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ヌサペニダ。観光の背景にひそむ環境破壊。マスツーリズムからサステーナブルツーリズムへ

こんにちは😃福岡で森づくりをしてるNOZOMIです。 

ただ今インドネシアのヌサペニダ島でボランティア滞在中。
ここFNPFのボランティアセンターでは、バリムクドリの保護やモニタリング、アグロフォレストリー、環境教育などを行っている。

ヌサペニダ(ペニダ島)はバリ島からボートで40分くらいで行けて、海がとてもきれいな島で近年観光地として有名になりたくさんの人が訪れてるよ。

船が港についたとき海が本当にキレイだと思った。

ペニダ島の海

どのくらいの観光客がいるのかなと思ったけど、コロナあけて今年はたくさんのお客さんがきていた。ほとんどが欧米人。フランス人をたくさんみかける。
日本人をみかけないので、タクシーの人に日本人はあまりいない?って聞いたらたくさんきてるよと言われた。おそらく日本は観光シーズンを終えて、今はいないみたい。
私がヌサペニダにきてびっくりしたのは想像以上に観光開発が進んでいること。
道沿いにはたくさんの観光客むけのレストランやカフェがありどれも新しいものばかり。
でも、まだ観光の受け入れのシステムが追いついていないよう。

このことについて今私がお世話になってるボランティアセンターFNPFのスタッフジャニと話した。
彼女が懸念しているのはプラスチックの問題。
インドネシアでは、ここに限ったことではないが、ゴミがいたるところにたくさん落ちている。
プラスチックゴミの分解にはかなりの年数がかかり、風でとばされて海に流れると海が汚染され深刻な問題を引き起こす。
今はまだいいかもしれないけど10年後どうなるだろう。

ペニダ島の中にはゴミ溜め場があるらしい。その中からプラスチックを拾ってリサイクルするようにすることもあるらしいが、そのまま燃やしたりすることもあるそう。

ジャニから日本のリサイクルのシステムはいいでしょう?と聞かれたけど、そうでもないと思う。
私たちはゴミをきちんと分別したりするけど、お店で買ったドリンクなどのカップやビニール袋はそのまま普通のゴミで捨てることが多い。
そもそも日本は大量のプラスチック消費国だから使わないことに力を入れる必要があると思う。

こんな風に書いてるが私も普段プラスチックにお世話になってる。
でも、意識するだけで確実に減らすことができる。例えばお店に行くときはエコバッグを持ち歩いているので、ビニールバッグはもらわない。
ペットボトルの水より、できるだけボトルで水を入れれる場所を探すなど。

たったこれだけのことを1人したから何か変わるかと言う人もいるけど、私だけではなく多くの友人が実践しているので確実に変わっていくと思う。

ジャニと話してびっくりしたのは、観光地として有名になる前は人々は海苔の養殖をしていたそうだけど、近年みんなやめてしまったそう。
理由はここでいい海苔がとれなくなったことと、観光ビジネスの方がお金になるから。他の仕事をしていた人も多くの人が今観光業にきりかえている。

ボランティアセンターでは週に2回こどもたちに英語を教えてるんだけど、こどもたちの家族の中にも観光業に関わる人がたくさんいるよう。

あれ?これってなんかに似てるな。

これはカリマンタンでアブラヤシ農園をするのと同じような構図だ。(アブラヤシ農園はかなりハードワークだけど)

アブラヤシ農園はお金になるので、みんなもともとやっていたこと(自給自足の生活など)をやめてアブラヤシ農園をはじめた。でも農園をすることで森林を破壊し地球規模の深刻な問題を引き起こす。

ヌサペニダの人々は観光からたくさんの恩恵を受けてるけど、今の状態のまま長く続けば深刻な問題に発展すると思う。

結局何にしてもサステーナブルデベロップメント(持続可能な開発)が大事だね。

ボランティアセンターではバニラを育てていた。もともとここで栽培していたわけではなく今は試しているらしい。バニラは高価なので、うまくいけば人々のお手本にもなるからと。
ただ今のところお水がたくさん必要で、うまくいかなければ自分たちで交配しないといけないらしい。(ちなみにジャワ島ではバニラ栽培されているが、カリマンタンでは育てるのが難しいという話を聞いた)

