【5e】人はなぜダンジョンマスターズガイドを読まないのか…【世界で最初に生まれたロールプレイングゲームの第五版】

割引あり

Discord チャンネルも作成しました。まだ機能してませんが、アレコレセッションをこちらで実施していきたい。よろしくお願いします。

正直な告白をします。この記事が面白かったと思ったり役立ったと思ったりした方は、「ハート」のマークをクリックしていただけると嬉しいです。承認欲求を満たしたい。

注意:本記事は全編無料です。応援いただけると軽率に買ったサプリメントの翻訳や利用、感想とか捗るので、ちょっと試験的に販売ボタンをつけてみます。
注意2:このページのアマゾンへのリンクは確かアフィリエイトが設定されてると思います。思いますってのは、若い頃に設定したっきり忘れてるからです。10年かけて最近500円ほど帰って来ました。素人でも時間をかけるとお金が返ってくることあるんですね、アマゾンのアフィリエイト。
注意3:最近DriveTHRU RPGのアフィリエイトプログラムにも参加しました。そのため、リンクをクリックして購入すると私に幾ばくかの謝礼が入るシステムになります。RPGのソースブックを紹介した結果手に入れた金でRPGのソースブックを買う、という永久機関を発明してノーベル賞取りたいのです。
この記事ではDungeons&Dragonsなどの書籍や記事から引用していますが、これらはファンコンテンツポリシーに従って引用しております。
----
このnoteはファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.
----
欲しいものリストを公開しています。 https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/MJ99D9HPN82F?ref_=wl_share

前書き

今週のTRPGニュース

DMG のプレビュー動画が2週目がありました。

このプレビューは、クリス・パーキンスとトッド・ケンドリックという二人のD&Dおじさんによるイチャイチャトークバラエティ(たまにゲスト)に過ぎないのでは?というご指摘もあったが、オレもそんな気がしてきた。おじさんの趣味に関するトークをイチャイチャ展開されると面白くなる、それはまぁわかる。

マジックアイテムはそれこそ2014の時代から大量にあり、次の2024でも大量に用意してくれるようなのだけど、ただ名前だけで並べるのはやめて、用途ごととか属性ごととかで分けて並べてくれる知恵も欲しいところではある。『こんな感じのアイテム欲しいんだけどなぁ』ですぐ調べられるようになる索引とかさぁ。マジックアイテム逆引き辞典やスペル逆引き辞典は用意していただきたいところ。でも多分これ、誰かがインディーズで作ってそうね…

DM's TOOLBOX に関しては結構期待しているのだけど、実は2014の内容を整理整頓して検索しやすくすればそれで済む説もちょっとありますね…今日のテーマでもありますが。

いろんなバンドルセールがあります

以前にも紹介した、Goodman Gamesのアドベンチャーバンドル。デジタルで$18と言うお値段で大量のアドベンチャーやデータ集が手に入るお得セールです。飛び込むなら今。実際遊び甲斐アリそうだよ、Dark Towerとか。

モノドラコさんでD&Dオンリーイベント開催(12/22)

東京は上野にあるTRPG&マダミスカフェの「モノドラコ」さんで、12/22にD&Dオンリーイベントが開催されます。FEARさんの番組収録にも利用されているお店ですね。

現在イベント参加のプレイヤー募集中です。自分はプレーンスケープのセッションに参加予定。プレーンスケープのプレイヤーやるなんて滅多にないからね。これを機に遊んでみたい。

まだまだ募集している宅には余裕があるので、皆さん参加してみてくださいね。

ダンジョンズマスターズガイドは読まれていないのでは…という気づき

英語圏では11月に発売されるダンジョンマスターズのプレビュー企画が始まっている。
2024版のダンジョンマスターズガイドをどんな本にするのか…について語る前に、「ダンジョンマスターズガイドの2014版は予算や時間不足で今ひとつ編集が上手く行かなくてね…」とリードデザイナーのクリス・パーキンスは2024版のプレビュー動画で言っていた。冒頭からだ。
これはなかなか勇気がいる。我々のかつて出した本は慌てて作ったモノなので今ひとつ構成が上手く行ってなかった、という告白だからだ。

2014年版のDMGは確かに構成はあまり良くない。下に目次の頁の日本語版を貼り付けるのでこれを見てから先を読んで欲しい。

D&D5版 ダンジョンマスターズガイド 2014 日本語版の表紙

ちゃんと見たね?じゃぁ続きだ。

…まず第1章が『君の世界』だ。ダンジョンマスターをはじめようと言うときに『まず世界を作ろう』と言われればそれはなかなか心が挫ける。話の構えがデカすぎるのだ。最初にダンジョンマスターをやりたい人が知りたいのは

  • ダンジョンマスターとは何か

  • ダンジョンマスターはどんな準備をすればいいのか

  • ダンジョンマスターはゲーム当日何をすればいいのか

と言ったことである。もちろんこの本にはそういうことも"ちゃんと"記されてはいるが、ゲームの運営が第8章、アドベンチャーの作成が第3章と言った具合にステップバイステップの構成にはなっていない。
だがしかし、最近こういう動画が英語圏で出回るようになった。

