不妊治療④化学流産の話

前回の続きです。

風疹のワクチン接種後、2ヶ月空けてのタイミング法指導がスタートしました。2019年の12月のことでした。

通っているクリニックでのタイミング法は、私の場合、生理周期が長い(=排卵するまで時間がかかる、排卵のタイミングが分かりづらい)ということで、周期を整えたり、黄体ホルモンを補充する薬(プラノバール)を服用し、リセットさせ、生理3日目に診察、排卵誘発の薬(レトロゾール)を服用し、タイミングを合わせ、翌日にヒューナーテスト、という流れでした。

ヒューナーテストは、夫の成績が良かったので、しない時もありました。

ヒューナーテストの結果を顕微鏡で見ると、ちゃんとうようよ動いているのが見えて、感動したことを覚えています。こういうの保健体育の授業でしか見たことありませんからね。笑

動きがのろのろしていたり、私の状態が悪くて、壁にぶつかっているのを見ると本当になんか、愛おしい・・・!というか。笑

最初の方は、治療も楽しみでしたね。

1回目のタイミング法は、ダメでした。

2回目のタイミング法は、3月頃のことでした。

仕事で大繁忙期を終え、体調を崩していた私と、同じように体調を崩していた夫。そのような中でも、タイミング法を行いました。

3月31日、夜遅くにリセット。薬を服用してからは、本当驚くことにぴったりと生理が来るんですよね。この日もぴったりだったので、何も疑うこともなく、また次にチャレンジしよ~ぐらいの気持ちで、次に行く日を予約したのです。


そして4月2日。内診の時に、先生が「あれ、おかしいな?」と言っているのが聞こえました。

そして、内診から診察までの時間がやたらと長く。

診察室に入ってから、「えーっとね、妊娠しているんですよ。」と先生。

思わず声が出ていたと思います。

「えっ?!だって、血が出ていますよ。」

「そうなんですよ。血が出ていますよね。時期的には、胎嚢もまだ確認できないんだけど、出血しているから血中のhCGを調べさせてもらいました。72でした。ちょっと低く、出血もしているので、化学流産してしまったと考えています。また来週来てください。様子を見ましょう。」とのこと。

hCGというのは、体内で分泌されるホルモンの一種で、受精卵が着床して妊娠すると値が増えていく、というものです。

この時期だと、超初期に値するので、100~200あるといいようですが、私の場合は72でした。

不妊治療の場合、判定が早いため、普段は気付かないこうした化学流産というものも、分かってしまいます。

でも、着床できたことは大きな一歩でした。昨年の春の事でした。

「妊娠」その一言が、私の元にやってくる日が来るなんて。と、ただただ、茫然としていました。

思えば、クリニックに通う前、同じようなことがあったような気がします。

あの時のことを鮮明に思い出し、ひょっとしたら私は、2回目かも…と考えました。そう思ったら、途端に通院することが、怖くなってしまいました。

そして、4月9日の判定日。

hCGは3.2になっており、化学流産であることがハッキリとしました。

この時の化学流産のことは、今思い出しても、悲しくなります。

その日は会社に行かなきゃいけない日で、休めず出勤。

しかし、待ち受けているのは子供たち。

職場に着いた瞬間、涙がぼろぼろ零れてきました。診察が終わった後、待合室でも、沢山泣いたのに。

与えられた状況の間の悪さに、嫌気が差しました。

あぁ、守ってあげたかったなぁと。。

だけど、悶々としながらも、不安でもあり幸せでもある時間を

1週間過ごせたことは、私にとって大きな経験でした。

妊娠できる身体だよ!と、後押しされた気がして、そのあとも前向きに通院することを決めました。

しかし、クリニックからは体を休める為、3周期ほど空けるように、とのことで暫くお休みすることに。
この3周期、本当に長かった。別の病院に通おうか?と思ったほど。とにかく焦りまくっていましたね。

結局7月からまた、通院を再開するのでした。

タイミング法は、計4回行いました。

私たちは、当初予定してなかった、体外受精への道を検討することになりました。

次回はその経緯について、書きたいと思います。

化学流産をしてから、もうすぐ1年・・・


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