ヨモギの力を知る
ビワの実のコンポートやビワ酒、梅酒、梅干しをつけました。
これらをつくっていて、氣付いたのは、なぜ和菓子が少ないのだろう?という疑問。
そこで、小豆や寒天を買ってきて、和菓子づくりにも挑戦することにしました!
この時期は、いろいろな神社で夏越の大祓も行われるように、身の回りにしっかりと風を通して、清々しい生活をしたいですね!
そんなわけで、今日はビワから少し離れて、ヨモギに注目してみました!
カゴのなかのニンジン、じゃがいもは、自然農で育ちました。
そして同じ場所に生えているヨモギ、オオバコを収穫してみました!
こんな本に出会ったのです!
若杉ばあちゃんは、食養を世に広めた桜沢如一氏の教えを学び、1989年に静岡市内に『命と暮らしを考える店・若杉』をオープン。
1995年に自給自足を実践すべく京都府・綾部の限界集落に移転。『天然自給』生活を実践され、故郷・大分に移転後も、陰陽の考えにもとづいた野草料理や日本の気候風土に根ざした知恵を伝え続けてこられた方です。
若杉ばあちゃんの一言。
『そもそも『薬』という字を眺めれば、草んむりに楽とあります。草で体が楽になることを、昔の人は字で教えています。自然界にある草や木をよく観察してみてごらんなさい。水の一滴も一握りの肥料もやっていません。でも冬の極寒や夏の猛暑にも耐え抜いて育ち、しかもすばらしい薬効成分や滋養をがたくさん持っています。天然自然の野草には人体に欠かせない栄養分も含まれています。葉緑素、食物繊維、酵素、ミネラル、鉄分。ビタミンにおいてはビタミンAやB、Cもあり、ナトリウムやカリウム、マグネシウムもあるんですよ。
野草は昔の人たちが大切にしてきた植物です。万葉集にもたくさん詠まれ、謳われ、親しまれてきました。明治天皇は日本の国民に向け『よい薬求めるよりも常の身の養い草を摘めよとぞ思う』と述べられております。日本の野草は宝です。日本人の宝です』(野草の力をいただいて)より
素晴らしいですね!
こんな身近に宝の山があるとは。
また、ビレッジの暦としても使っている『和暦日々是好日』。
こちらには、
6/22
端午 菖蒲の節句
とあり、
水や食べ物が腐りやすいこの時期、疫病の流行を恐れて香りの強い蓬や菖蒲で邪気を祓ったのが節句の始まり
と記載がありました。
枕草子には、庶民の家々の屋根にも蓬や菖蒲がびっしりと葺かれ、壮観な眺めであったと記されているそうです!
ちなみに、この手帳は、グレゴリオ暦だけでなく、旧暦と呼ばれる太陰太陽暦や月の満ち欠けも載っています。
農業、漁業、ありとあらゆる自然にまつわる仕事や、むかしの日本の和歌や祭り、習慣などは旧暦なので、私も、この手帳を使い始めて、まず、身体のリズムが変化し、和歌や日本の古来の習慣を身体で理解できるようになりました。
さて、いよいよ、ヨモギとオオバコを摘んで、天ぷらをつくってみました!
ものすごく美味しくてビックリしました!
おばあちゃんの強烈なひと言。
『今は野菜で病気をする時代やで。今の野菜には生命力がない。草を食って生きていかにゃ』
種、農薬、肥料、遺伝子組み換えに始まり、衣食住、医療すべて、みんなが迷う時代。
おばあちゃんは、
『絶望する前に血とからだを作り変えること』と語られています。
ちなみにビレッジの管理人は、幼い頃、茅葺き屋根の家に住み、五右衛門風呂にはいり、お日様の熱で温めたお湯を使い、鶏たちがいる山の中で育てられたので、ヨモギやオオバコをこわがらずに食べられます。
でも、ヨモギによく似た毒草もあるから氣をつけて下さいね!
葉っぱの裏が白くて、ヨモギ独特の香りが目印です。
ヨモギを摘んでいて、氣付いたんです。
私はヨモギを小さな頃に摘んでいたから分かるんだ!と。
日本の家庭の食事を専門的に発信されている管理栄養士さんが、
幼い頃の食体験が大事だと。
それがなければ、見分けることが出来なくなるそう。
幼い頃の体験がいかに大切かをつくづく思い知りました。
ぜひ、皆さまも一緒に学んで子どもたちに伝えていけたら良いですね!
野草の力をいただいて
若杉ばあちゃん食養のおしえ
若杉ばあちゃんのよもぎの力
LUNAWORKS 和暦日々是好日 旧暦手帳 B6