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(2024/9/22 配信台本)【5e】国境の城塞、どう遊ぶ?【世界一有名なファンタジーTRPGの第五版】

割引あり

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この記事ではDungeons&Dragonsなどの書籍や記事から引用していますが、これらはファンコンテンツポリシーに従って引用しております。
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前書き

今週のTRPGニュース

さて、今週もいくつか気になったことについて取り上げますよ。

プレイヤーズハンドブック 2024 の物理書籍が正式に(米国で)リリース開始!

目出度い!日本にも通販で購入した人が何人も現れていて、本当に2024に進んでいくんだなぁって改めて実感します。とはいえ、自分はまだしばらく2014でプレイする予定ですが…だって日本語版が無いんだもん。日本語版出てくれねーかなー!頼むよウィザーズ・オブ・ザ・コースト日本法人さんよぉ!「今日は何の日」ツイートだけじゃなくて新商品情報もツイートしてくれよぉ!
とはいえ、この2024年版のD&D、すでにファンコンテンツポリシーの範囲でフリールールの私家版が出来上がっているので、興味のある人はこっちを覗いてほしい。すでにPDFも仕上がっているし、今後DMGやMMがリリースされたときに追加されるであろうフリールールも今後翻訳されることでしょう。僕も手伝います。

Level Up : Advanced 5th Edition のモンスターマニュアル代替本ことMonstrous Menagerie ⅡがまもなくKickstarter開始!

僕がことあるごとに勧めている、D&D5eモンスターマニュアルのアッパーバージョンとして使用可能なサードパーティーモジュールMonstrous Menagerie の続刊がまもなくKickstarterで出資者を募集するぞ!(10/1予定とのこと)。

Monstrous Menagerieでお馴染みの特徴に加え、さらに:

・Monstrous Menagerie II では、あなたのレベルアップ A5E または DnD 5E ゲームに、CR 28 までのすべての CR で、さらに 300 匹近いモンスターが追加される! ウィスパー・スネーク、デスレス・レギオンナリー、デス・スパイダー、プリズマティック・ウーズ、アドボケート・デビルなど、さまざまなモンスターが登場する!
・『Monstrous Menagerie II』では、新しいモンスターの役割として「ホードモンスター」を導入している。エリートモンスター1体がパーティーの英雄たちに挑むことができるように、ホードモンスターは冒険者たちよりも数が多い大規模なグループでうまく機能するように特別に設計されている。
・あなたのパーティーは、再登場する悪役と対決しようとしているところだろうか?それとも、モンスターや野獣と友達になり、一緒に冒険したいと思っているところだろうか?私たちは、プレイヤーキャラクターと同様にレベルを上げ、能力を向上させるモンスター、つまりヒロイック・モンスターのための新たなルールを開発した。
・Monstrous Menagerie II には、終盤のクライマックスにふさわしいユニークなエリート悪役を含む、多数のハイレベルモンスターが収録されている。この本に登場するモンスターを使えば、キャラクターは大魔王やリッチロード、ドラゴンキング、さらには神々とも対決することができる。
・アース、リバー、シャドウ、アメジスト、エメラルド、サファイア、ブラス、ブロンズ、コッパー、シルバーのドラゴン・グレート・ワームは、『Monstrous Menagerie』で始まったリストを完成させる。
・ワインのような深い海から立ち上がるのは、海の支配者である紫のドラゴンである。翼を広げると空が暗くなり、雷鳴が轟く。 嵐のドラゴンとも呼ばれるパープルドラゴンは、航跡のない海や深海を狩り場とし、船を木っ端みじんに粉砕する強風や津波を巻き起こす。 獲物は水中に逃げ込むことはできない。パープルドラゴンは飛ぶのと同じ速さで泳ぐ。 獲物に近づくと、顎を開き、殺戮の雷を放つ。
・ドラゴンの傲慢さと最も残酷な妖精の気まぐれさを併せ持つフェイ・ドラゴンは気まぐれで予測不能である。彼らは幻影や罠を使って訪問者を翻弄し、あらゆるやりとりをゲームのように楽しむ。そして、負けず嫌いでもある。
・最も質素な道端の祠から最も壮麗な寺院まで、崇敬の聖なる本質は強力であり、集積された崇敬の精神はドラゴンの姿を取ることもある。スピリットドラゴンは聖地に縛られ、信者たちの信仰によって力を与えられ、形を与えられる。エッセンスドラゴンの中で最も実体のないスピリットドラゴンは、ほとんど幻影のようなもので、一瞬現れてすぐに消える賢く高貴な姿である。
・マルチバースを悩ませる神を狩る昆虫のような生物が戻ってきた! 新たなKalkoiには、Apex Khalkos、そしてKalkos Soldierが含まれる。
・冒険者がモンスターについて知っていることは何だろうか?「伝説と伝承」のセクションでは、モンスターについてキャラクターが思い出すかもしれない情報を、該当するキャラクターが技能判定に成功した結果として記載している。判定の成功度が高ければ高いほど、キャラクターはより多くの世界観上の情報、つまりもともとはモンスターの生態や弱点などを思い出すことになる。そして「Monstrous Menagerie II」では、「伝説と伝承」の項目に偽の噂を追加した。これは、キャラクターが技能判定に失敗したときに知ることになる、潜在的に危険な誤った情報である。

