傾聴ボラ(高齢者施設)9.17 失敗の巻
今日の傾聴は全くカオスで、反省点が多すぎて、昼食を食べながら夫に愚痴を聞いてもらい改善策を聞き(夫は何でも改善策を考えるのが得意である。傾聴のことなんて知らないのに。チェッ)ひと息ついたのでnoteに向かっている状態だ。
noteは愚痴が吐き出せる点も利点であるが、本当はそういう利用の仕方はしたくない。
でも今日は良しとしよう👍
素人ではあるが、私が最初に学んだ傾聴とは、一対一で、話者の気持ちに寄り添い、適切なあいづち、頷き、質問などにより話者自身の気持ちを整理してもらう、気付いてもらう、吐き出してもらうことである。
適切に寄り添うために、自分の気持ちに左右されないよう自分の気持ちを整理しておくか、または自分の気持ち、意見は脇に置いておくことが大切だ。本気でやろうとすると、本当に精神的に疲れることである。
登録したボランティアセンターにより高齢者施設に行くことになり、最初は一対一だったが、その方が体調を崩し、一対複数の、おしゃべり、雑談の場にならざるを得なくなった。
今までは5、6名の参加者で、なんとか回していたが、なんと今日は11名の参加者だった。私は一瞬頭の中が真っ白になった。談話室のテーブルは大きく、向こうの人の声は耳の悪い人には聞こえない。
テーマは「好きな歌」にしたのでAさんが「ふるさと」を歌い出してくれて、皆で歌うことができた。しかし、皆さん、他の歌を思い出せない。歌の準備も必要だった。失敗。
そこから私は、おしゃべり好きなEさんの話を比較的長く聞いていた。初めての参加者で、珍しい話だったし、話したい人には話してもらうのが私のやり方だった。(悩みの一つではあったが)
すると初参加のBさんが、「ワタクシは耳が遠くて聞こえないんです。貴重な時間を割いて来ているのに、何も分からないんじゃ意味がありません」とハッキリ言われた。ごもっとも。
そこから少しBさんの話を聞けたが、耳が遠くて長続きしない。私はマスクをしながら大声で話しているが、席が遠かった。これもミスだ。
その後Cさんに話をふると、また小さい頃の思い出の軍歌を歌い出した。
言い方のキツいDさんは「そんな暗くなる歌やめなさいよ」と言っても聞かない。
するとAさんがそれにかぶせてまた「ふるさと」を歌い出した。
Dさんは「もうその歌は終わったの。もう帰りたいわ。眠いしお腹も空いてるし」
私「そんなこと言わないで。Dさんがいらしたら盛り上がるんですから」となんとかなだめる。
そこへ来てEさんが「あなた(私)が何かしてくれるんだと思ったわ。歌を歌うとか手品とか」
私「私は皆さんのお話を聞きに来ただけなんですよ、歌も歌えないですよー」と言うと
「話したいことなんてないのよ。何かしてくれた方がいいわ」と言う。これは明らかに趣旨をヘルパーさんが伝えてない。忙しいヘルパーさんたちはおしゃべり会に参加させれば楽になるのだろう。
辛辣なDさんが「そうよ、話すならもっと建設的な話をしないとつまらないわよ。例えばどうやれば和やかにここで生活できるかとか」
その間じっと黙っている人が4名。
歌ったり文句を言ったりする人がいる中で、なんとか話してない人に話をふり、皆に聞いている、出身地と兄弟の数を聞いた。
初めて話すFさんは、「兄がいたけど亡くなって、子供も亡くなって今は1人なんです」とよりによってドーンと悲しいパターン。
Dさん「辛い話が出るんだから、その質問も聞かなきゃいいと思うわよ。それより皆でどこか遊びに行きましょうよ」
ハイ? 皆で公園でも行く…ちょっと想像してみたが、ないないない!😂😂😂
私は自分が何をしに来ているのか分からなくなった。そして試合終了。玉砕。
それを夫に話すと、「おしゃべりな人は時間を区切らなきゃ。耳の遠い人は仕方ないけど話題を何個か用意して話す機会は与えないと。最初に、他の人が話している時は聞くように君が説明しなきゃ。」なんか悔しいけどその通りね…
複数の相手に対して何のルールも決めず、ただ話して欲しかった私は(順番の振りはした)ルール作りの必要性を痛感してしょげている所である。
今日は突然人数が多くなり、どうにもお手上げな素人であった。
皆さんの時間を有意義にするために、ルール作りは必至のようだ。
「今度は何かやり方を考えて来ますね、また来月来てくださいね」と施設を後にしたが、実際の傾聴とはもう別物の座談会である。
いっそ私は手品の一つでも覚えていこうか。
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