ニュージーランドで就活について訓練できる英語のコース「Work Talk」
ディプロマに入学する際にIELTS 6.0、在学中の課題や友達との会話により、卒業後にはかなり英語力が上がったと実感していていますが、それでも日々英語は上達させないとなぁと考えており、英語のコースを探していた時に発見したのが、この就活についてのノウハウを学ぶ「Work Talk」。
コース概要・対象者
英語を勉強することがメインではないですが、CV・カバーレター・面接練習・ニュージーランドの就活事情・ニュージーランドの働き方や法律なども幅広く取り扱って48時間・4週間のコースです。
Develop your job-seeking skills and English for the Kiwi workplace.
このコースは、永住権保持者は無料、Work Visa保持者(ポストスタディワークビザ・パートナーワークも含む)は$120です。
学生ビザの方は対象外、ワーホリビザもおそらく対象外ですが、Work Talk以外も英語のコースも色々とあるので気になる方は見てみてください。
英語レベルはIntermediate以上。コース内で結構発言を求められたり、他の生徒とディスカッションをするので、Upper Intermediateくらいあった方がいいと思いました。
ニュージーランド各地に拠点があるようで、わたしはハミルトンで受講しましたが、オークランドやウェリントン、クライストチャーチなどでもあるのではないでしょうか。
コース参加者
わたしの参加したコースでは、全部で14人、国籍は日本・中国・インド・パキスタン・スリランカ・アフガニスタン・イラン・スペインからの生徒でした。
驚いたのは、ニュージーランドに移住してきて10年以上という人たちも数人参加していたということ。
また、CVを作ったことがないという人も結構いて、今までのバックグラウンドもシェフ・メディカルエンジニア・マシンエンジニア・ファームジョブ・接客業・フリーランスなど様々でした。
講師はイギリスから移住してきた、お孫さんもいるくらいの年齢の先生と、フィリピンから移住してきた旦那さんがKiwiの先生二人です。
コース内容
実は最初の1週間は、このコースはためになるだろうか?と結構、懐疑的でした。
もっと言ってしまうと、全体的な知識については、実は割とすでに知っていることは多かったです。すでにCVを自分で作ったことのある人ならネットで調べて知ってることも多いだろう、という感じです。
主なコース内容はこちら。
・English for successful job seeking
・Job search skills
・CVs and cover letters
・Interview skills
・Identifying your skills
・Developing your personal rand
・Networking and cold calling
・Te Tiriki o Waitangi
・Employment rights
・Health and Safety
ネットでの情報はなんとなく自分が実践しやすい部分だけを取り入れることが多いと思うのですが、講師の言うことをとりあえず実践してCVやカバーレター、面接などを準備したら、結果としてすごく効果的でコース終了後、就活本格始動後に1ヶ月でフルタイムのITの仕事を得ることができました。
ただし、コースはITに特化したものなわけではないので、IT特有の言い回しなどは自分でも時間をかけて調べ、講師にチェックをしてもらっていました。
このコースはわたしにとって、今までの自分でしてきた就職活動の準備への「答え合わせ」的な感じの位置付けだと自分では思っています。
そのため、劇的に新しい知識を求めている人には全然刺激がないと思います。効率的なことが好きなわたしのパートナーは、日々コースでやったことなどを夕飯の時に話していても、「本当に意味あるの?」「時間の無駄じゃない?」「辞めたら?」と言い続けていました。コース終了後、わたしが1ヶ月で仕事のオファーを手にした後は、「あのコースは意味があったね」と意見を変えましたが。
コースでためになったこと
CV・カバーレター
・企業リサーチは徹底的に
・CVのスキル・経験には具体例を
・カバーレターには自分が企業のどの部分に惹かれたか、自分がどう役に立てるかを書く(企業リサーチしないと無理)
・カバーレターに求人広告で求められてるスキルや要件を記載する
・担当者の名前をゲットしてカバーレターの宛名に記載する(求人に載ってなければ電話して聞く)
面接
・企業リサーチをしっかりして面接にのぞむ
・自己紹介はほぼ聞かれるので、スラスラ言えるように定型を考えておく。
・CVやカバーレターで書いたことは聞かれるので何を書いたかちゃんと頭に入れておく。
・求人広告でどんな要件が必要と書かれていたか見直しをする。
・STARメソッドで回答を組み立てる。
・よく聞かれる質問は練習をしておく。
・企業への質問は必ず用意しておく。
・笑顔、アイコンタクト。電話面接でも笑顔(声のトーンが変わる)。
コースで言われたことで印象に残ったこと
・求人情報で表に出ている求人(Trade me, Seek, Indeedなど)は全体の30パーセントと言われていて、他の70パーセントはコネや求人情報を使わない方法で人探しが行われている
・電話は躊躇わずかけること。ニュージーランドの人は電話好きな人が多い。
・企業訪問・電話による空きポジション確認は結構有効的。
・知人や友人、ご近所さんのコネクションを使って職探しは有効的。
・面接官はオーガナイズされた回答を好む(練習大事)。
・採用されなかった場合にはフィードバックをもらえないか聞く。
・採用されるまでは自分をどうよく見せるか(嘘はつかずに)を考え、採用されてからは謙虚な方が好まれる。
以上、自分で挙げてみても、インターネットですでに自分で調べてる人にはインパクトはないなぁと感じるような内容ですが、就活結果を見るとかなりいい感じに効果があると思います。
結果についてはこちらの記事で公開中。
そして、このコース一番のメリットは講師による実践練習が、コース中とコース後のフォローアップセッション2回の間受けられるということでしょうか。
CVやカバーレターの添削、面接の練習などしてもらう機会はなかなかないですよね。
コース中は誰かが自国の料理を作って来てくれたり、コース終了時は料理を持ち寄ってパーティしたり、楽しく過ごしました。
写真はインド人のクラスメイトが持参してくれたビリヤニ。
コースでネガティブに感じたこと
もちろん、ネガティブな面もあります。
コース内では、違う業界への就職希望者しかいなかったので、授業中の、生徒同士での面接練習の時間などは少し物足りなく感じました。業界用語を出してもお互いに意味がわからないので、それを避けるか、少し説明を入れるかしないといけないので、「意味あるのかなぁ」と感じました。
また、一つ一つのトピックが丁寧過ぎて、冗長に感じました。(結果的には良かったのかも?)
どこの学校でもありますが、同じ言語を喋る人たちで固まり、その言語で話しているという傾向はありました。講師によっては注意しますが、なぜか彼らは止めないんですよね(これはどこの学校でもあります)。
まとめ
うまく魅力が伝えられた気がしないのですが、自分自身でとても満足のいく結果が得られたので、ディプロマ時代の友達にも進めていますが、彼らの反応を見てると多分行く人はいないんだろうなぁと思います。
時間がかかること(4週間)、ネットで調べれば情報が得られると思っていることなど、理由は様々でしょうが、もったいないなぁと感じます。
そして同じコースに通っても、習ったことを実践していない人は仕事探しもうまくいっていないでしょうし、要は本人次第ということですね。
コースを経て、実際に実践したノウハウを今後も配信して行こうと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。