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読書記録

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読んだ本の感想をまとめています。ビジネス書多め。1週間に2冊読了するのが目標です。
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#読了記録

トップ5%社員は作業時間を区切ることで処理能力を上げている

以前紹介した「トップ5%社員の習慣」の続編を見つけたのでこちらも読んでみた。 今回紹介する時間術の本も基本構成は同じであり、組織の働き方をコンサルティングする株式会社クロスリバーのCEOである著者が、パートナー会社における人事評価上位5%社員の行動や言動を解析し、彼らの時間術をまとめている。 定量的に社員の行動を分析しており、本文でも具体的な数値を用いて結果を羅列している。また、89%程度の再現性が取れたと公表しており、論理的で信用できる内容である。 前回の「習慣」の内容を

トップ5%社員は効率よりも効果を上げることを重視する

トップ5%社員と、数値を用いて「仕事ができる」社員を定義づけしているタイトルに興味を持ち読んでみた。 組織の働き方をコンサルティングする株式会社クロスリバーのCEOである著者が、パートナー会社における人事評価上位5%社員の行動や言動を解析し、彼らの習慣をまとめている内容。 定量的に社員の行動を分析しており、本文でも具体的な数値を用いて結果を羅列している。また、85%程度の再現性が取れたと公表しており、論理的で信用できる内容である。 特に耳に痛かった内容は、「95%社員は仕

世界2.0 , お金2.0 | 佐藤航陽

ここ最近Web3.0やSociety2.0など、物事のバージョンアップを示唆するような「名詞+n.0(nは自然数)」の用語をよく見るようになった。 そんななか、Audibleのおすすめに今回紹介する本の著者である佐藤航陽さんの「世界2.0」「お金2.0」があったのでまとめて読んでみた。 「世界2.0」はこれから確実にくる技術革新であるメタバースの紹介と、メタバースが拡まったネット社会での人々の生き方を考察している。 「お金2.0」では、経済の基礎的な構造の説明と、現在の資本

バビロンの大富豪|ジョージ・S・クレイソン、大島豊 訳

お金に関係する本を読んでいると、必ずと言ってもいいほどにこの本が取り上げられている。名前だけは聞いたことがあったが、ちゃんと読んだことがなかったので読んでみた。 そもそもバビロンとは、紀元前にユーフラテス川沿いで栄えたバビロニアの首都である。こうして本に取り上げられることからわかる通り、とても栄えた国だったようだ。本書の最終章にはバビロンの歴史と、パンフレットから始まった本書が書籍化されてベストセラーとなった経緯が記してある。 まず感想から言いたいのだが、結構面白かった。

大橋弘祐、スティーブ・ソレイシィ著「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!」読了。対談形式で話すための最も間違いないトレーニング方法-オンライン英会話とスピーキングテストを行うこと-について説明した内容。非常に明快で日本人のシャイに即して解説。やらねば。

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!|大橋弘祐、山崎元

以前ほぼ同じタイトルで同じ著者(インタビューアー?)が英語の話し方を教わる本を書いていた。初学者の疑問を網羅的に解決し、シャイで完璧主義の日本人がどうやって英語を話すか説明する以下の本はとても身近でわかりやすかったので、同じコンセプトでお金の増やし方について説明する本書を読んでみた。 本書は著者の大橋弘祐さんが、様々な証券会社での勤務経験を持つ経済評論家の山崎元さんにお金の増やし方を質問する内容である。 「英語が話せる方法を教えてください」と同様に、大橋さんがなんとなくの

13歳からの地政学|田中孝幸

以前、大村大次郎の「お金の流れでわかる世界の歴史」を読み、高校生の時に習った世界史や地理をお金という別の視点で見ると新しい解釈で学べる経験をした。 (↓文章もわかりやすくとても勉強になるのでおすすめ!) そこで、”地政学”これまで仲良くなったことはない学問分野で世界を見直す本書に興味を持って読んでみた。 本書は13歳からというタイトルからも窺える通り、13歳の妹と高校生の兄が”カイゾク”という渾名の年齢不詳の片目眼帯のおじさんから地政学を教わるという内容だ。 カイゾクは地

