【5e】第二弾!7月のクリスマスセール(!?)でセッションにスパイス加えよう【世界で一番最初のファンタジーRPGの第五版】
セールは7月末までやってるぜ!現在3塁ベースを回ってまもなくホームイン!そんなタイミングで更なるお勧めをなんとなく書いていくぜ。
なお、今回のお勧めにはセール品ではないものも含まれているが、これは純粋におすすめ度が高いというそれだけのことです。
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あと、自分は七月が誕生月です。もしこのNoteと配信への支援のお気持ちがありましたら、こちらの欲しいものリストから何か送っていただけると有難い。
7月のクリスマスセールで今のうちに買っておけシリーズ第二弾
7月のクリスマスセールの勢いで、今のうちに購入して置くとお得な感じの本を特集していくぜ。どれもこれも君のテーブルをホットに盛り上げるスパイスとして効いてくれるはずだ。
エベロン大好きっ子向け:キース・ベイカー著のエベロン系設定資料集
エベロンは2000年代初頭にWtoCが行った「新世界観設定募集コンテスト」を勝ち抜いて選ばれた、比較的新しめのファンタジー世界だ。
中世ヨーロッパと言うよりは、産業革命直後の欧州大陸を思わせる陰謀と闘争、各地に残る未開地、まだ法治が行き届かない辺境の開拓地、そして魔法を使ったテクノロジーが発達した「マジックパンク」設定だ。
100年にもわたり大陸全土で吹き上がった戦乱の嵐は、5大国のうちの1つが突然魔法的な災害で消滅する「喪の日」という事件をきっかけに唐突に終結。剣呑さが残る仮初めの平和の中、世界に満ちる陰謀や紛争の火種、都市に蔓延る犯罪、法治の光が届かない辺境での治安維持、そして一攫千金を狙って古代遺跡に挑む冒険者など、様々なヤバい奴らがギラついた目をしている側面もあるパルプ小説的アクションドラマの舞台だ。
そんな魅惑の世界を創作したメインクリエイターがキース・ベイカー氏なのだが、とはいえエベロンはWtoCの保有IPのため、キース氏が個人で動かせる範囲は狭い。少なくとも公式のドキュメントとして出すのは難しくなっていた。3rd時代は様々の側面4th時代はプレイヤーズガイド・ワールドガイドとシナリオ1本、5th時代はエベロン冒険者ガイドの1冊だけが公式の出版物として出ているだけ…なのだが、「…DMSGuildからインディーズ出版として出せばいいのでは?」と言う気づきがあったのだろうか、キース・ベイカー氏は多くのエベロンで使えるドキュメントを出している。その辺を紹介しよう。
Eberron Confidential $4.95→$2.97
「D&Dで秘匿ハンドアウトを使って遊ぶ」という発想を持ち込むためのサプリメント。エベロンは陰謀やスパイモノを軸として冒険を構成する、と言ったことが推奨されているので、PC達にも何らかの秘密のミッションや秘密の来歴を抱えてもらうのだ。秘匿ハンドアウトに提示するPC達の秘密テンプレート54種、DMに対する秘密の利用方法の提案、現在進行中のキャンペーンに秘匿ハンドアウトを途中で差し込むときのアドバイスなどいろいろな遊び方が提案されている。秘密はプレイヤーが欲しても良いし、DMが与えてもいい。とはいえ「プレイングが楽しくなる」用に運用するのが肝要だ。
Exploring Eberron $29.95→$17.97
Chronicles of Eberron $27.95→$22.36
過去に発行されたエベロンの設定をさらに掘り下げていく大著2作。あと一作が予定されており現在執筆中だ。
エベロンの歴史の各フェーズでは何が起こっていたのか?エベロンにおけるマジックアイテムはどのくらいの価値でどういうところで売っているのか、一般のエベロンの住人は世界についてどのくらいの知識があるのか、様々なアプローチからエベロンという世界を解説していく。セッション準備中に気になったところを切り取って使うだけでも十二分に楽しくなると思う。
ただ、これだけ大量の設定が用意されてはいるが、「君の運営しているエベロンが、君のテーブルでは正解」だ。この本も「"キース・ベイカー氏のテーブルで作られたエベロン"の解説」に過ぎないという体になっている。公式に最も近い、公式ではないドキュメント。使い方、利用法は色々あるだろうけど、設定に振り回されても仕方ない。乗りこなしていこう。
様々なモンスターブック
僕は昔から特撮の怪人大全集を眺めるのが好きで、結果こうなっているタイプの人間だ。なのでモンスターブックは好きだ。見たことのない怪物達のアート、そいつがどんな攻撃をするのか、どれだけ強いのか、何に弱いのか、どういう生まれなのか、そういったことが纏まっているモンスターデータ本は楽しい。なのでモンスターブックはセールがあったりしたらその好きに購入している。
今までKobold Pressの本とかをオススメしてきたが、ここではちょっとヒネリのあるモノを紹介したい。
The Korranberg Chronicle: Map Perilous $29.99→$23.99
これは、エベロン世界のコーヴェア大陸で遭遇する可能性がある様々なNPC・モンスター・ネームドの重要人物を、その地域の特徴、治安、様々な文化などを織り交ぜて紹介している本だ。その物量はPDFにして506ページだ!
