【A5e】LEVEL UP:Advanced 5th Editionがバンドルセール中!(2024/9/30迄)【世界初の偉大なファンタジーロールプレイング第5版の上位互換版】
君はLevel UP:Advanced 5th Editionを知っているか!?今なら165$分のPDFがだいたい50ドル強で手に入るお得なバンドルセール実施中だ!見逃すな!(2024/9/30まで)
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また風雲が急を告げた!!
突然Bundle Of Holdingsがやってくれた!D&D5eのリバランス&強力増補版である Level Up:Advanced 5th Edition(通称A5e)のコアルールバンドルと、アドベンチャーバンドルの二つが始まった!
このゲームはスタンドアローンでプレイ可能な、5e SRDに則って製作されているファンタジーRPGのセットだ。このゲームはD&D 5eが発売されてだいたい5年も経った頃、「もっとD&Dは良く出来るのでは無いか?もっと歯応えのあるゲームに仕上げられるのではないか?」という考えのもとで、EN Publishingという英国のパブリッシャーが製作したD&D5eの互換システムだ。古強者向けに表現するなら、PC-9801に対するEPSON PCのようなモノ。つまり少しだけ性能が良いと言うヤツだ。
5e(2014) VS A5e
今となっては5eも2024年版へ進化しており、RaceがSpeciesへの変わったり、インスピレーションの扱いが変わったりといろいろな変化があるが、A5eは2014年版の5eに対する不満だったり、バランスの悪いところだったり、4版以前にあった有用な要素を取り戻したり、と様々な改良を施したTRPGだ。だいたい5eと同じ感覚で遊べるが、いろいろなところに差異がある。その辺を掻い摘まんで紹介しつつ、なぜこのルールセットを自分が強く推しているのかを説明しよう。
Adventurer's Guide(D&Dで言うところのプレイヤーズハンドブック)
PCを作ってファンタジー世界で冒険するために必要な情報が纏まっているAdventurer's Guide(アドベンチャラーズガイド)はなんと脅威の全650ページだ!そんなページ数に何が入っているかというと…
キャラクターの起源(Origin)
起源とは、キャラクターがどんな生まれで何をしてきたのかを示す。以下の血脈・文化・背景・運命の4つを組み合わせてキャラクターを作成する。
9つの血脈(Heritage)
生物的特徴を示す。ドラゴンボーン・ドワーフ・エルフ・ノーム・ハーフリング・ヒューマン・オーク・プレーンタッチの8種に、2つの血脈が混じり合った"ミックスド・ヘリテージ"を作成可能。サイズや寿命、移動速度、血脈に共通した特徴の他に、Giftと呼ばれる生物学的な特徴を3つのうちから1つを選択する。またレベルが上がるとParagonと呼ばれる上位特徴(過去にPrestigeとか呼ばれたアレだ)が手に入る。
34個の文化(Culture)
生育した文化を示す。いくつかの文化から取得出来る特徴と言語が手に入る。
20個の背景(Background)
冒険者になる前の経験や職業を示す。能力値の向上・技能の習熟・初期装備品、そしてキャラクターのフレーバーとしてコネクションと思い出(品物だったり経験だったり)が手に入る。
10個の運命(Destiny)
キャラクターの生きるモチベーションと生き様を示す。インスピレーション獲得条件を明確化した要素で、「このキャラはこれをモットーにして生きているのでこういう行動を取ります」でインスピレーションを要求出来る。ロールプレイの指針になるし、GMにとっても有難い。
これはパスファインダー2e以降でも採用されているが、「生物的特徴」と「文化的特徴」を組み合わせてオリジンを作るという今風のキャラクターメイキングだ。これはD&D 2024でSpeciesとBackgroundを組み合わせて能力値を決定するお馴染みのヤツだ。
キャラクターのクラス
これはだいたいD&D5eと同じなのだが、若干名前の異なるモノがある。それもあわせて提示したい。説明の無いものは「だいたいD&Dと同じ」と思って欲しい
アデプト(Adept)
D&Dで言うところのモンク。いわゆる「僧」に限った概念ではないので「達人」という意味合いを持つAdeptへと変更された。自らの鍛え上げられた肉体を武器にして戦う戦闘系クラスバード(Bard)
バーサーカー(Berserker)
D&Dで言うところのバーバリアン。「野蛮人」を意味する言葉を避け、怒りを戦いの力に変える狂戦士(バーサーカー)というネーミングにした。クレリック(Cleric)
ドルイド(Druid)
ファイター(Fighter)
ヘラルド(Herald)
D&Dで言うところのパラディン。まぁ「パラディン」という語が西洋的な要素しか拾えていないと言う側面があってなのか、「神の使者」という意味合いのHeraldに変えたのかもしれない。マーシャル(Marshal)
D&D4th 時代には存在したウォーロードに近しい。ルールブックの説明によると「生まれながらのリーダーであり、優れた戦略家でもある。人々を素晴らしい成果へと鼓舞する」とあり、その能力もCommanding Presence(自分の攻撃アクションの代わりに、周囲の味方に攻撃を実行させる)や、Rallying Surge(自分の周囲にいる味方のヒットポイントをボーナスアクションで1d8回復させる)など、戦場で味方を鼓舞し戦略を変化させる能力がそろっている。レンジャー(Ranger)
ローグ(Rogue)
ソーサラー(Sorcerer)
ウォーロック(Warlock)
ウィザード(Wizard)
まぁ、ほとんど見慣れたクラスだが、マーシャルはちょっと面白いですね。戦場では便利で、かつ敵に回すと厄介な存在かもしれない。
その他の違い
