュールでしたが、メンバーたちは仏のような優しい笑顔で迎えてくれました。(感謝です!)
ちなみにこのカードゲームは本来、プレーヤーを12の職業に分けて進めていくのですが、今回は1人3役ということで、少々慌ただしいワークに。
しかしながら普段からごみ問題について考えているメンバーたちだからか、ゲームが進むにつれて、徐々にごみが減り始め...最後にはゼロで終えることができました!
やはり最後は「おぉおおおお!!!」となり、妙な達成感。
後半は、振り返りのディスカッションタイムを設け、それぞれが感じたことや気づいたことをシェアし合いました。

ディスカッションタイムで出た意見

ここで、ディスカッションの中で出た意見をいくつかご紹介します。

  • 前半は流れを掴むまで効果的なカードを打てなかったが、後半構造がわかってくると効果的な手を打ちやすかった。これは現実世界でも同じかもしれない!

  • 目標を1つに設定し、情報共有しながら皆で同じ方向を見て動くと目標達成しやすい!一方で、実際の社会では「ごみゼロ」だけに目標設定するのは難しい。バランスの取れた課題解決策を考えていく必要性を感じた。

  • 次回開催時は「ごみゼロ」だけでなく、他の目標(ゲームでいうと「便利さ」など)も設定しつつアクションしてみると、リアルな社会に近づいて新たな気づきが得られそう!

  • 実際の社会で、「世界終末時計」のごみ版があると他の社会課題とバランスをとりながら問題解決に取り組めるかも!

などなど...
1週間の仕事終わりにワークショップはハードだよな...との心配をよそに、ゲームと現実の対比で得た気づきや、よりよい解決に向けての意見など、さまざまな意見交換をしてくれたメンバーには本当に感謝です!!

まとめ

ごみ問題は課題が盛りだくさんで、「どこから手をつけたら良いものか...」「できることから始めてみたけど、結局効果あるのかな...?」と、もやっとすることも多々あります。

しかし今回、カードゲームというコンテンツを通じて、現在〜未来にかけての社会の縮図を体感したことにより、自分達は今どの地点にいて、どんな対策が必要なんだろうか?と、改めて問い直すことで、解決の糸口に一歩ずつ近づいていくような気がしました。
今回のワークショップでの学びをヒントに、「2040年までに自然界に流出するごみの量と回収されるごみの量を逆転させる」を実現すべく、これからも問題解決に貢献していきたいと思います。