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Dance.

 4才の時、バレエの先生に憧れて、両親に「バレエを習いたい!」と言ったら、「足が太くなるからやめなさい。」とすぐに却下され、泣いた思い出がある。(大人になってそのことを母に言ったら、「なんでそんなこと言ったのかしらね。やらせれば良かった。」と 言っていた。笑)
 
 13才の頃、キョンシーのテンテン(幽幻道士
)に憧れ、『リズミックカンフー』というものを葉山から横浜へ引っ越す前の3ヶ月間だけ習ったことがある。
 音楽に合わせ、カンフーの動きをするのだが、蹴りの練習などもあり、かっこいい動きが出来て とてもワクワクした。
 
 15、16才くらいの頃、厳しいカトリックの女子校に通っていた私は、親に内緒で渋谷にあるヒップホップのダンスクラスへ申し込み、学校帰りに1人、体験レッスンを受けに行った。
 帰りが遅かったため 母にすぐ勘付かれ、怒られて 泣く泣く諦めた。
 
 ダンスへの憧れを持ったまま、ちゃんと習うことなく成長した私は、踊ることに少し苦手意識を持っていた。
 
 高校を卒業してすぐ、家族で今度は横浜から東京へ引っ越した。
 
 学校の規則から解放され、沢山の新しい出会いに ワクワクした日々を送っていたある日、友人達がレイブパーティーに誘ってくれた。

 横浜で、レゲエやヒップホップ、アコースティックな曲などを聴いて育った私にとって、トランスのような電子音楽は、なんとなく得体が知れず、奇妙で受け入れがたいものだった。

 それなのに、ダンスフロアへ行って暫くすると、身体が勝手に動き出し、気付くと楽し過ぎて帰りたくなくなっていた。

 決まった振り付けやステップもなく、どんな動きをしても自由なその空間で、心のまま踊ることの心地よさ、開放感を知ったのだ。
 きっとそれは、自分自身の何かが開いた瞬間だった気がする。

 それからは、ライブやパーティー、お家、どこへ行っても踊っていた。
 
 海外へ行くと、必ずその国の人達のノリを感じるため 踊りに行った。

 言葉が分からなくても、踊ることでみんなと一つになったり、コミニュケーションが出来る。
 自分のエネルギーを表現できることが、嬉しかった。

 踊っていると、例え大勢の中にいても、まるで瞑想しているかのように、肩の力を抜いて自分の真ん中にいることができた。
 
 こんな風に、いつも心を開いて物事に向き合えたら最高だな、人生を 踊るように生きていきたい! と思っていた。🦋
 
 
 子どもが生まれ、ライブに足を運ぶことも少なくなって早11年。
 最近、また無になって踊りたい欲が出てきていた。

 約2年前に行ったコスタリカのノサラでは、友達に「エクスタティックダンス」というものに誘われた。
 その時は行けなかったが、ずっと気になっていて、今年7月、バリのウヴドにある大きなヨガ施設『ヨガ バーン』にて、初めて体験することができた。
 
「エクスタティックダンス」と聞いて、一緒に行ったママ友は、何か官能的なものを期待していたらしく残念がっていたが(エクスタシーダンス?)、そんなものではもちろんない。笑
 要は、瞑想のように、周りを気にせず自由に身体を動かして 心と身体を解放するというもの。
 人目を気にしない人にとっては、何もエクスタティックダンスでなくても良いと言えば良いのだけど、それを目的としたスピリチュアルな場が新しく出来た。ということだ。
 
 とにかく身体をほぐしながら、無になって踊りたかった私には うってつけの場だ。

 初めては、世界中の個性豊かな人達がいる所でやりたかったので、ウヴドで出来るのもうれしかった。

 中に入り、薄暗くて広い空間で2時間、とにかく身体を思いのままに動かしていく。
 誰も周りのことを気にしていない。
 私も滞っている身体の部分を思いっきり回したり、振ったり飛んだりして 解しながら久々におもいっきり踊ることができた。
 
 その日は、前夜に食べたナシゴレンの油でお腹を壊し、身体がとても重かったのだが、ダンスの後は エネルギーが全身に行き渡り、本当に軽く元気になった。
表情もイキイキとして、やっぱり踊るって大事だなぁ!と実感した。

 先週、そして一昨日は、コスタリカに半分以上住んでいる友人かれんちゃんが、日本に帰国している間に、あのエクスタティックダンスを開催する というので約2ヶ月ぶりに参加して来た。
 
 コスタリカ出身の友人、フェルナンダがダンスの前にカカオセレモニーをしてくれるというのも魅力的だった。
 
 実は オーガニックなピュアカカオには、心を開く という効能がある。
 苦味があって濃厚なカカオドリンクを 自分のなりたい姿をイメージしながら みんなで感謝していただくことで、心が少〜しずつ解放され、「今ここ」に意識が向けられる。

 日常生活では、誰もが日々忙しく頑張っている。
そんな自分自身を、ちゃんと認めて労ってあげることって本当に大切。
 頑張り過ぎていた自分に気づき、自然と涙が溢れてきたり、心地よい浄化を促してくれるカカオの力。
 自然の恵みは、いつも私達に必要なものをもたらしてくれる。感謝だな。
 
 カカオをゆっくりいただいた後は、踊りが初めてのシャイな日本女性達の心も自然に開かれて、みんなどんどん輝きを増してキラキラと力強く踊っていた。✨

 感じたままに身体を動かしたり声を出すことで、心と身体がほぐれ、しなやかに 内側から本当の喜びや美しさが現れ始める。

 静の瞑想だけでなく、動くことで 運も現実も動き出す。

 もうお酒もそんなに沢山飲みたくないし、夜活はちょっと、というママ達にも、朝からこうやって身体を動かせる場があるって、とてもありがたいことだ。
 
 やっぱりもっと、踊りたい。
 歌うこと、踊ること、これからも益々楽しんでいこう。

 かれんちゃん、フェルナンダ、日本にこんな素敵な場を作ってくれて ありがとう!
 
 彼女達が日本にいる間、これからも定期的に開催するようなので、かれんちゃんのインスタ等もチェックしてね。

https://www.instagram.com/summerlove_kalen?igsh=NmxvamduNm9xdnVo

 

 

エクスタティックダンスの後、みんなで。踊るのが初めてだった人も、完全に解放されて踊っていたよ。


 かれんちゃんとフェルナンダ、ペルーを共に旅したあすかとダンスの後に食べたオーガニックアイス。美味しかった!

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