超多忙な弁護士が教える 時間を増やす思考法|谷原誠

「いい努力」で、仕事の生産性を上げるためには自分の仕事を自分でコントロールするという意識が大事だと学んだ。 自分で仕事をコントロールできるということは、自分の時間をコントロールできることと同じ意味であるらしい。 そこで時間の使い方に特化した「時間を増やす思考法」を読んだ。 本書は弁護士、作家、経営者などを同時並行で行う超多忙な著者、谷原誠さんが、自らの経験で得られた時間の使い方を解説している。 特に面白かったのがアーノルド・シュワルツェネッガー氏の目標を達成する方法であ

マッキンゼーで25年にわたって膨大な仕事をして分かった いい努力|山梨広一

これまでコンサルティング会社として名高い、マッキンゼーの社員を経験した著者の本を2冊読んだ。 どちらも論理的で明解な文章であり、仕事の向き合い方において基本的かつ大事なことを明文化していたことから、マッキンゼーの教育が行き届いているさまを感じた。 「いい努力」の著者も富士フィルムからマッキンゼーに転職し25年働いた経歴をもち、上記2冊と同様に仕事との向き合い方を明確に定義してくれるだろうことを期待して本書を手に取った。 本書はタイトルにも示している通り、仕事においていい

1000人の経営者を救ってきたコンサルタントが教える社長の基本|三條慶八

以前「CHANCE」で経営者の成功を追体験して、経営者という職業形態に興味を持った。 これまでビジネスマンや研究者としての成功や考え方の本ばかり読んできたので、経営者の考え方はどのようなものか知るためにこの「社長の基本」を手に取った。 著者である三條慶八さんは神戸などで展開する企業の社長の息子として生まれ、大学入学と同時にその企業の社員として働くようになった。主に銀行との取引を担当していたが、阪神淡路大震災により会社が140億円もの負債を抱えた。古い体制に固執する父の方針

結果を出し続けている人が朝やること|後藤勇人

「「読む」だけで終わりにしない読書術」を読んだ時、本から得た良い習慣のうち、複数試した中で最もよかったのが「起床後の15分程度の散歩」と書いていた。 私自身は生来5時には起床し7時には研究を始めるという朝型の生活習慣であったが、最近同棲を始めてから夜型の恋人に合わせて家を出るギリギリまで寝る生活になっていた。 朝型の生活が良いことを再認識して生活習慣を戻そうと、本書を手に取った。 本書は期待通り、朝型の生活習慣をする方法やそこから得られるメリット、そして成功者がどれだけ朝

「読む」だけで終わりにしない読書術 1万冊を読んでわかった本当に人生を変える方法|本要約チャンネル

しばらく雑多に読む読書を続けていたので、読書の意味に立ち返ろうと手に取った。 本書の作者はYouTubeで本要約チャンネルを運営する2人のYouTuberらしい。チャンネル登録者数が100万人に近い大御所クリエイターである。 医学部で出会った本好きのお二人が人生をよりよく生きるために本を活用して起業や生活習慣の改善など様々なことに取り組んだ経験を、その時に出会った本や有用そうな本とともに紹介している。 その中から得られた、1冊の本をうまく活用する読み方や実践方法を著者らの

SDGsが生み出す未来のビジネス(できるビジネス)|水野正弘、原裕

研究費を獲得するための申請書においても、ものによってはSDGsを意識した文言を書かなければならなくなった。 そのとき適当にSDGsを勉強したが、自分の研究が関連する範囲のみしか調べなかったので全体を知ろうと読んでみた。 この本はSDGsで示す個々の目標を解説する、というよりは個々の目標のつながりや、そこから考えられる今後のビジネスの時流について予測した内容となっている。 実際にSDGsに則った経営をしている会社の紹介や、消費者がSDGsの目標に則した購買行動をする事例なども

CHANCE|犬飼ターボ

若くして経営者になるが事業がうまくいかず、今後の身の振り方に悩む主人公がホテルの駐車場でフェラーリに乗る敏腕経営者と出会い、その人に師事されながら経営者やお金持ちへの成り方を学ぶ内容。 小説仕立てで読みやすい。 読んでまず思ったのは中村信仁の「営業の魔法」「仕事の魔法」みたいな構成だな、ということ。 「営業の魔法」と「仕事の魔法」はその名の通り営業と仕事を効率よく行うためのtipsやできる人になるための考え方を、悩みがある弟子が師匠に段階的に教わる内容である。「CHANC