流行の墓守をやりながら思う事
流行に敏感な人が嫌い……なんていう事を聞くことがある。
サッカーのワールドカップが開かれている時にルールもろくに知らずに日本代表を応援して盛り上がっているのがムカつくとかなんとか……
最近だとラグビーのワールドカップが行われていたりしていて(僕は見ていないが)応援している人も多いのではないだろうか。
今回はそんな「流行」と言うものについてマストドンというかつて流行ったSNSにおいて流行の墓守として廃れた流行を紹介するというアカウントをやっている僕が僕なりに考えてみることにする。
流行の墓守を始めたきっかけ
まずこの流行の墓守というアカウントを始めたきっかけについて簡単に話そうと思う。
このアカウントを運営するマストドンは今からおよそ2年半前2017年の春にネット上で流行し、僕もそのブームに乗っかってアカウントを作成した。
その当時はポストTwitterとして、新たなSNSとして注目されるかも……と思われたが、しばらくしてユーザーのほとんどはTwitterへ戻っていった。
僕もその一人だった。
そんな様子を見ていたTwitterとかやらないいわば野次馬的な存在だった僕の友人が、「ねえねえ、お前ってまだマストドンやってる?」と聞いてくるので、やっていないと答えると「なんで?お前あれだけマストドンを推していたじゃないかよ。結局は流行に乗っかっただけじゃねえか」みたいなことを言ってきて正直腹が立った。
それからしばらく経って僕は生活が苦しくなりSNSから離れようとしたときもその友人はマストドンの名前を出してきた。その時は既にやっていないというのに……
そんなことに嫌気がさしていたある日、Twitterであるオタクが流行に敏感なオタクを煽るために「もう誰も〇〇の話をしていない」という構文を使い始め、それを見た僕は、「もう誰もマストドンの話をしていないよな、でもマストドンにいるオタクたちは過去に取り残されたオタクたちなんだろうな。そうだ、マストドンで廃れた流行を紹介するアカウントをやろう!」と思って、マストドンが流行った2017年をループするという設定のもと、2017年当時の流行だけでなく、オタクどもが食い散らかしていった廃れたコンテンツを拾い上げていくアカウントにしようと思い、流行の墓守を始めることにした。
僕と流行について
さて、こういったアカウントをやっているからには「piraは流行に敏感な人が嫌いだ」なんて思われそうだけど、僕も流行には敏感な方である。
それこそ、タピオカミルクティーを飲んだりするし、米津玄師とかあいみょんとかといった流行りの音楽を聴いたりはする。
実際米津に関してはLemonはもちろんだけど、Flamingoとかピースサインとか砂の惑星とか……まあ色々聞いてるし、最新曲の馬と鹿もスマホに入れてる。
ただ、所謂オタク趣味についてはアニメを見ないこと(見る時間が無い)もありキャンプを始めたりダンベルを持ち上げたりはしていない。漫画は通勤の合間に読んだりしてる。ゲームはSwitchのFEが欲しいけど実家暮らし故にハードルがきついし、スマホゲーもハースに費やす時間が多く、がっつりやり込めるものが無い。(FGOはそもそもFate原作を知らないのでやっていない。ただ課金の沼なのは知ってる。)
ただ、米津玄師やタピオカミルクティーが廃れた時に「お前ってまだ米津玄師聴いたりタピオカ飲んだりしてる?」と聞かれると正直腹が立つかもしれない。
流行りは廃るというものだ。流行に乗っかってもいいじゃないかってのが僕の考えだ。(というかマストドンを嫌々ながらやっているので流行に乗っかって何が悪いみたいに思っていたりするし。)
そういう人の事はあまり気にせず流行の波に乗っかっていくのがいい。
流行に乗ることの危険性
ただ、一方で流行に乗りすぎるのも危険である。
先日僕の大好きな作家の一人である森博嗣氏の本を読んだ。(今週の考思感ではこの本のレビューをしようかなと思っているのであまり語らないようにしておく。)
その本を読んで僕は「一つの物事に集中しすぎると周りが見えなくなる、その結果として視野が狭くなる。」ということを感じた。
流行に乗っかるというのもその危険性を大いに孕んでいるといえよう。
それこそ、タピオカミルクティーを買うという行為に可愛い自分をアピールするという目的を持っているのであれば、タピオカのゴミのポイ捨てという問題に目を向けず、結果として自分の事しか考えない視野の低い人間になってしまいかねない。
つまり流行に乗っかることで周りが見えなくなってしまう危険性があるのだ。
流行に乗っかるのもいいが、広い視野を持つ。それこそタピオカ以外の美味しいものを探すとかタピオカを飲む際のマナーを守るとかを大事にしてタピオカブームを広い目で見るようにして楽しむのが大事だ。
さいごに
今回は流行について考えてみたが、いかがだっただろうか。
流行に乗っかる人を嫌う気持ちも分かるが、流行に乗らないと周りから置いてけぼりにされるのも致し方ない。
とはいえ、過度に流行に乗りすぎるのも視野を狭めかねない。
流行りも廃るとは言うが、熱狂的になりすぎないていどに流行を楽しもう。