Monstrous Menagerie II: Hordes & Heroes Coming Soon!より抜粋して機械翻訳

前作では5e SRDに掲載されていた標準的モンスターがだいたい紹介されていたので、今回はもう少しオリジナリティ溢れるヴァリアントモンスター達が期待出来る。ドラゴンもさらに補強され、その上「知識判定に失敗すると偽の情報を掴まされる」ということまであり、だいぶ恐ろしいことになりそう。
上記のリンク先を確認してもわかるが、アートもイカしており、プレイヤー達を苦しめつつも楽しませることの出来るモンスター達を手に出来そう。今から期待大です。Kickstarterへのリンクはこちら。気になる人はチェックしておこう。

Monstrous Menagerie II: Hordes & Heroes のKickstarterサムネイル

ちなみに、EN Publishing のKickstarterはだいたい「すでに編集が完了している」状態で募集が始まるので、成立するとすぐにPDFをダウンロードするリンクがメールで送られてくる。つまり11月にはこの本の中身を知ることができるのだ! 2024 モンスターマニュアルの前にこいつを手に入れて、自分のセッションに風変わりで極上のスパイスをブチ込んでやれ!

KOBOLD PRESS のマルチバースキャンペーンセッティングガイド「Enter the LABYRINTH」のKickstarter、9/23の深夜開始!

「Enter The Labyrinth」Kickstarterページのサムネイル

D&Dサードパーティー界の雄、D&D 5e の上位互換スタンドアローンRPG「Tales of the Valiant」を出版しておきながら、D&D Beyondにも商品リリースしている手腕をもつパブリッシャーKobold Press。実のところ、5eの初期に出版された公式アドベンチャー「Hoard of the Dragon Queen」と「The Rise of Tiamat」を製作していたのもこの会社ですね。
ここは自前でMidgardという巨大なキャンペーンセッティングを抱えています。パスファインダーの頃から積み上げてもう20年近くの歴史を持つこの世界観、500ページ強のワールドセッティングに多数のプレイヤーオプション、モンスターブックは5冊、アドベンチャーや遭遇集も無数に用意され、ぶっちゃけた話「今一番エッジな世界観の1つ」でもあるとおもうのです。

もちろんこのセッティングもTales of the Valiantで使用出来るのですが(Tales of the Valiantがほぼほぼ5版と同じプレイフィールでデータの作りもほぼ同じなので)、今回の新しいキャンペーンセッティングは「Kobold Pressから提供するマルチバース環境」なんですね。
沢山の世界(総称して  the Ten Thousand Worlds万千世界)に繋がっている「ザ・ラビリンス」という時空の迷宮があり、そこからミッドガルドも含む様々な世界へ飛び込み、英雄達の冒険が繰り広げられる。世界を破滅させようとする「ザ・ヴォイド」と呼ばれる存在や、世界樹の根に巣くっているニーズヘッグの怒り・苛立ちから生じる事件、正義の目的で動いている組織達の対立などシナリオフックも大量に含まれることになる。
現在このキャンペーン設定の導入部分はすでにリリースされています。興味のある人は以下のリンクからどうぞ。

Pathfinder 2eのバンドル販売がまた開始!今度はアンデッド中心だ!

