ぴぴぷるな毎日
小学生としてデビューする直前のこと。
幼いぴぴぷるは、どこかで覚えた「大」という漢字に誇りをもっていた。当時の感覚を説明するのであれば「この年で漢字を書けるなんて、ぼくは天才なんじゃないか」といったものであった。
1年生になりしばらくの国語の授業の中。先生は黒板にチョークを横にひいた。
予感がした。あのチョークは一度黒板をはなれ、横線の上から斜め下にながれていくだろうと。
瞬間、世界はゆっくりになり、ぴぴぷるの中にドキドキとワクワクがいっぱいになった。あのかんたんな漢字を覚えてからというもの、この時間をまちどおしにしていたのだ。
予感は的中した。読み方を答えたかどうかは覚えていないけど、味わった甘美な優越感は覚えている。
それはあまいキャンディーだった。心の中でしゃぶりつくした。
その味が忘れられないのか、どうなのか。ぼくは今も昔も努力しらずだ。
ぼくがなんとなく出来ることを、天才だと誉めてほしい。
正直な気持ちを言えば、ずっとそう思っている。
辛いことはしたくない。好きなことはたくさんあるけど、それを伸ばすために自らを捧げるのはごめんなのだ。
書くのは好きだけど、文章を研究したくはない。
歌うのは好きだけど、ソルフェージュなんてやるわけもない。
自転車は好きだけど、改造修理を覚えるのはめんどうだ。
ただ楽しいことを、ただ楽しんでいるいうちに、なにか伸びればそれでいい。
そう、ぼくはダメ人間なのだ。
好きなことだけゆるーりと楽しんでいたい!酒をのみながら!
天気のいい日に散歩して。川沿いをサイクリングしながら風を感じて。
月がきれいな日に散歩して。虫の声をききながら風を感じて。
家で酒を飲んで。つまみに文章書いて。AV見ながらオナニーして。
外で酒を飲んで。つまみに喋りまくって。嫁さんさわってセックスして。
そんな、平穏なまいにちに酔っぱらっていたい。
それがぼくです。
noteの隅っこ呑兵衛。ぴぴぷるをどうぞよろしく。