2023年1月振り返り(後半)
1/19(木)『高円寺漫才部特別編〜高倉コーチにネタを見てもらう回〜』@竹芳亭👀
漫才協会所属で双子の漫才コンビうすくら屋さんが主催している部活のようなライブ。毎週水曜・木曜に竹芳亭で開催しているらしい。
今回は三拍子の高倉さんがコーチとなり出演者のネタを見てコメントをする特別編。
どの組も必ず良いところを褒めて、「ここをこうしたらもっとおもしろくなりそう」的なアドバイスを送っていた。
職場に1人こういう先輩か上司がいたら絶対モチベーション上がるのに。サンミュージック(三拍子が所属する事務所)が羨ましい。
出演者の1人は7年前にバイト先で高倉さんに会ったことがあるらしく
「あの頃は養成所に入る前で高倉さんに会ってこれから頑張ろうと思った。最近ちょっと(気持ちが)落ちていたけど、会えてまたこれからも頑張ろうと思えた。」
というようなことを言っていた。
青春を感じる。とても良い。
楽屋がないタイプの小屋なので、終演後は階段まで出演者がズラーっと並んでお見送りする形に。
(気が付かなかったけど開場前は客が待っている横で芸人さん達がネタ合わせをしていたらしい。)
出演者と話したいタイプのファンにとっては良い環境なのだと思う。
1/21(土)『三度、殺された男』@中野ザ・ポケット[他]
サンミュージック所属の女優で日本酒ソムリエの緑川静香さんが出演する舞台。
三拍子とも縁ある方で、前週のYouTube生配信でこの舞台を宣伝していた為チケットを予約。
舞台は黒背景にネオンが煌めく怪しい雰囲気で、開演のアナウンスもなくいきなり役者が登場し語り始める。
「事実は一つだが真実は人の数だけある」
のセリフで一気に引き込まれる。
暴力的で血生臭い場面が続くが緑川さん演じる真波が出た瞬間、舞台が明るくなった気がした。
推理サスペンス系の舞台だと思っていたのに結構泣かされて、特に緑川さんメインの場面が悲しい。
出演者のビジュアルが全員良くて眼福。
女性陣はみんなスタイルが良いし露出が多くてもエロいと言うより最早格好いい。
物語の中では1番最悪な九条というキャラクターの顔と衣装と髪型が好みのど真ん中だった。性格もやることも言動も最悪だが見た目だけは最高。
思わずパンフレットを購入してしまった。
なんだかんだで10月から毎月演劇を見に行っている。
1/21(土)『ショーゲキ!しもきたドォ〜ン』@しもきたドォ〜ン3️⃣
10月ぶりのしもきたドォ〜ン。
年末の東洋館でも見たTCクラクションがめちゃくちゃおもしろかったけどネタの内容を全く思い出せない。私の記憶力は大丈夫だろうか。
三拍子は夏の単独ライブでもやった「ランプの魔神漫才」で暗転中もなかなか息が整わないくらい笑った。こういうのがあるから見に行くのをやめられない。
数ヶ月後にラストの久保さんの三段落ちを思い出して「まさか…あの時のあれって…!!」って伏線回収的なことになってほしい。ニヤニヤしたい。
ところで主催の方が言ってた「ストレッチーズがキンタマと連呼する漫才」がすごく気になるのだがどこで見られるのだろうか。
1/22(日)『いぶき』@西新宿ナルゲキ🦊
最近きつね日和が良く出ているケープロのバトル式ライブ。観客投票の上位3組が一つ上のライブに行ける。
きつね日和は絵描き歌漫才を披露。
漫才もおもしろかったが、企画コーナーでのMCとのやりとりがめちゃくちゃおもしろかった。
おいなりさんが目隠しをして紙コップを手に持ち、中に入れたお菓子を重さで当てるという特技を披露。見事に当てて出演者も観客も「おぉ〜」となったところで、次はお菓子2個でも当てられるか試すことに。
MCのひつじねいりさんがお菓子とハンドマイクを入れると「全然わからない!」と慌てるおいなりさん。
目を開いて、紙コップに入ったマイクを見るや否や「マイクやないか!!」と大阪弁でツッコミ。
相方の松本さんに「おまえ北海道出身だろ。」と突っ込まれると客席からは笑いが。
どうしてもきつね日和のキラーフレーズである「ダメだろーー!!🦊👉💥」を言ってほしいMCと、頑なにそれを言おうとしないおいなりさんの攻防に爆笑。
またあのやり取りを見たいのでひつじねいりときつね日和でなんかやってほしい。
1/26(木)『G-1グランプリ1回戦2日目』@浅草東洋館[他]
芸歴15年以上ジャンル不問お笑い賞レース「G-1グランプリ」
昨年に続き2度目の開催。
本年からコンセプトがガラッと変わり、「G」の意味が「地肩」から「崖っぷち」になったことで芸人やそのファンから賛否両論渦巻いている。
昨年は1回戦から決勝戦まで会場へ見に行った。
決勝戦の前説では「観客&視聴者投票があるが、絶対に人気投票だけにはしないように。今までおもしろかったからとか、好きだからではなく今日見て1番おもしろい人に投票するように。」と主催者及びMCから再三の忠告があるくらいネタ重視の大会だった。
翻って今回は「ネタ以外でも芸人さんのおもしろさを引き出したい」という意図があるらしい。
今回は見に行かなくても良いかなと思っていたが主催者のこのツイートを見て興味が湧いて観に行くことに。
結果、あれはあれでおもしろかった。