定期的に実施される、Humble BundleのPathfinder 2eバンドル販売。今回はコアブックといくつかの設定集の他に、アンデッドにまつわる設定資料集・アドベンチャーモジュールを山のように詰め込んで、デジタル本53冊で35$だ!5ドルあればルールとモンスターブックが手に入るのでこれだけでも遊べる。15ドルならGMガイドと追加モンスターブックや設定資料集もついてくる。パスファインダー2eに興味があるなら手を出してみてもいいだろう。あと、アートは極上だし内部に書いてある伝承や設定資料など、データに関わらない部分は君のキャンペーンに流用したっていいのだから、資料として手元に置いておく選択肢も悪くない。

「国境の城塞」どう遊ぶ?

免責事項
この先 B2 The Keep one The Borderlands のネタバレ要素を「ほんのちょっとだけ」含みます。文庫のブックカバー裏に書かれているあらすじ程度のことをネタバレというならネタバレ、って程度のことですが…一応気になる人向け

免責事項

今回の本題。上の動画を見てほしい。クリックしたらすぐ本題のところに飛んでくれるから。
で、2025年に出版される新しいスターターセットはこういう感じって言われてるじゃ無いですか。

  • このスターターセットは、D&Dの遊び方を学んでもらうために作られている。

  • スターターセットの舞台は「ボーダーランド」と呼ばれる

  • ボーダーランズには国境の城塞The Keep on the Borderlands荒野Wilderness混沌の洞窟The Caves of Chaosの3つの設定がある

  • そこを拠点として冒険を何年でも遊ぶことが出来る

そう!古強者ヴェテランの君たちはピンと来てるね!これだよこれ!懐かしの「B2 国境の城塞」だよ!日本語版の中古はめちゃくちゃ高騰しているけど、英語版はなんと8.99ドルだ!安い!常識的!くたばれ円安!
簡単な内容だからちょっと頑張れば誰でも機械翻訳で読み解けるよ。頑張らないといけないのは問題?それはそうだね…日本語版のPDF販売どっかでやらないかなぁ…(ちなみにDriveTHRUで購入出来る版はOCRがかかってないので、適宜スクショをGoogle Keepに貼り付けて、画像のテキスト抽出ってやれば英文が結構な精度で読み取れるよ)

というわけで、2025スターターセットが発売される前に国境の城塞を5eで遊ぼう!と思って購入して読み解いたわけですが…このモジュール、さすがに40年以上前(初版は1979年)のモノだけあり、めっちゃ素朴かつあっさりとしている

「足りない」モノが多いという「利点」

まず、このモジュールにおいて「用意されていないモノ」がこんな感じだ

  • このモジュールの冒険の舞台になる世界の大まかな設定(この冒険の舞台になる世界は…という解説はない)

  • NPCの名前(バーテン・司祭・城主とは書いてあるモノの、固有名詞はない)

  • 舞台になる地域の名前(つまりここが世界のどこにあるどんな名前のエリアなのかも書いてない)

  • 砦の中にある施設や店の固有名(基本的に Traveler's InnとかTAVERNとかGUILD HOUSEとかしか書いてない。本文に解説もない)

と、非常に大雑把なのだ。
だが、このモジュールが未だに傑作の呼び声が高いのはこの「後付け設定をいくらでも差し込める自由度の高さ」「冒険の拠点にするにはちょうど良い規模の砦」にある。このモジュールを使って冒険のアイディアを組み立てて、様々な追加要素をDMやPLが勝手に追加していき、それを地図やメモに書き残していけば、立派な新しい世界の完成だ。
店の名前、バーテンの名前、城主の名前、この前喧嘩して仲良くなった兵士の名前、荒野で出逢った偏屈な老ウィザードの名前…そういったモノは「全部お前達が決めろ!」と突き放してくる。
この荒野には他に何がある?この荒野の「外」には何がある?この前探索した洞窟で見つけた魔法の剣の由来はなんだ?俺たちに襲いかかってきたリザードフォークの背後には一体何があるんだ?…ということをDMとPLが一緒になって考え、その場で思いついたことを世界の新しい真実として記録し、今度はそれに基づいた冒険を作って遊んでいくわけだ。
ランダムエンカウンター、ランダムマジックアイテム、ランダムトレジャー、ランダム建造物群…とにかく合間をランダムで埋めて遊ぶことも出来る。明らかに沼地なのにミイラとか出てきた?いいね、矛盾点はシナリオフックだよワトソン君。沼地の中にピラミッドがあるのかもしれない。そうここは1000年前は砂漠だったのだ。あるいはミイラを作る謎の文明があったのだ。