基本的にはD&D5eをより歯応えを与えて、プレイの幅を拡げるオプションが沢山載っているのがAdventurer's Guideなワケですが、一番の大きな違いはCombat Maneuverの存在ですかね。これはファイターやアデプト、マーシャルが持つ特別な攻撃方法で、100種以上の攻撃オプションが存在する。ただこの戦闘オプションはCombat Traditions(戦闘流派)ごとに取得出来る要素が決まっているので、数が多くてもそこまで畏れることはない。
D&D5eではファイターのサブクラスバトルマスターが持っていた「戦技ダイス」の概念を他クラスに拡張したような印象だ。マニューバポイントを消費して、命中判定ダイスやダメージダイスにバフを与えたり、特殊効果を付加したりする。
Trials & Treasure(D&Dでいうところのダンジョンマスターズガイド)
この本にはナレーター(A5eではゲームマスターに当たるプレイヤーのことをこう呼ぶ)向けの様々な提案や情報が纏まっている。全230ページの本だ。
D&D5e のダンジョンマスターズハンドブックよりはページ数は少ない。が、それでも様々なゲーム運営に使えるツールや提案が用意されている。
これはあちこちで言われていることだが、2014のDMGは第1章から「君の世界」といういきなりマクロな話をするので、「じゃぁこのゲームを始めて運営したい人はどうすれば?」となってしまう厳しさがあった(スターターセットあるいはデラックス・プレイ・ボックスを経由していること前提だったのかもしれないが…)。A5Eの場合、第1章は「Gamemastery Trouble Shooting」ゲームマスター時のトラブル解消術だ。これはプレイヤーの類型を提示し、それぞれのタイプに合わせてどういうマスタリングやストーリーテリングをしていくべきかを明示している。A5Eで提示されているプレイヤーの類型の一部を取り出すとこんな感じだ。
Character Enthusiast(キャラクター好き)
自分のキャラが脚光を浴びているときが楽しいタイプ。キャラの設定を拾って発展させていき、旅の途中でキャンプファイヤをして自分語りをするタイミングを用意してみよう。Combat Enthusiast(戦闘好き)
戦闘するのが大好きなタイプ。ときどき倒せるかどうかわからない強めの敵を出すのがいいがそれだけだと飽きてしまう。ときどきそのプレイヤーのキャラの武勇を褒めるNPCとか出すといい。Drama Enthusiast(ドラマ好き)
ドラマ好きは自分がハラハラするシーンを生み出したり、その状況に巻き込まれるのを好む。ハイリスクハイリターンの冒険を用意して見ると飛び込んでくれるかもしれないが、反面前のめりになりすぎてパーティーの結束を乱すことがあるかもしれない。Mechanics Enthusiast(ゲーム・メカニクス好き)
キャラクタービルドの最適化・最大化するときが大好きなタイプ。自分のビルド結果が活かされるようなシチュエーションを用意して上げると喜ぶが、それによるパーティー内のパワーバランス崩壊には気をつけていこう。Rules Enthusiast(ルール好き)
ルールに詳しく、百科事典のように記憶している場合もある。細かいルールの差異にツッコミを入れてくる分、裁定の手伝いをさせると良いかもしれない。ただ、GMがスクリーンの向こうでダイスを振っていたり、ルールの運用が曖昧だったりすると機嫌を悪くすることもあるので要注意
このほかにも「社交好き」「世界設定好き」などの類型が用意され、そういうプレイヤーに向けてどんなアドベンチャーを出してみるといいか、が説明されている。トラブルシューティングのページは問題発生の背景とか、セーフティーツールについてとかだいぶ深く書いてあるので参考になる。
このほかにも、ワールドビルディングの手順、戦闘遭遇・社交遭遇の作成アドバイス、探索・探検時の障害の提案、地形・地勢ごとのランダムエンカウント、探索チャレンジルール(様々な旅路での障害・その解決のための難易度提示・障害の演出と言ったもののセット)、薬物と病気、マジックアイテムのリストetc.etc.…と使いでのある情報が沢山載っている。D&D5eを遊ぶ際にも流用出来るルールや記述が多いので、一歩踏み込んだダンジョンマスタリングなどしたいときは参考にしてみよう。
Monstrous Menagerie(D&Dで言うところのモンスターマニュアル)
この本は以前から紹介しているのでいろんな記事を参照して欲しい。D&D5eというか5e SRDに掲載されている一般的モンスター・クリーチャーのデータをリバランスし、手強く歯応えのあるバリエーションが沢山用意されている。各モンスターに「モンスター存在の痕跡」とか「行動パターン」とか「ヒューマノイドモンスターの典型的な名前」とか、運用する際に便利なデータが沢山ある。モンスターの伝承も難易度別に纏まっており、「このモンスターはどういうモンスターなの?」と問われたときに便利だ。この本は5eのダンジョンマスター達に強く強く推奨しておく。
このほかにも、ダンジョン構築時の助けになる「Dungeon Delver's Guide」、中世ヨーロッパ的ファンタジーセッティング&キャンペーンシナリオ集「To Save A Kingdom」、19世紀的な近代の科学&魔法の発展したスチームパンクライクなファンタジーセッティング「Adventures in ZEITGEIST」、簡易ルール集&シナリオ集セット「Advanced 5th Edition Starter Box」、毎月Patreonで発行しているサポートし「Gate Pass Gazette」をまとめた年鑑2022年版と2023年版の2冊と言ったモノをまとめて手に入れられるチャンスだ。
この本を抱えておくだけで、君のD&Dプレイに役立つデータやコラムが満載だ。既存のD&Dゲームにスパイスを加えて遊ぶのにオススメだ。さぁ、なんとなくでもいいから興味があったら飛び込んでみてくれAdvanced 5th Editionの海の中に!!
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