動画の概要はこうだ

「10年ダンジョンマスターやっていたけど、DMGは最初から最後まで読み通したこと無かったわ。なので改めて読み直したけど、必要なこと全部書いてあったわ」

彼女はD&DのYoutuberとして公式のイベントや企画にお呼ばれするほどのベテランである。そんな彼女も『ちゃんとDMGを読んでいないのだ』

その上で今度は彼もこんな動画を繰り出してきた。

Professor DMの異名を持つ超ベテランのゲームマスターである彼さえも「いや、オレDungeon誌に記事とか書いてた立場ではあるんだけどさ、AD&D1版のDMG全部読み通したかと言われると多分Noだし、AD&D2版ともなるともっと自信ないわ…」とか言いだしている。

そう、誰も…誰もちゃんとダンジョンマスターズガイドを読み通していないのである!!

そしてオレも…オレもちゃんとは…読み通していない!!読み通さずにダンジョンマスターとかしている!!

大丈夫だ!ダンジョンマスターズガイドを読まなくてもダンジョンマスターは出来る!

なぜダンジョンマスターがダンジョンマスターズガイドをちゃんと読み通していない場合があるのか。それには色々あるが…

  • 他のTRPGでマスターを散々やっているので経験則で遊べてしまう。

  • DMG以外の指南書やYoutube動画でのレクチャーでダンジョンマスターのTipsを身につけているから

  • なんとなくやっているうちになんとなく『出来るようになっていた』から

など、まぁそのなんだ…出来ちゃうんだ、慣れてる人は。DMG無理に読まなくても。『だいたいこのくらいで』のいい加減さと、基本的なルールのメカニズムさえ把握していれば…ダンジョンマスターは…出来る!

出来るが…せめてDMGには何が書いてあるのかは把握した方がいいに決まってるだろう!
と言うことで、この下のリンクの先には「ダンジョンマスターズガイド 2014 に載っている"表"」についてまとめたテーブルを作りました。索引として利用してみてください。

テストケースということでnote で表を作ってみましたが、これだと閲覧性が低いので、Google spreadsheet にも同じものを作っています。コメントとかくれると嬉しいな。

というわけで、2014版のダンジョンマスターズガイドを読んでみると実際いろんな発見がある。

「プレイヤーを知ろう」 p.6

ここには、『プレイヤーは何を好んでD&Dに参加するのか』の類型が書かれている。ロールプレイが好き、異世界の体験が好き、プレイ中の「しでかし」が楽しい…などいろいろ。この辺の記述はいろんなダンジョンマスター指南書にも書かれているし、後発の5e-compatible ゲームでも結構紙幅を撮って解説しているのだけど、D&D5eでもちゃんと書いてある。冒頭6ページ目に1頁分だ。十分な記述量ではある。

「拠点の建設」 p.128

2024 年版で搭載されるバスティオンルールだが、『拠点建設』概念はすでに2014年版から用意されていた。とはいえ、かかるお金と時間しか書かれて無くて、これで何が出来るか、までは書かれていなかったが…とはいえシナリオギミックとしては使えたかもしれない。

「噂を広める」 p.131

いわゆる『社会戦』をする際に目安になる表だ。デマとかが広まる期間としてシナリオのタイムリミットにも使えるし、周囲の地域に敵の脅威が知れ渡るのにどれくらいかかるか、などのシナリオギミックにも使えそうだ。

「レベルアップの訓練」 p.131

お金を使わせて訓練を積んでレベルを上げ、ちょっと高レベル目のダンジョンに挑ませる、なんて時に使えそうだ。あと、サイドキックにいくら金と時間を注ぎこめば強化出来るか、それをしなければいけないと言うギミックのシナリオに使えそう。

「能力値判定の目安」 p.237

2024プレイヤーハンドブックには能力値の高低でどんな差異が出るかについて細かく記載されているのだが、実は同じことはすでにDMGにも書かれていたりする(p.89 NPCの能力値)。さらに、『どんなときにこの能力値を使って判定するか』と言うこともDMGの後半に書かれていたりする。

「代償を払っての成功」 p.242

1とか2位の差で判定に失敗した、と言うときに『ではこのような代償を払うことになるが成功した』と演出した方がクールなこともあるだろう。そういった解説をしてくれるページもある。英語圏で「ルール・オブ・クール」と言うのがあるが、おそらくその原則に近い処理だ。

「社交的やりとり」 p.244~245

D&D5版は社交面の記述が薄い、という動画を見かけたことがあるが、DMGを改めて読むと、まったくそんなことは無いと気付かされる。ちゃんと開始時の態度から会話を進めていくことで態度が変化して最終的に説得へ向かわせる、という複数回判定を伴った社交のルールが記されている。この辺、自分も再読して気付いたので応用の利くところでは利用したい。

こんな感じで、今改めてDMGを再読するといろんな発見があるそうだ。
そして、自分は今D&D2014だけじゃ無くて、もう2冊のゲームマスター用資料に目を通している。この辺との比較も後日やっていきたい。

D&D 5e 2014よりは整理されてるなとか、これは 5e ゲームに持ち込んでも楽しそうな要素だなとか、これはちゃんと2014でも書いてる内容だな、とかいろんな気づきがあったので…


ここから先は

0字

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?