プロデューサーのガリタさんが
「崖っぷちエピソードを聞くために芸人さんに不躾な質問をするかと思いますが、どうかご了承ください。」
と申し訳なさそうに言う姿でまず笑った。
ライブは3〜4組がネタを見せた後にトークコーナーで審査員からの質問に答える。
確かに不躾な質問はあり「おやおや」と思ったが、ネタの審査だけでは聞けないような話も聞けておもしろかった。
より崖っぷちに立たされている芸人を探す大会だと思っていたが、「崖っぷち」をキーワードに出演者の人となりを知り、おもしろさや魅力を掘り出そうとしている印象を受けた。
例えば、とある芸人は「サラリーマンをやめて芸人になったので舞台に立てている今が楽しい。強いて言えば金銭的に崖っぷち。」と言い、別の芸人は「下ネタをメインでやっているが主要な賞レースはルールで下ネタが禁止されているため毎回一回戦で敗退する。」と言った。
審査員が「なぜそれでも下ネタをやり続けるのか。」と聞くと「今でもうんこちんちんが1番おもしろいと思うから。」と答えた。
良い。
ブレずに自分の好きなことを極めている人が好きなのですごく良いと思った。実際、このコンビのコントはおもしろい。嫌いな人は嫌悪感を抱くだろうが、そうでない人は大いに笑わせてもらえる。
最後の挨拶でCMクリエイターでもある審査員の1人がこんなことを言っていた。
「広告は商品の良いところを見つけてそれを引き出す。
皆さんの良いところを引き出して行きたい。
動画や事前アンケートでは伝わらない生の魅力を感じ取りたいと思って今日ここに来た。」
我々は物事を断片的に見て知ることしか出来ない。
世に公開されている動画や画像、文章などはその人が思っていることのほんの一部分しか入っていない。
(私のnoteも思っていることの表面にあるほんの数割しか書いていない。)
目の前で話しているのを聞くと、文字的な情報からは読み取れない感情が伴う。画面越しで見るのとはまた少し違う。
前回大会に出演した某芸人氏が「主催者は芸人の為を思って熱い気持ちで取り組んでいる。」というようなことを言っていたが、何を見ても聞いても読んでもピンと来なかった。
でも1回戦での様子を見てなんとなく分かった気がする。
決勝戦がどうなるか期待。
1/27(金)『この指と〜まれ』@下北沢アークボックス🎀
砂川禎一郎さんと和賀勇介さんが定期的に開催している公開飲み会と称するトークライブ。今回は三拍子の久保さんがゲスト。
良すぎた。またやってほしい。
1/28(土)『Saturday Live』@GINZA 7th Studio
RYO TAKAKURA(三拍子高倉)さんと音楽のライブで共演していたウォリさんのピアノ弾き語りライブ。
ピアノの生演奏がとても心地良かった。
1/29(日)劇団かもめんたる『奇事故』@池袋あうるすぽっと[他]
Twitterの口コミを見ていたら見たくなり思わずチケットを予約してしまった舞台。こういう単純な人間もいるので口コミはどんどん書いた方が良いと思う。
配信では2回ほど見たことがある劇団かもめんたる。今回初めて生で見ることが出来た。
一言で表すなら混沌。
タイトルの通り奇妙で奇怪な事故と奇人達の物語。
たびたび登場人物達が深いことを言いそうでこちらも何かを考えさせられそうになるが、その瞬間、舞台が狂い出して笑わせられる。
復讐に親子の絆、青春に恋、死と生と性、あらゆる要素が渾然一体となっている。
見に行って良かった。
1/27(日)『サンサカミチトークライブ〜誰のことを1番愛している?〜』@歌舞伎町Rock Cafe Loft🦊
坂道グループオタクな3人の芸人が自分な好きなものについて語るライブ。
にゃんこスターのアンゴラ村長さん、ネバーギブアップのおおのまりあさん、きつね日和の松本さんが出演。
ガチの坂道オタクとアイドルについて全く知らないただのお笑いファン(というかきつね日和ファン)という両極端な観客だったのでめちゃくちゃ難しかっただろうなと思う。
初心者にもわかりやすく、同時に詳しい人も楽しんでもらう工夫と心配りが随所に見られた。
(坂道グループの歴史をわかりやすくスライドにしてくれたり、ちょくちょく用語や人の解説をしてくれたり、お笑いファンもとっつきやすいようにアイドルが出演したバラエティ番組から魅力を伝えたり…)
会場の飾り付けも凝っていて眺めているだけでも楽しい。
大盛り上がりなオタク達を見て「アイドルオタクって良いなぁ。」と羨ましく思った。
1/31(火)きつね日和トークライブ『黄色い衝撃』@西新宿ユアスマイルIV🦊
1月から始まったきつね日和のトークライブ。毎月開催するらしい。
今回は西新宿のビルにある小さな会議室で観客も少人数。オフ会のような雰囲気の中で行われた
約1時間半にわたっておいなり達也さん(黄色スーツ)が芸人になるまでの半生が語られる。
めちゃくちゃおもしろい。
次々と飛び出すエピソードがどれもぶっ飛んでいて滑らない話で優勝できそうなくらい。
松本さんの拾い方もうまくて何度笑わせられたか分からない。
「漁師からもらった瓶入りのクリオネ」の話がツボって翌日も仕事中に思い出して笑った。
次回松本編も楽しみ。