海外MBA受験記⑩アルムナイ/在校生との交流
セシェー。今回は海外MBA受験プロセスの中でも数少ない楽しい部分の一つである、アルムナイ/在校生との交流について書きます。少しでも誰かの役に立てば嬉しいです。
アルムナイ/在校生との交流
大手予備校Agosの主催イベント等大きな交流会もありますが、ここでは1on1の個別セッションに焦点を当てて書きます。
格好良く「アルムナイとのセッション」とか「コーヒーチャット」とか言いますが、要はOB/OGあるいは現役学生との質問会で、情報が少ないけど高額なMBA留学の進学先を決めるにあたり、貴重な判断材料の1つとなります。
それにしてもMBA界隈でしかコーヒーチャットって言葉は聞きませんね。海外ではポピュラーなのでしょうか。なんか格好いいからこの記事でもコーヒーチャットっていうことにします。
このコーヒーチャットをどう設定してどの様に活用したかについて、自身の経験を書いていきたいと思います。
コーヒーチャットの設定方法
特に決まってはいませんが入り口は大きく分けて以下かなと思います。
①スクールからの紹介
多くのスクールではStudent ambassador(受験生への情報提供を担当する在校生)を公式に設定しており、スクールのホームページ等から自由にコンタクトできます。ただし日本人が登録されていないケースも結構あります。
またアドミと連絡をとる中で、日本人あるいは日本人でなくとも自分とバックグラウンドが近い在校生あるいはアルムナイを紹介いただく場合もあります。
②自分から直接連絡
最近はこちらのケースが多いんじゃないかと思います。例えば日本人が運営している非公式のホームページ等では、大体お問い合わせ窓口があります。そこに自分のスペックや話したい内容を書いて送信することで、それに合わせた在校生またはアルムナイをご紹介いただけます。
またはLinkedinで志望校のアルムナイか在校生を探して、直接メッセージを送ることもできます。自分は主にこの方法を使っていました。
ただ、見ず知らずの人にいきなり連絡するのは極力避けていました。人と人なので、相性の悪い人もいるでしょうし、そうなるとお互い時間
の無駄になってしまいます。
なので、基本的には説明会等に参加していて、人となりがわかっている人に連絡するようにしていました。仮に見ず知らずの人にコンタクトをする場合は、業種や職種、年代、学校等、何かしら共通点がある人を選ぶようにしていました。
コーヒーチャット設定時の留意点
①Linkedinの更新
結構盲点なのですが、Linkedin経由で依頼をする場合は勿論、それ以外でもLinkedinは更新しておくことをオススメします。
Linkedinは公の履歴書みたいなもので、海外のビジネスシーンではこれを見て大体の人物像をつかんでからセッションをするのが一般的な様です。履歴書無しで面接を受ける様なもので、何も記載が無いと相手にストレスを与えてしまいます。更新しておいた方が良いです。
②事前準備
当然ですがお忙しい中で時間を割いていただくので事前準備は必須です。
一つはゴールの設定。自己紹介などの雑談が終わった冒頭で、必ず今どういうステータスで、どういう進路を目指していて、今回は何を知りたいのかを話せるようにしていました。(後述しますが依頼のメールにも簡潔に書いていました。)そうすることで、相手は色々なアピールポイントを予め準備してコーヒーチャットに臨んでくれます。
もう一つは質問の準備。質問は少なくとも10個は考えて臨みました。会話の流れでそれ以外の話題にうつることもありますが、ベースとなる質問は必ず準備するようにしました。その際、Linkedinの経歴を見て準備するのが便利だと思います。
最後は相手にインサイトを与える質問の準備。例えばアルムナイコミュニティにこういうのがあったら良いんじゃないか?という提案をして意見をもらう等、相手にも利があるような質問(提案)を準備するようにしていました。
③その他
最近はオンラインでのコーヒーチャットが一般的です。基本的には話を聞く受験生側がオンラインツールを準備する形になります。
Zoom, Teams, Google Meet等、相手の希望を聞いて設定し、URLを送るようにしていました。時間制限があるツールもあるので、ご注意ください。
メール発信文について
私は概ね以下の様な内容を盛り込んでメールを送っていました。主にLinkedin経由です。ご参考下さい。
•コンタクトした経緯(どこで知ったか)
•現在のステータス(いつ、どこに出願予定で、今は何をしているのか)
•主に質問したいこと
•希望日程(複数提示。海外にいる方も多いので、どこ時間なのかは明確にする。時間は私は40分でお願いしていました。)
•希望オンラインツールの有無確認(こちらで設定する旨は伝える。)
•Linkedinじゃ無い場合はLinkedinのURL
その他Tips
①話す相手はできるだけ選ぶ
上でも書きましたが、私は説明会等で話して人となりが分かる人とできるだけコーヒーチャットを設定するようにしていました。
ただ人となりが分かれば良いわけではなくて、自分と相性が合いそうな人がベストです。話が盛り上がりますし、すごく強力なサポーターになってくれる可能性もあります。私は何人もの素晴らしい人達に出会い、受験直前まで助けてもらいました。
②自分も見られていることを理解する
これは推測ですが、前の記事で書いた通り、合否にかかわらないプロセスは無いと言っても過言ではありません。
なのでコーヒーチャットの結果がアドミにフィードバックされるケースもあると思います。(恐らく公式のStudent Ambassadorとのセッションはほぼ確実にフィードバック有)。
過度に恐れる必要はありませんが、見定めされているという意識でしっかり準備をして臨んだ方が良いと思います。(相手にも失礼が無いように)
③自分も相手を見定める
基本的にMBA生は皆さん素晴らしい人たちばかりですが、中には横柄な態度をとる方や、コーヒーチャットの設定にやたらと手間取る方など、大丈夫かな?と思う人もいました。スクールによってキャラクターの傾向も似ている感じもありました。
数少ない出会ったその人達がスクールの全てを表すわけではありませんが、スクールのカラーは何となく分かる感じがしました。コーヒーチャットでの印象も志望校選定の大事な要素ですので、自分からも見定めていくのが良いのかなと思います。
もう一つ大事なこと
コーヒーチャット終了後、受験終了後の御礼は私はした方が良いと思います。
コーヒーチャット終了後は何を学ぶことができたか、どの点が良かったのかを添えて御礼メールを出していました。
また受験終了後は、結果を進学先以外でもお世話になった人には全員連絡しました。案外皆さん気にしていると思いますし、同じMBA仲間になるので、マメに連絡した方が良好な関係を維持できるかと思います。私の場合は30名近くはお話したと思いますが、御礼メールの後、全員からお祝いの長文メールをいただき、とても嬉しかったです。
まとめ
色々書きましたが、コーヒーチャットは受験生という自由な立場で先輩方とお話できるとても楽しい経験でした。MBAという共通点で、会社の大先輩や大学の同級生と話すこともありました。
また本当にMBAホルダーの皆さんはサポーティブな方が多く、苦しい受験生活と、楽しい学生生活を知っているからこそ、受験生に優しく接してくれます。
臆せず気楽に実施いただくのが良いのではないかと思います。私もいつでも大歓迎です。
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