サンドボックス型アドベンチャー

この冒険モジュールは、英語圏では「Sandbox Adventure」…サンドボックス型アドベンチャーの傑作の1つと名高い。
サンドボックス型とは個人的には以下のようなモノと考えている。

  • プレイヤーがある程度自由に動き回れる場所を用意する

  • ランドマークやエネミー、クエストを用意して、プレイヤーの選択に合わせてDMがリアクションを返す

  • プレイヤーに対して選択可能な情報を複数用意する。街の噂、NPCからの依頼、前回の冒険で取得したマジックアイテムを買い取ってくれる商人を探す…etc.etc.

  • 決まったプロットラインは用意されない。プレイヤーの選択や思いつきをDMが受け入れ、「次の話」を用意する。

こんな感じで駆動していくキャンペーンだ。
もっと平たく言うとだが、コンピュータゲームで言うと「オープンワールド」と呼ばれる類のゲームスタイルだ。

例えばスカイリム。一応メインストーリーはあるけど、どんな風に遊んでも良いし、ポップアップしたクエストにはいくら寄り道しても良いし、なんならクラフターとして素材を探り延々自宅でいろんな武具を作って売りさばいて金持ちになり、自宅の武器庫を埋めたりしていくだけでも楽しい。
D&Dに拠点を作成するシステムだったり、薬品調合や武器製造ルールだったりをサードパーティーの人たちが沢山作っているのだが、それはこういう「オープンワールド的プレイング」を充実させるためのモノでもあるわけでして。
自分のキャラクターを動かして世界に関わっていったり変えていったりすることの出来る快感ってのはやっぱあるんですよ、それが空想の世界のそれだとしても。
この、オープンワールド的なプレイングを、国境の城塞をベースにして、進めたいと思っているわけです。

ちなみに、サンドボックス型キャンペーンとは、についてマット・コーヴィルおじさん(TRPG英語圏Youtuber中で高い信頼の置けるオタクの一人)も国境の城塞などを例に挙げて色々語っているよ。自動字幕で翻訳してみてみよう。(こっちは国境の城塞以外のモジュールについてネタバレ要素がちょっとだけあるかな…)

で、自分はどう遊ぶ?という思案

まず第一に「気楽に遊びたい」がある。これはまぁ適当に、っていうのにだいぶ近いのだが、厳密に世界設定を決めて最後にでっかい神話めいたモノを想像したい、って言う話ではなく。プレイヤーとマスターがワイワイと戦闘や社交、旅路でのいろんなトラブルなどを解決していった結果生まれるいろんなことを記録して、それを追いかけたり派生させていくことを楽しみたい、と言うか。手を抜くわけではない。肩の力を抜いて遊びたいという話です。

第二に「自分が今まで入手した海外サプリのデータやアドベンチャーを試したい」がある。国境の城塞はそれこそなんでも差し込める余裕があるので、「こんな噂が流れてるよ!」「よっしゃそっちに行くぜ!」って感じでモジュールに書いてない冒険を差し込むことは可能だ。
「砦から数日行ったところに謎の遺跡を発見したヤツが居る。ちょうどその話を兵士にしてみたら、城主が調査隊の募集をかけていた。なんでもその中にはかつての戦争で敗残し逃げ出した貴族のお宝が眠っていると聞く…」ってのとかだ。そういう導入をばらまいておいて、引っかかった時に時間のあるときに翻訳したアドベンチャーとか、遭遇集とか、マップとモンスターの組み合わせとか出して上げて、ランダムチャートで決めた宝物を渡してやるのも良い。マジックアイテムならなお面白いかも知れない。

