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Ep.12 家族のこと
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※経緯は前の記事をお読みください
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皆の願いが通じて夫の状態が回復傾向になった。
このままいけば薬が抜ける、そうすれば検査にいける。希望をみた。
そう言えば、夫が緊急な状態になってから、義理の両親とは同居状態になった。
と言うのも、いざと言う事態にも備えて帰るわけにも行かず、東京に留まることになったからである。
(帰れなくなった、のニュアンスに近い)
義理の両親に、弟と妹さん、私と子供。
長期戦になるかもしれないし、何が起こるかも分からない。これからどう言う体制でやってくかも話した。
ご実家を空けるわけにもいかないから、同居の弟さんだけは家に戻るにして、ご両親は東京に留まることにしたのだ。
妹さんは比較的近場に住んでいたので家に帰った。
この1週間は、ICUでありながら出入りや人数は自由にさせてもらえたので、皆で交代しながら会いに行った。
ちなみに、世の中は平日である。
当然学校もあれば仕事もある。
だが、今は刻一刻を争う自体にそれどころではなく、私は仕事をおやすみした。
義理の弟と妹も仕事はお休みして付き添ってくれた。
ちなみに、子供も学校をお休みしたけど、ICUは基本子供が入れないし、今の夫の状態を子供に見せるわけにもいかないから子供は学校に行ってもらった。
子供にとって病院は退屈だしね。
さて、話は変わるが、平日は基本的には主治医がいる。
なので主治医がいるタイミングで病院へ行ったり、私達が行くタイミングで来てくれたりもする。
そして、皆がその報告を待ってもいる。
少し回復してきた希望とは裏腹に医師の言葉は慎重だった。
『とても強い薬を使っているため、他の臓器に影響が出ています。透析が必要になると思います。』
そうか、そうなるのか。。
多少はしょうがない、透析すれば治るんですよね?
それでいいから、お願い。
こんな話を日々聞くことになるので、義両親が一緒にいてくれて心底助かっていた、1人じゃ居られなかった。