五、晴れのち、時々曇り
最近の自分を天気で表すと
この言葉が一番合う気がする。
大体楽しいし幸せだし。
だけど時々は不安になったり寂しくなる。
前はモヤってした感情を突き止めず
殻に閉じ込めることが多かった。
現実から逃げた方が楽だと思ったから。
されど、一度落ちて登ってきた落とし穴は
再びまた似た事柄で落ちるのだ。
その繰り返しなのだ。
正直、20代くらいまでそうだったなぁと。
変わったきっかけは、一つではない。
様々なことの積み重ね。
人との出会いだったり。
それこそ、自己啓発の本も読み漁った。
自己啓発の本は意外にも自分には合った。
というか、
身近な人に弱音や愚痴を吐いたら
心配されちゃうし、
嫌な気持ちになるだろうと
細かなことを気にしちゃう私にとっては
魔法みたいに変われるという話は
嘘でも何でも私を前向きにさせた。
あと、様々な話を読んでいくと
宇宙の法則とか、引き寄せの話だとか
どうやら似たようなことを
書かれてることに気づくのだ。
私は幼少期に満たされていない気持ちが
ずーっと残っていて
そのまま、ただ大人になってしまったのだ。
最近、感じたことは
人より10年くらい心の成長が遅かったのかもと。
子どもの時に偽物の大人になったから。
心は成熟してなかったのに
甘えることを恥じらったり、強がって。
皆に好かれる自分を作り出していた。
今思うと、本当はすっごく苦しかった。
それから大人になってからは
特定の人に依存したりもした。
弱みを見せた人には
自分を全て受けて入れてくれると思ったからだ。
愛した分、愛が返ってくる。
そう思ってたけど、それだけじゃ気持ちが
満足出来なくなるというか
何故かマイナスになっていくのだ。
別に束縛とかはしない。
けど、不安が出てくる。
どうしても全てのことが信じられなくなる。
これは自分の問題なんだなと思った。
それからはただ、
自分の気持ちを大切にすることにした。
世間体とか、常識とか、
嫌われることの恐れとか。
そんなことより自分の心に問いかけた。
まだ時々、昔の自分は顔を出すし
他人の気持ちはすぐ読めるのに。
自分の感情を上手く読みとくまでに
時間がかかるときもある。
けど、そんな自分も私だし。
自分の生き方を貫いていったら
ありのままの自分を
受け止めてくれる方々が増えたように感じる。
子どもに尊敬されるというか
信頼される大人になりたい。
あの時苦しんだ、ちっぽけな僕みたいに
今もどこかで悩んでいる人がいるのなら
自分の心の声を叫ぶことすら出来ない人が
いるのなら
少しでも力になりたい。
まず自分がその見本になれるように。
夢や希望、愛を与える人間になりたいと
そう思って
私は今、生きている。
だから、
晴れのち、時々曇りでいい。
ありのまま、ありのままで。
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