第三に「スパイラルキャンペーンと言う遊び方をやってみたい」という欲だ。スパイラルキャンペーンとは、Sly FlourishさんとこがリリースしたLazy GM Resource Documentにも載っている概念だが…

スパイラル・キャンペーンは、キャラクターを取り囲むエリアからキャンペーンの世界を構築し、キャラクターが体験することでらせん状に世界を広げていくという展開のキャンペーンです。

https://github.com/doranoko/cult-of-slyflourish/blob/main/slyflourish-lazygm_resource_doc-jp.md

つまり、プレイヤーキャラクターのいる場所(国境の城塞)周辺をまず作り込み(ベースはすでにモジュールに書いてあるから、そこから少しずつ拡げていく)、キャンペーンの中心的なテーマを決め、世界の真実に関する大まかな項目をDM・PLが共有して、その上で「どんな敵が現れるか」「どんな味方が存在しえるか」「敵でも味方でもない存在にはどういうのがいるか」を考えて軽くまとめる。そして、セッションの過程で出てきた要素をメモっておき、次のセッションでその要素を拡げてみる、と言うことを繰り返すのだ。
セッション記録を残しておいて公開したら、最後にちょっとしたい世界が構築されきっている、ってのは楽しいかもしれない。

国境の城塞に取り込みたいサードパーティーのサプリメント集

国境の城塞、空白を埋めるためにDMとPLが色々共同で提案し世界を固めていくことが出来るモジュールなワケだが、このモジュールを遊ぶときに使ってみたいサプリメントはこんな感じだ。

使ってみたいサプリメント1. Level Up: Monstrous Menagerie (A5E)などのサードパーティーモンスター集

まずは僕が一押しのモンスター集であるMonstrous Menagerie。標準的なモンスターを少し手強くしたい、という意図がある。このモンスター集は色々遭遇を組むときに便利な情報が纏まっていることに加え、バランスの悪い標準モンスターをある程度手直ししてくれているからってのはある。あと、単純に「知らんモンスター、知らんゴブリン、知らんオークぶつけたい」っていうDMの欲が強い。このシリーズは 2 も予定されているので期待大だ。

あとは、Nord Gamesのゴブリノイド系モンスター集、Ultimate Bestiary: Revenge of the Horde も使いでありそうですね。これはゴブリンのバリエーションを拡げるのにめちゃくちゃ役立ちます。平原と、洞窟と、森と、住んでる場所によってゴブリンはみんな違うのです。ホブゴブリンもオークもコボルドもみんなみんな生きているけど僕らの障害になってしまうのです。

使ってみたいサプリメント2. 遭遇集 Prepared シリーズとか

これは「プレイヤーが想定外のところへ行ってしまった」時に、適切なレベル・舞台の遭遇をさっと取りだして「さぁ、ここではこんな障害が待っていたよ」って対応するためだ。"なんでこんなところに!?"って言う違和感のあるモンスターを出したとしても、それはそれとして「さぁ、なんでだろうね…」ってニヤニヤしながらエレガントな整合性をひねり出してキャンペーンの幅を拡げたいってのはある。
あと、この手の遭遇集のうち、荒野The Wildernessに適合しそうなモノを事前に準備しておくのもありだ。遭遇集はKobold Pressがモンスター集と一緒に出しており、そっちを使ってみるのも良いかもしれない。

それと、MCDM Productionが出している Flee,Mortals!のモンスターを使った遭遇集 Where Evil Lives もだいぶ使い出ありそう。これの遭遇自体一つのアドベンチャーって位の厚みがあるので、プレイヤー達が「ここにいるモンスターは少し手強いぜ」って言う情報を聞きつけた時に登場させると面白くできるかもですね。

使ってみたいサプリメント3. Grim PressのAdapted NPCなどのNPCデータ集

上記の二つは、役職とか役割とかだけ決まっていて、個人の設定は特に決まっていないモノ。例えばコンパニオンに使ってみたりするには最適だ。1/2以下のNPCならサイドキックとして使ってみるのもいい。

上記の二つとは逆に、「個人の設定とバックストーリー」を持っているNPC集というのもある。これはNPCから駆動する物語を仕込みたいとき参考に出来る。国境の城塞には足りないものも多いので、名のある変わったNPCを適宜投入していくのも面白いアプローチだと思ってる。

