不妊治療⑤体外受精を決めたワケ
前回の続きです。
タイミング法をしている間、気晴らしにグアムに2人で旅行に行きました。
タイミング法は毎回期待をしていましたが、グアムへはハネムーン気分で行った分、リセットした時は悲しみも一入でした。
散々泣いて、夫にはもういちいち落胆するなと諭されて、
今後の通院のことについて相談したく急遽、夫を連れて病院へ。
病院がリニューアルするため、1ヶ月タイミング法の指導はできないこと、
その間、ピル(マーベロン)を飲んで卵巣を休めることを言われました。
自己流タイミングではやはり永遠に難しいのかな…とも思った瞬間でもありました。
併せて先生からは、これまで4回タイミング法をやっていて
一度妊娠はしたものの、流産。
普通は、タイミング法は1回の成功率が30%
これを4回やっているということはそれ以外の原因不明の不妊、
ピックアップ障害もあるかもしれないとのことでステップアップについて改めて考えて欲しいことを言われました。
これまでのフーナーテストで夫の方に問題はないため、人工授精ではなく、
一気に体外受精へのステップアップとなります。
市の助成金も出ることから夫は話を聞くなり乗り気。
でも、自分がどうしたいのか考えて決めれば?とのこと。
(他人事かよ・・・と思いましたね。)
ここから私は、
そもそもなんで妊娠をしたいのか? ということをよく考えてみました。
私は25で結婚をしているので、ややのんびりしすぎてしまいました。
自分の体と向き合わず、仕事を優先にしてきた結果もあります。
いま、子どもが欲しい、
その理由は、年齢もあるけれど、
「夫が父になった時、どうなるのか、知りたい」
ひいては、
「夫の子どもが見たい」
これが一番の理由でした。
結局はなんだかんだ、好きな人の子どもを産みたいというやつです。
なので、私は自然妊娠に拘っていた部分が正直ありました。
体外受精に向かうのが、怖いという気持ちも、もちろんありました。
そして体外受精は時間的拘束もあること。いま振り返ってみると、結局採卵準備までは、働きながらできていたのでそこまで大変ではなかったな…と思うのですが、
当時は、体外受精は気持ち的にも、金銭的にも、ものすごくハードルが高いように思ったんですね。
人がいなくて、会社が休みづらい、
また、職種上、一人で抱えてることもあったり
見据えている大きなイベントも間近にあり
そんなタイミングで体外受精をするのは、気が引けました。
どうしたいのか、言葉にすればするほど
どうしたいのかわからなくなって
泣いては考えるを繰り返しました。
なんで泣いているの?
なにで迷っているの?
仕事なんか、休めばいいじゃん
間髪入れずに夫からのジャブが入ります…
立て続けに質問され、パニック状態。。
一度寝室にこもって、散々泣き喚いたあと、母親に電話。
自分の気持ちを、冷静に伝えることができました。
いろいろなアドバイスと、焦らないのが一番だよということ
そして、夫には
「体外受精で痛い思いをするのも私。
出産でお腹を痛めて産むのも私。
私のことは私で決めると言いなさい。」
と。
スッと言葉が自分の中に落ちていくのを感じました。
結論として出した答えは、
もう一度、最後のタイミング法を行うこと。
そのあと、授かっていなければ仕事の区切りがついた後、
休職をして、体外受精は前向きに考える。
ということになりました。
そして、この結論が実際に形となったわけです。
当初の気持ちのままでいれば、絶対に考えることがなかった結論。
しかし様々な経験によって、人の考えは変わるもので
このようにして授かることができた子供のことを私は一生大事にするだろうな、と。そしてその時の喜びを考えたとき、かけがえのない経験になり、自分自身を強くしてくれる、とも。
少し自分本位に考えすぎかもしれませんが、この気持ちが、体外受精へのステップアップを後押ししてくれました。
次は、体外受精で実際に行ったことについて、書きたいと思います。