【17日目】ミッドサマー
こんばんは。つくってあそぼうディレクターズカットver.でお馴染み、ブルー・ゴロリです。観たい。
てなわけで、ミッドサマーのディレクターズカット版を観ました。
田舎の奇習怖い系ですね。似たような映画だとウィッカーマンがあります。
田舎の奇祭ならではの衣装の造形で言えばウィッカーマンに軍配が上がるかしらね。でも、映画の序盤からずっと気持ち悪い感じ、不気味な感じの作り方はミッドサマーの方がうまいと感じました。特にお気に入りのセリフもないけれど、ジワジワと村人が牙を剥き始める感じ。これはなかなか他の映画で代用できないと思いますね。横溝正史的な感覚もありつつ。
印象的なセリフはなかったんだけども、印象的な場面がある。まず、ダニーの恋人であるクリスのセックスシーン。全裸の女に囲まれて、ピストン運動に励んでいるが、その仰向けの女の下に敷いてある花で作られたシート。これが非常にいい。木造建築と全裸の男女という茶系統しかない画に、鮮やかな青が美しい。そして、射精後に女が仰向けで膝を抱えながら、より確実に受精しようとしている感じの場面は、ワンチャンスを逃さない執念が見え隠れしてよかった。
次に印象的だったのは、食事のシーン。ダニーの周りの友人がだいぶ失踪した後(実際は犠牲になったんだけども)にこの場面になるんだけど、そこで供されたパイのようなものを村人は全員食べるフリ。村人はあきらかにそのパイのようなものの中身を知っているとわかるシーンだ。ここもなかなか痺れる。
あとはこの村が狂っていると登場人物が気づくことになる、先代の王と王女が岩から飛び降りた場面。飛び降りるだけでは死にきれなかった王の顔面にハンマーを見舞い、確実に供物にするシーンは、あえてサイレントで描かれているのがよかった。
さて、最後に紹介するセリフがないので、日本の奇祭でも紹介しましょう。福岡県は沖ノ島。最近、世界遺産にも登録されたんですよね。まず、宗像市あたりは文化的にもおもしろい。というのも、日本書紀や古事記に登場する3体の女神を崇めているんですよね。女性を3人同時に扱うことさえ難しいのに、それが神とあればなおさらのこと。このうちの2神をたまには本土で再開させてやろうじゃないかというのが祭りが「みあれ祭」で、毎年10月1〜3日に行なっています。海上の安全や大漁を人々は願うわけです。沖ノ島では現在も禁忌があるし、かつ女人禁制なんですよね。はあ……行ってみたいなあ。
てなわけで今日はここらへんで。