【連載コラム】もっと知りたい障がい者福祉 ~第9回 知っていますか?「障がい者スポーツ」~
みなさまの中には、日頃障がい者福祉と関わる機会はないけれど、状況や課題を理解したい、どんな支援が自分にできるのか考えたいと思われる方がいらっしゃると思います。 こちらのコラムはそのような方に向けて、障がい者福祉を取り巻く状況を知っていただけるような情報をお届けします。
2024年8月28日から9月8日までフランスにて「パリパラリンピック」が開催されました!今回はこのパラリンピックの歴史を振り返ると共に、地域での障がい者スポーツについて紹介します!
パラリンピックの歴史
1948年、英国ロンドン郊外の病院で、第二次世界大戦で脊髄を損傷した兵士のリハビリ目的で始まったアーチェリー競技会が原点です。
実現させたのは「パラリンピックの父」と呼ばれるルードウィヒ・グットマン博士。1960年のローマ大会からオリンピック開催国で開催されるようになり、1985年に「パラリンピック」が正式名称となりました。
このグットマン博士に影響を受けた中村裕医師が、1961年に「第1回大分県身体障害者体育大会」を開催。これは日本初の本格的な障がい者スポーツ競技会で、1964年には東京パラリンピックが開催されました。
当時、日本にはリハビリという概念すら一般的ではありませんでした。中村医師はリハビ リテーション研究のため留学した英国で、リハビリやスポーツで多くの患者の身体機能が回 復する様子に衝撃を受け、日本での導入に向けて奔走しました。当初は多くの反対が合ったものの、競技会の開催を通して徐々に共感を呼んでいきました。
障がい者スポーツを始めるには?
障がい者スポーツを始めるきっかけには、お住まいの地域にあるスポーツセンターや体育館で開かれる教室や体験会、スポーツ クラブなどがあります。
「自分にどんなスポーツができるかな?」「近所でできるスポ ーツはあるかな?」という疑問がある方には、公益財団法人日本 財団パラスポーツサポートセンターが運営するサイト「マイパ ラ!」がおすすめです!簡単な質問を答えると自身に合ったスポ ーツを勧めてくれる「パラスポーツ診断」、居住地域からチーム を探す「チーム検索」ができます。
この機会にぜひ利用してみて はいかがでしょうか!
マイパラ!ホームページはこちらからどうぞ https://www.parasapo.tokyo/mypara/about/