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【5e】君も Total Party Kill Bestiary~Vol.1~でサメ映画を撮ろう【世界一有名なファンタジーRPGの第5版】
注意:本記事は全編無料です。応援いただけると軽率に買ったサプリメントの翻訳や利用、感想とか捗るので、ちょっと試験的に販売ボタンをつけてみます。
どうやら我々には"責任"があるらしい…
サメ映画。ネットに棲息する我々ボンクラ達の興味は引くものの、それはそれとしてちゃんと観てるかと言われるとまぁそんなに自分はみてないジャンルではあるが…それでも何でもサメと混ぜてみるというチャレンジ精神は、TRPGとまぁまったく同じであると思う。
サメ映画、それこそ海を越えたいろんな国々で延々と作られており、TRPGのシナリオのネタにするにも事欠かない。それに、低予算サメ映画を量産している映画会社アサイラムの社長デヴィッド・マイケル・ラット氏はこんなことも言っている。
日本のファンは世界でもとびきり熱くて献身的だね。
君らがいなければメガ・シャークも無かった。
だから、全部、君たちの責任だよ!
「サメ映画が量産されるのは、全部キミ達(日本人)の責任だよ!」発言が波紋を呼んだアサイラムおじさんはCEOのデヴィッド・マイケル・ラットで、ポールおじさんはまた別のアサイラムおじさんなんです。アサイラムはオモシロ中年男性を複数抱える、存在自体がギャグの企業です。よろしくお願いします。 pic.twitter.com/YTCJuMuwJ4
— サメ映画ルーキー (@Munenori20) January 23, 2019
つまり、我々日本人にはサメ映画量産の責任をがあるのだ。責任を取るために何が出来るか、そう、我々もサメ映画的サムシングを作るのだ!!
今回の記事は、「サメ映画」っぽいサムシングをTRPGでやるにはうってつけな海外で発売されたサプリメントを紹介していこうと思う。
Total Party Kill Bestiary~Vol.1~
さて、まずは軽く今回の本を紹介しておこう。タイトルを直訳すると「パーティー全滅向け生物図鑑」という剣呑な本だ。Total Party Kill(略してTPK)というのは海外のゲーマー用語でいう「パーティー全滅」のことだが、それを目指したモンスターデータの数々が用意されたなかなかチャレンジングな1冊。
5e用語で言うと、「脅威度10」(モンスター1体あたり10レベルのパーティー4人相手でだいたい互角)以上のモンスターばかりを集めており、ここに居るモンスターは全て「ボス」だったり「どうしても倒せないモンスター」だったりとかなり興味深いものが並んでいる。
このデータ本のヤバサを説明するなら、しれっと「黙示録の四騎士」のデータが載っているということだろうか。"CHAMPION OF FAMINE(飢餓)""CHAMPION OF WAR(戦争)""CHAMPION OF PESTILENCE(疫病)""CHAMPION OF DEATH(死)"とアレンジされてはいるものの、脅威度23のモンスター4体がずらりと並んでいて壮観。能力も頭がだいぶおかしく、CHAMPION OF DEATHの持っている「死の宣告」なんてこれである。
死の宣告(再チャージ6):対象はDC 24の【耐久力】セーヴィング・スローに失敗した場合、ヒットポイントの最大値に等しい[死霊]ダメージを受ける。このセーヴィング・スローに10以上失敗したクリーチャーは即座に死亡する。
このように面白絶望モンスターが沢山並んでいるのだが、今回取り上げるのは「忌まわしき合成モンスター」(Abominable Hybrids)だ。
「忌まわしき合成モンスター」(Abominable Hybrids)
このカテゴリーは他の「恐ろしいモンスター」のデータが直接載っているわけではない。「ハイブリッドモンスターの素体」に、「生物のエッセンス」を加えて作成する。このエッセンスとして用意されているのはこんな感じだ
ESSENCE OF OCTOPUS(タコのエッセンス)
ESSENCE OF SPIDER(蜘蛛のエッセンス)
ESSENCE OF PYTHON(大蛇のエッセンス)
ESSENCE OF RAPTOR(猛禽のエッセンス)
ESSENCE OF SHARK(サメのエッセンス)
ESSENCE OF TURTLE(カメのエッセンス)
そして用意された怪物の"素体"(エッセンス1種ごとに脅威度+1、エッセンスが2種追加ごとに習熟ボーナス+1、【知力】または【魅力】のセービングスローを全部【耐久力】に置きかえ可能、サイズは超大型)にエッセンスを追加したら、『タコとサメの合成怪物オクトシャーク』とか『蜘蛛と大蛇と亀の合成怪物スパイソンタートル』とかそういう頭の悪い怪物を量産できるのだ。
しかし皆さん、ここで気付いてほしい。これらエッセンスは別に素体にだけつぎ込めると言うものでも無い。みんな大好きゴブリンやコボルト、オークにつぎ込んだって良いんですよ。注ぎこんでは駄目とは書いてねぇからなぁ!!!(悪いTRPGプレイヤーの発言)
「シャークゴブリン」だろうと「シャークオーガトパス」だって自在に作れる!
この見出しの通り、こんなアホみたいな化け物が出た!と言うだけでもうセッション1回分やれるんですよ。
隣の海辺の村でアホみたいなモンスターが出た、いくら何でもそれはないだろう、と思っていたら、噂の断片をつなぎ合わせて実際に洞窟に踏み込んだら…みたいな話で一本回せるわけです。
で、自分は色々考えた末に…
オンラインセッション環境である Foundry VTT に必要なデータを叩き込んでしまったんですね。こんな風に…
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いろんな計算や設定も入力しているので、ドラッグ・アンド・ドロップとちょっとのデータ入力だけで、謎の生物を量産できるようになったのですよ。もはやDMというよりショッカーの研究所ですよ。
というわけで、今日はこのゴブリンくんを改造していこうと思う。
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まず、こいつに、サメのエッセンスを加えていく。筋力も耐久力も上がり、更に噛みつきも会得する。水中で泳げて呼吸も出来る。
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ついでにここに猛禽のエッセンスも加えていこう。陸・海・空全てを制する改造ゴブリンを誕生させる。名付けて「ゴブリ・シャーク・ホーク」だ!!ここまで混ぜるともう『小型』モンスターなどと行ってられないので「大型」になってもらおう。あと、脅威度も4になるのでそれに合わせてヒットダイスも変更し…
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ゴブリ・シャーク・ホークくん、あとゴブリンのママではビジュアルが弱いので、なんかゴブリンとサメとタカの混じった謎生命体をAIに描いてもらうこととしよう。それをアイコンにすれば…
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とまぁ、色々調整は居るけど、10分もかからずに謎のハイブリッド生命体を作れてしまうのです。こんなのが村の奥の洞窟にいる…らしいって言うだけでも、十分シナリオとして成立するでしょ?
サメ映画的な話をどうやって作るか…
この点はちょっと難点だけど、『サメ映画』『あらすじ』でググって出てきたものをベースに、あとは適当に村のマップと洞窟のマップ絵お用意するともうシナリオになるのでは?って気もしてくる。これはトライしてみたいところだな…
ということで、思いついたことを早速書き付けてみた。FVTTのデータ入力の実験にもなったしとても面白く転がりそうなんだよな、ハイブリッドモンスターの作成。と言うわけで、また次回。何かサプリメントを買ったらお会いしましょう。
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