バニラ収穫後

ジャニは、いろいろ試して、この島の中で自給自足できるようになるといいと話していた。
『今は観光業のことしかみんな興味がないけど…』とジャニは言った。

ゴミやプラスチック問題。
ダイビングによるサンゴ礁の問題。
(これはダイバーがきちんと訓練すれば大丈夫という記事をみた)
ボートによる汚染。島内の公共交通機関がないことによるガソリンの問題。
そして、鳥や動物たちの問題。今は目に見えないが、このまま開発が進めば彼らの住処がなくなりバリムクドリにも影響が出ると思われる。
他にもいろいろある。
でも、1人1人が一歩一歩できることをするのだ。

だからFNPFは村の人たちとビーチクリーンを開催したりしている。少しずつしかできないけどするんだと言っていた。
これは人々がゴミに対して興味をもつきっかけになる。またSNSなどにポストすることで多くの人が知ることになる。
私も同じような想いでビーチクリーンをしていたのでよく分かる。
そして、こどもたちに環境教育をしたりして、未来につなげている✨

ジャニは、FNPFはこれまでバリムクドリにフォーカスしてきたけど今ネクストゴールを考える時期にきていると話した。近年観光地として変わってきたこの島で今やるべきこと。

ジャニのような若い人が真剣に考えてることに明るい未来を感じた。
今の彼女は一人で多くを背負ってるようにも見えたけど、今後彼女のまわりに同じ想いをした若い人たちが集まり、環境問題に一緒に取り組み広がっていくのを感じた😌✨✨

FNPFヌサペニダでボランティアをしたい方はこちらへ。お昼の空いた時間や日曜日などに観光もできますよ↓(日常会話の英語が必要)


ここでの1週間のボランティア滞在を終えて明日島を去る。


私の毎日の楽しみはお昼にローカルレストランに行くことだった。
ボランティアセンターから10分ほどトレッキングすると、海の近くの道に出るので毎日歩いて出かけた。
ありがたいことにローカルレストランはめちゃ安い。
だいたい15000〜25000ルピア(120〜230円)くらいでいちど12000ルピアと言われてびっくりした。たぶん25000は高い方かもしれない。

レストランまでショートトレッキング

ここで、カリマンタンで覚えたインドネシア語が少し役にたった。

ベジタリアンなのでとりあえず、サユール(野菜)、トァルー(卵)、テンペ、タフー(トーフ)、と言うと、だいたい一人前の量をいろんなものを混ぜて勝手についでくれる。
カリマンタンのレストランでは頼んだものだけを盛るスタイルだったが、ここでは適当に選んでくれる。
一度 I am vegetarian. だから野菜とかだけね、と英語で言って、うんうんと頷いたので通じたと思ったら、肉と魚のつくねみたいなのがいっぱいのってたので、それからは Saya tida makan ayam. Tida ikan. (私はチキン食べません。No 魚)と言うと、理解してくれる。そして、最後にだいたい「サンバル?」(チリの辛いソース)ときかれるので、スディキッ(少し)と言うと少しだけのせてくれる。

聞かれたことに答えると、ビサバハッサインドネシアなんたらと言ってインドネシア語しゃべれるのね〜みたいに言われる。笑
カタコトでもなんとか通じるので嬉しい。

ナシチャンプルー

あと数日で5ヶ月の旅が終わる。いろんなことを学べた。

私のやっていくこともなんとなくわかったし、自分の得意なこともわかった。

FNPFヌサペニダ

今後のことは分からないけど、またいつかカリマンタンには行きたいと思う。

私は1年後どこで何をしてるかな。
ワクワク🤗🐬✨

ただひとつ言えるのは、どこにいても何をしなくてもいいということ。

私が私であればそれでいい✨

未来にワクワクしつつも今を生きるのだ😊😺🌈🌏️🛸✨✨



YouTubeも私のわくわくのひとつ。
よかったらみてね〜


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