映画の冒頭、記憶の断片。
映画冒頭、最初の数秒。
或いは数分。
場合によっては数十分。
美しい空、街並み、食卓、お菓子、だれかの生活。
代わる代わる画面いっぱいに広がる。
それをただ、見ている自分。
私は、あの時間が好きだ。
それは、物語の気配が香り始める時間。
映画館では、まるで一瞬。
家で見ていると、ちょっと長く感じて。
ふわふわとした、カーテンを捲るような高揚感。
期待と緊張が、溢れる瞬間。
早く先を覗きたい、子どものような自分。
あの感覚を何度でも味わいたいから、私は映画を見るのかもしれない。
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