サマソニで見たくねくねの正体
8/20にサマソニに行ってきた。
毎年猛暑の中行われるが、今年に関しては晴れ間・曇天・雨と3つの天気を楽しめてそこまで暑くもなくそこそこ快適に音楽に触れ合えた。
僕のタイムスケジュールは下記。
The Linda Lindas→CHAI→SQUID→マキシマムザホルモン→FISHBONE→ザ・クロマニヨンズ→TAHITI80→KIRINJI
うーん、字面で見てもなかなか興奮するラインナップであり、得にThe Linda Lindasは印象的であり楽しかった。
The Linda Lindas
アジア系ラテン系の血を引く姉妹や友人たちで形成され、アジア人の差別に関する楽曲で一躍注目を浴びたThe Linda Lindas。
ドラムの子は内巻きのボブヘアーで絶対にリンゴスターを意識していたのだろう。
10代の彼女たちは華奢な体と若すぎる年齢からは想像もできないようなパワーサウンドで、演奏していた。
映画のスクリーンから出てきたようなバンドであり、ライブ中は映画を鑑賞しているような気持ちになっていた。
最後に歌った曲はTHE BLUE HEARTSのリンダリンダ。
アメリカの10代女性バンドが、僕の大好きで中学生くらいから死ぬほど聞いていた曲を歌ってくれたのが驚き感動で僕は最高にハイになったのだ。
現れたくねくね
時刻は1730、場所はマウンテンステージ。
うねり声をあげ、ベロを出して千鳥足で現れたガリガリでくねくねに動く何かが現れた。
『タリホー!!!』と突如雄叫びをあげ、バンダナを巻いたギターと、やけに低く構えたベースがジャカジャカ鳴り響く。
あれはカモメか 翼の上か そのまま長い堤防か 形は変わる 自分のままで あのとき僕は ああだった
この歌詞はタリホーという曲の一説だ。まずタリホーがなんなのかよくわからんし、歌詞の意味もピンとこない。
タリホー=軍事用語で目標捕捉の意味があるようなのだが、多分そっくりそのままの意味ではないと思うし、歌詞の考察をするなど愚の骨頂である。
良いものは良いという事実があれば良いんだよ-お前のことだよインテリ気取ったクソ野郎。
ぴょんぴょん跳ねてマイクを持って歌うくねくねとギターをかき鳴らすバンダナと低く構えたベースがタリホーを演奏している。
この光景に僕は興奮しつつ、涙をこらえられなかった。右手をあげて盛り上がる民衆をよそに目頭を押さえてうつむく僕-なんだかしゃらくせえな。
タリホー以外にも良い曲をたくさん歌ってくれた。
くねくねの曲も涙を流したが、それ以上にザクッときたのは曲の合間に言った「長生きして来年も来てくれな」というセリフだ。
このセリフに深い意味があるのかないのか、はたまた何かの意図があるのかないのかわからない。
周りの人たちもそこまで引っかかってなかったと思う。-特別な感性があると思ってんじゃねぇよ。
ただ、すごくないか?この発言は。なにかすごいとか言語化できなくて本当に申し訳ないがとにかく感動した。
くねくねが過去と現在やっているバンドの歌詞にも出てきそうなセリフで、言語化できない感動を味わえたのだ。
来年もサマソニに行くのかは正直わからないし、くねくねが来年も出演するのかもわからない。
ただ一つ決めたのは来年のサマソニまで長生きするということだ。
くねくねも来年まで長生きしてくれよな。