野球という名の言語だらけの言語化しづらいスポーツ
「壁を作れ!」、「体を開くな!」
野球をやってた方、やってる方、教える方がよく使うワードです。
これの何が悪なのか?どうしていけないのかって言語化がすごく難しいと感じられている方も多いのではないでしょうか?
私もその一人です。(43歳、大阪出身の野球は人並みに知っているおじさんです)
うちの息子は現在小学4年生。2年の秋頃から野球をはじめたので野球歴は1年半ほどです。
現在のポジションはピッチャー、キャッチャー、ファーストとその時々のチームの状況に合わせてポジションは流動的です。(それだけ人材不足なチームです)
そんな息子が野球をはじめた当時からよく言われているのがバッティングとピッチング双方において「壁を作れ!」、「体を開くな!」のフレーズ。
私たちが子供の頃ってこの辺りどれだけ意識してやっていたのだろう?と思います。
かつて私たちが少年野球、学童野球をやっていた頃、コーチといえど専門家ではなくチームにいるのは友達のお父さんや近所のおじさん的な方々で専門性なんて皆無です。野球を子どもに教えるのが好きなおじさんたちです。
それに対して現代はネットにより映像などを用いた視覚的な情報ソースが増えてきました。それにより一億総専門家現象が起こっており野球大好きおじさんはみんな知見を持ち合わせることが可能となりました。そして「壁を作れ!」、「体を開くな!」を連呼するわけです。
結論から申し上げると打っても投げても「体」は開きます。
重要なのは「どのタイミングで開くか」なのです。
おそらく私が推察するにはこの現代の「体を開くな」症候群はかつて報道ステーションにおいて元北海道日ハムGMの稲葉篤紀氏とイチロー氏との対談においてイチロー氏が「胸を見せたら負け」という言葉が大きく影響しているかと思います。
「胸を見せたら負け」=体を開かないではなく、「胸を見せたら負け」=腕をギリギリまで我慢して打ちにいくことで胸をギリギリまで見せないということなんですがここをはき違えてしまうことで「胸を見せる」=開くみたいなことになり、子供たちが型にはめられた窮屈なバッティングになって、自分の打ち方が迷子になってしまうという負のループをたまに見かけます。
こういった言語化の難しさが野球をやっているとずっとまとわりついてくる感じです。