第2話 【ベアウルフ討伐イベント 其の2】
せかへい 外伝15
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第2話
【ベアウルフ討伐イベント 其の2】
リトライダー達の前に現れたのは風邪をひいていたガーラであった。しかし、ガーラには依頼が来ていた。
それはモンスター討伐の依頼だ。
動くことのできないガーラに代わって、リトライダー達はガーラの依頼を受けることにしたのである。
クエストを受けることにした三人は、ガーラをギルドにある部屋を借りて休ませると、依頼の内容を聞いて、その場所に向かうことにした。
依頼内容は簡単で、村の近くで現れたベアウルフというモンスターを討伐してほしいというもの。
ベアウルフは狼のようなモンスターで、狼よりも大きく熊のような大きさをしているが、スピードが早くモンスターの中では珍しく、群れでの戦闘を得意とするモンスターだ。
しかし、今回発見されたベアウルフは一体。だが、一体だけでもベアウルフは危険になりうるモンスターであるし、群れを成すようになってから討伐するのは大変になってしまう。
そのため早めに討伐をするように指示を受けた。
リトライダー達は装備を整えると、ベアウルフを討伐するために村の近くにある森へ向かう。
ベアウルフはこの森で発見されたという。
リトライダー達はガーラの指示を受けながらベアウルフを討伐したことは何度かある。しかし、三人だけで討伐するのは初めてだ。
不安はある。しかし、ガーラに任せていては優秀な冒険者にはなれない。
それぞれの目指す冒険者になるために、ガーラ達は今回の依頼で大きく変わろうとしていた。
森に着くと、そこは静かである。
モンスターの発生は生態系にも影響を与える。この森に生息していた動物は、ベアウルフから逃げたのか、または食われたのか。
「どうやってベアウルフを探すんすか?」
ダズはベアウルフの探し方を聞く。
これだけ大きな森だ。手当たり次第に探していても、そう簡単には見つからないだろう。
「大丈夫だ。こいつを持ってきた」
リトライダーがそう言って取り出したのは、四角い手のひらサイズの魔道具。
消しゴム程度の大きさの魔道具を手にしたリトライダーは自慢げに言う。
「こいつは魔力を放つことができる魔道具で、モンスターを呼び寄せることができるんだ」
モンスターは魔力に反応して襲ってくる。魔力を持っている動物が多いところを現れるし、強力な魔力がある場所にも現れやすい。
この魔道具はその修正を利用し、モンスターを集めることに特化した魔道具である。
その魔道具を見たミエが言う。
「っで、それどうやって使うの?」
「……………」
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