いつまで初心者でいるつもり?①
アルゼンチンタンゴダンスにおいて、私たち日本人は外国人。
アルゼンチンでタンゴがある環境で育った彼らが普通だと思うことは、私たちにとっては普通ではないことがある。
アルゼンチンタンゴダンスを習い始めて、最初の頃によく指導されることの1つに
「足を集めて!」
が、タンゴダンスを学ぶ人は耳にタコができるほど聞いているはずだ。
タンゴダンスを習得するにつれ、この「足を集めて」は、実は「脚を集めて」の意味であることに気が付かずに、踊り続けている人も多い。日本語の”足(foot)”と”脚(Leg)”は紛らわしい。
そして、タンゴの脚の”集める”は"寄せる"ではなく、Grab(つかむ)に近い。
また、"いつ"脚を集めるのか?の解釈も重要。
タンゴダンスの指導者は、その違いをレッスン内容の段階に応じて、徐々に変化させて伝えなかればならないし、それが当然なこと。
だから、タンゴダンスを学ぶ人には、
初心者のうちの「脚を集める」というニュアンスと、タンゴダンスを初めてしばらく経ってからの「脚を集める」というニュアンスは異なることを、知っていて欲しい。
タンゴダンス初心者を卒業するためには、細かなニュアンスを聞き取れる力を求められる。
私はいつもその努力を応援したいと思っています。