【12日目】オールド・ボーイ
こんばんは、剥き出しの欲望です。たくさんのパンティをロープにして森ビルを登頂したい!
さて、久しぶりにオールド・ボーイを観ました。
ストーリー
平凡な人生を送っていたオ・デスは、誘拐されて理由も分からず15年間も監禁されたが、突如解放される。若い女性・ミドの助力を得た彼は、監禁した相手の正体解明に奔走。すると2人の前に謎の男・ウジンが現れ、互いの命を賭けた「ゲーム」を提案する…。
U-NEXTより。「ゲーム」というよりは劇中のこのセリフがぴったりだと思う。
「正しい質問はなぜ監禁したかじゃない。なぜ解放したか、だろう?」
このウジンがなぜオ・デスを監禁し、解放したのかに迫る。これがこの作品の本筋だと思う。
この映画うんぬんの前に、まず、チェ・ミンシクおじさんが好きすぎる。カッコいいし、渋すぎるし、どこかチャーミングな存在は私のようなおじさんを愛し、おじさんに愛される者にとって、ご馳走なのですよ!
さて、この映画には名台詞がたくさんある。例えば、
「人間は想像力があるから卑怯になれる。想像力がなくなればチョー無敵だ」
なんかは宅間〜秋葉原〜昨今のJOKER事件の本質を見事に抽出した一言だろう。
なぜ監禁され、なぜ解放されたのかを解き明かすために話は高校時代まで遡る。この高校はクリスチャン系の学校で、監禁した犯人=ウジンのキーワードである、聖書の引用も登場。正確なのは覚えてないけど“砂も岩もひとしく海に沈む”的なやつ。罪も大罪もひとしく罰せられるべきである、的な意味なんでしょう。おそらく。で、こんなセリフも登場。
「私は獣にも劣る人間ですが、生きる権利はあるんじゃないでしょうか」
もう、これは私は日々、こう思いながら生きています。仕事してた時の20倍くらい思ってますね。なので、金をくれ。
で、劇中、たびたび出てくる文言がある。これが一番、心に残るもので、
「笑う時は世界と一緒 泣く時はお前ひとり」
というもの。グウの音も出ないほど正論なんですけど、このセリフがめちゃくちゃ重要。オ・デスは解放後、いい思いをして世界を牛耳った気分になって笑ったり、ツラい思いをして孤独の涯で泣いたりする。
そしてこの映画のラスト、オ・デスはとある人物とふたりでいる。その時の彼の表情、そしてその状況がたまらない。ここに本作の精髄と美学がぎゅっと詰め込まれていて、もう最高なのですよ。
U-NEXTでの公開はもうじき終わるので、まだ観てない人はぜひ駆け込みでトライしてみてくださいな。