使ってみたいサプリメント4. 低レベルの冒険モジュール群

国境の城塞から別の町や村へ!って時に使えるのが低レベル冒険モジュールだ。国境の城塞を遊んでるからと言って、冒険を国境の城塞で閉じる必要は無い。「他の街に行ってみたいんだ」とか「この荒野のマップの外に行ってみたいんだ」とか言い出したときは、別の低レベルモジュールやアンソロジーのシナリオをそのまま使ってみよう。世界設定は多少摺り合わせる必要はあるかもしれないが、いろんな広がりが見えてくるかもしれない。

自分の場合、この前のセールでTroll Lord Games のモジュールを購入したので、これの低レベル版をそのままいくつか組み込めるかもしれない。

あと、Kobold PressのTales of the Valiant用のモジュールもそのまま流用出来そうなとこある。

使ってみたいサプリメント5. 様々なランダムチャート群

わしは…持っておる…様々なランダムチャート群を…街を、村を、宝を、敵を、森を、構築するために使えるランダムチャートを…山ほどな…!
ってことで、準備段階にランダムチャートとかを使えば脳だけではひらめかないことが出てきて、プレイヤーの想像を超える展開を組めるかもな…ってことで、当てにしたいランダムチャート群はこちら。

お馴染み Sly Flourish のLasy DM'sシリーズの1冊「Lazy DM's Workbook」だ。これは事前準備に使えるランダムテーブルや比較的簡単に組める遭遇構築表、インスタントに使えるダンジョン・下水道・寺院などのマップ、などなど準備に使える小さなツールで満載だ。あまり大きくない表をさっと取りだして使えるのは良い。

これは正確にはランダムチャートの本ではなく、独立したOSRのゲームなのだが、このゲームのルールは極めて軽量で、付属のランダムチャートが使い勝手がよく、想像力をかき立てる小さな文を沢山作り出せてしまうのが良い。例えば「特定のロケーション」を作成するのでも、こんな風に小さな言葉が沢山並んだ表が用意されていて、数回ダイスを振るだけで面白そうな場所や建造物を生み出せそうなわけです

Knave 2nd Edition より抜粋。

このゲームの作者であるBen Milton氏のYoutubeチャンネルQuesting Beastもオススメだ。興味があったら目を通してみてくれ。

あと、マッシヴなランダムチャートとしてはこんなのもありますね。Nord GamesのDangerous Destinations(危険な目的地)

これは過去に自分のところで記事にしたこともあるんですが、クエストの目的地にどんなものがあるか、経由地にある奇妙な建物が過去は何に使われていて今はどんな風になっているか…ってことをステップバイステップで構築していくので、一つ作ったらあっという間にキャンペーン、あるいはセッション用の建造物・居留地・遺跡・墳墓とかが出来上がってしまう。自分の脳みその外から生み出されたモノなので、ここからどんなセッションが生まれるか、楽しくなりそうですね!
過去の記事はこちら↓

他にもランダムチャートは色々ある…あるが…こんなに沢山使っても収拾がつかないので、この3冊だけに留めておきたい。まぁ、途中で他のモノに変わるかもしれんけど…

というわけで…こんな感じのセッションがやりたい!…のでDiscordチャンネルを作りました!

こんな感じで、国境の城塞をベースに、様々なアドベンチャーを動かしてその即席をまとめて世界とする、って感じのセッションがやりたい!やりたいのでやる場所を作りましょうということになった。そのため、自分のYoutubeチャンネル用Discordチャンネルを作りました。以下に招待リンクを用意するので、興味のある人は入ってみてくれ。国境の城塞セッションは12月までには開始したい!
Discordチャンネルではセッションだけじゃなくて雑談とかも出来ると良いな…とか、参加者によるセッション開始の情報とかも流してええんやで…ってチャンネルにしたい。

開始するときには、セッション準備の模様を配信したりするつもりなので、それに同意の人のみにしてくれ。セッションそのものは配信しないつもりだけど、セッションで使ってるキャラのデータや名前は作業の過程で確実に公開されちゃうし、セッションの結果も配信で伝えていくと思うので…

というわけで、色々覚悟を決めたので皆さんよろしくお願いします!

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