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ディズニーは人を可愛くする魔法がかかってる

ディズニーに行く電車の中では、Spotifyでディズニーの曲を聴く事が私の中で恒例だ。
遠足は、行く前から始まっている。
ベッドから起きた時から、帰ってきて寝静まるまで、心の中を夢の国でいっぱいにしなきゃいけないんだから。

そう思ったのに、バッグの中にイヤホンがない。

あー、絶対部屋に忘れたんだ。
鮮明に、机の上にある白い有線イヤホンが目に浮かぶ。

持っていくためにわざわざ出して、そして存在を忘れたイヤホン。
ヘッドホンの変換アダプタが壊れたから、新しいのが届くまで、棚の奥から引っ張り出して使っているあのイヤホン。

「まあ別にいいか」

と心の中で唱えて、小説を読むことにした。ここでイライラする様な人は、ディズニーの入国審査で弾かれてしまう。

小さい頃は、ディズニーを全力で楽しむ為にアトラクションを乗りまくっていたけれど、今はもう
「6個乗れれば嬉しいな」
ぐらいのゆったりした気分だ。

食べたいフード、乗りたいアトラクション、みたい景色やパレード。

それらの幸せを、バランスをとりながら摂取したい歳なのだ。

ディズニーにいる人間は、こぞってみんな可愛い。

ディズニーを全力で楽しむために、前から決めていたお気に入りの服を着て、持っているディズニーのアイテムを肩にかけて家を出る。

せっかくのディズニーだからって、大きいぬいぐるみとか、可愛いデザインのお菓子とかをたくさん買っちゃったり。

キラキラしたパレードを見て、すごいすごいっ!って心から感じたり。

今日のために頑張ったんだよなぁってニコニコの笑顔で思っちゃったり。

そんな人たち…私を含めた、色んな形の耳飾りを付けたここにいる人たちの事を心から愛しいと思う。


前までは、パレードを見る時間をアトラクションを乗る時間に使ったほうがいいと思っていた。

パレードを見るために何時間も待つ人達(いわゆる地蔵たち)が理解できなかった。


でも、ディズニーのパレードってすごい。キラキラしてるんです。
目を細めても、目を開いても綺麗。

特にランドの、目の前に現れるディズニーキャラクターたちがキラキラしたフロートに乗って現れ踊る姿は、実際に見ないと感じれないものがある。

パレードのためになら、何時間も溶かしていいなぁって思えます。

ピカピカ光るチシャ猫のフロートが私は1番好き。可愛いよね。


久しぶりのディズニーシー。

リトルグリーンマンに、オレンジチョコのティポトルタ、パンプキン風味のチュロス、ミッキーのグローブの形をしたパオには、エビチリを挟んで食べた。

大好きなソアリン、トイマニ、マーメイドラグーン、タワテラ。

インディ・ジョーンズでは、カチューシャを落っことした。(笑)

どれも楽しかったなぁ。本当に。

次はファンタジースプリングス、行きたいな。

ディズニーは、麻薬級の魔法がかかってる。

その魔法はいつもふわふわしてて、でも嫌な事があった時、ティンカーベルみたいにふっと頭に現れて、ここに行けば笑顔になれるよって唱えてくれる。

ディズニーに訪れる人たちがみんな、次の日も笑顔で過ごせます様に。

ディズニーという存在が、心の支えの1つになれます様に。

21:30、アクアスフィアに集まる人たちを横切りながらそう思った私にはもう、新しい魔法がかかっていた。

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