エベロンの冒険を組み立てるとき、地上の障害に関してはここから拾ってくればそれなり以上に纏まったモノが出来る。
この本はエベロン世界にある新聞社「コランベルグ・クロニクル」がまとめた冊子という艇で作られている。DM's Guildにはこのシリーズの冊子があるのでそれらもまとめてリンクだけ出しておく。装備品集、ゼンドリック大陸の住人達のまとめ、サイオニックルールの提案など幅広く使えるモノが多い。
The Korranberg Chronicle: Psion's Primer - A Complete Psionics System
サイオニックを運用するルールが提案されている。サイ=ゴブリンなどの楽しいNPCもいるぞ。
The Korranberg Chronicle: Threat Dispatch
ちょっとしたモンスター集。3.5版の時に作られたエベロン独自のモンスターを5版向けにコンバートしているモノが多し。
The Korranberg Chronicle: Xen'drik Advisory
ゼンドリック大陸での冒険ガイドと、そこで出会うNPCやモンスター、土地にある驚異などが纏まった本。ゼンドリックを舞台にしたキャンペーンをやるなら必携かと。
ポップでパワフルなカートゥーン調のアートが魅力。Cawood Publishing リリースのモンスター集
ここの会社は、自分たちのキャンペーンワールドを運営しながら、その世界で登場する「捻りの利いた」従来のモンスターを作り上げている。上から都市のモンスター・ダンジョンのモンスター・フェイワイルドのクリーチャー。状況別に使えるモンスターが一冊平均100体はある。そしてモンスターは血で血を洗う戦闘だけが交流ではない。知性のあるモンスター達の中には社会に溶け込んでる存在もいる。幽霊の酒場の店員とか、シティゴブリンのスパイとか、いろいろ楽しい伝承付きのモンスターが山ほどつまっている。フルカラーの割りにお値段も比較的お安い。強くオススメする。
DM Yourself - solo roleplay for 5e, D&D and OSR adventures $6.95→$4.17
D&Dのソロプレイを遊ぶためのアドバイスが様々掲載されている本。自分に向けてGMをするという方法論がまとまっている。
基本的には市販のモジュールを使い、自分が使うPCには「こんな事態の時はまずどう振る舞うか」というデフォルト行動を決めたり、いわゆるサイドキックを一緒に連れて行ったり、モジュールの先読みによるネタバレをどうやって"とぼけて"いくかだったり、「読み物としてのD&Dモジュールの使い方、遊び方」を提案してくれる。
ソロプレイは買いためたモジュールが君のためのゲームとして立ち上がってくる非常に楽しい行為だ。あと、これから運用したいと思っているモジュールを事前調査するのにも有用だ。試してみるのも一興だ。
ちなみに、続刊として「DM Yourselves - solo and GM-less roleplay for 5e, D&D and OSR adventures」も製作されている。ソロプレイをより深化させたり、GMレスでD&Dを遊んだりするためのガイドが掲載されている。こちらも余裕があったら手を出してみよう。
とりあえず追加のお勧めはこんなところ。自分もこのほかにいくつか探っています。
自分が今欲しいものやD&D以外のゲームなどの紹介(つまりオマケですね)
これ以外にもですが、自分もまだ買ってないのだけどこの辺気になるなぁ、ってタイトルもありますし、5e以外のゲームですがいろんな理由でお勧めの作品も多々あります。ここでいくつか紹介。みんなもこういうのがあるのか!って知っていこう。
Amethystシリーズ(まだ買っていないD&Dセッティング集)
例えば、現代に突然魔法とモンスターが蘇り世界が崩壊して幾星霜…人類がその居住権を狭めている中、モンスターが跋扈する荒野に飛び込み、狩りをして宝物を探り、人類の反攻作戦を進めていく冒険者たちが居た!って感じの「Amethyst」セッティングとかは気になりますね。この前4thの本が1ドルで売っていたので設定部分は気に入ったのですが、5e版がちょっとお高くて手が出なかったので…思案中。
こう言った魔法とテクノロジーが混じったファンタジーセッティング、結構好きなんですよね…自分でもこういうのやってみたいので参考資料としても欲しいんです。うん。
Numenera シリーズ(非D&Dゲーム)
以前から言及している、10億年後の地球を舞台にしたサイエンス・ファンタジー世界、Numenera。本当にアートワークが素晴らしくて、イカしてイカれた遠未来の地球が描かれているのですよ。この辺のオフィシャルサイトのアートを覗いてみよう。
デカくて判らん機械!よくわからない生き物!それと共生している人類!スケールのでかい自然!宇宙に浮かぶ意味不明のモニュメント!10億年間の時間が世界を一層良くわからないモノにした!!!
その上で様々な設定とかNPCの話とか読み解いていくと今遊んでいるゲームにもきっと楽しく応用が利く。
あと、Numeneraに採用されているCypher Systemは学んでみると割とシンプルな構造で、汎用性も高い。このゲームの方を会得してもお得だ。あらゆるタスクに対して設定された難易度を、会得している特技や持っている装備で難易度を下げていき、最後にd20を1回振って一定値以上を出せば成功、というわかりやすさはD&Dの「とりあえず判定」の発想にも応用が利くことだろう。
このゲームはめちゃくちゃサプリメントが出ているが、メインルールも世界観解説もNumenera Discovery一冊でだいたいのことは判る。
そのついでに、分冊になっているNumenera Destinyも手に入れればNumenera世界がより深く理解できる。
ちなみに、サイエンスファンタジーを5eで遊ぶためのサプリメント「Arcana of the Ancients」は、このNumenera世界を5eで遊ぶために作られたデータ&ルール集だ。ちょっと変わった…と言うかだいぶ変わったファンタジーをやりたいならお勧めだ。
ちなみにモンスター集も別途出ていて、こちらにも良くわかんない未来の生物・異世界からの生物・古代文明の遺物などがゴロゴロ収録されていてお勧めだ。
自分のファンタジーにヒネリを聞かせたいなら、そのパーツは山ほどここに転がっている。いろいろ試してみよう。プレイヤー達に忘れられないゲーム体験を与えるためのトライ。やってみよう。
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