嬉しさよりも恐怖
昨日、とあるラーメン屋に行った。お昼どきを過ぎまばらな店内。たまたま1人でゆっくりランチを食べる時間を得た。
ダイエット中と言いながらラーメン屋に入り、いつものラーメン大を注文した。
店内には大きく「お代無料キャンペーン」が掲げられていた。内容を見たいが、見入る姿がいやらしく感じ、垣間見るようにした。
私は運のない人である。いや。運があったらいいと思っているからこそ、運のない人生である。こんなキャンペーンなど当たったためしがない。ちょろちょろみて得た情報として「サイコロ3つがゾロ目」になれば無料になるらしい。
頭の片隅にでも入れて、ラーメンを堪能した。スープも全部とは言わないが、半分以上は飲んだ。
さて、会計の時が来た。店員にボタンを押せば箱の中のサイコロ3つがふられることを教えてもらい、そのままボタンを押した。
カラカラカラン。
1️⃣、1️⃣、1️⃣……
店員「あ…」「おめでとうございます無料とさせてもらいます」
私も30歳を超える。その場の喜びよりも先に、不安が募った。「え。いいんですか。」
こんなところで運を使って、帰り道に事故でも会うんじゃないか。近々、不運なことに見舞われるんじゃないかと。ただ嬉しさをアピールしとかないと店員さんや店長さんに申し訳なかったので、「サイコロの写真撮ってもいいですか?」「ごちそうさまでした」だけ言って店を出た。
ラーメンを食べて2日が経とうとしている…まだ不運なことは起きていない。
今週も慎重に過ごさなければ。
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