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 成長中


 息子には、小1の時から月1で続けている課外学習がある。
 
 保育園時代のママ友から「子供達にどうかな?」と声をかけられ、参加することになって早5年。
 
 そこでは、自然をよく知る大人達から海や山の生態系を学んだり、シーカヤックやシュノーケリング、火の起こし方などを習ったり、海と山に囲まれたこの場所ならではのリアルな学びを、遊びを通して体験できる。

 大人達は先生ではなく、「ジョンジョン」などニックネームで呼ばれ、お兄ちゃんや友達のように接することができる。
 子ども達は、そのままの個性をのびのび出しながら泣いたりふざけたり、自分らしく そこにいる。
 
 友達と外で遊ぶのも大好きだけど、1人でいるとじっと家で過ごすことが好きな息子。
行く前は必ず「行きたくない。」と言う。
 
 小1の時、シュノーケリングを始めた頃は溺れかけ 軽いトラウマのようになってしまい、続けさせるかすごく悩んだこともあった。
 だけど、ここで辞めてしまったら 息子は一生シュノーケリングは怖いもの。やりたくないもの。で終わってしまう。
 
 先生達も、「やらないで磯遊びして、やりたくやったらやるでもいいから来てね。」と言ってくれ、なんとか連れて行った。

 だけど不思議なことに、行く時は浮かない顔をしていた息子は、毎回キラキラな笑顔で帰ってくるのだ。
 あー、行かせて良かった。これが答えだな。と、いつも思う。

 先週末は、急にぐっと冷え込み、お天気もイマイチ。
 正直、私だったら入りたいと思えない10月の寒い海に連れて行くのはどうかな?と言う気持ちもまたよぎった。
 
 息子は案の定、ちょっと文句を言いながら出かけて行った。
 しかし、やっぱり帰りには楽しそうに、子どもらしく輝いて帰ってきた。

 10月の海は、より澄んでいて魚も沢山いるそうだ。
 タコやウツボや危険な魚を沢山みたこと、大人達がこれは触ったら危ないということをしっかり教えてくれる中、本やyoutubeとは違う
本物の自然に触れる時間。

 寒いと思った10月 海に入って感じた面白さ、言葉では言い表せない感覚。
 私には教えてあげられない、この地球で生きるために1番大事なこと。
 この体験は、息子がこの先何をやったとしても、きっと生かされると思う。

 パソコンや文明社会の真ん中にいても、子供の時、自然の怖さや不思議さを体験したことがある人は強い。
 勉強より何より、それが一番大切な気がする。
 
 私自身は、海の中が怖いけど。笑
 
 インドア好きだけど、カヤックもラフティングも、火おこしも、テントだって張れる男子になっておくれ。

 
 今年の夏の終わりに突然、「ピアノをやりたい」と言い出した息子。
 
 今まで楽器やダンスを勧めても、「大丈夫。」と言って、自分から何かやりたいと言ったことがなかったので、驚いた。
 
 早速、近所にいる先生を友達から紹介していただき、トライアルを受けに連れて行くと、「楽しい!やりたい。」と言う。
 
 高学年になり、学校も忙しくなって来た中、
購入した電子ピアノで 言われなくとも毎日練習している。
 公文は言われないとやらなかったし、言ってもやだ。と言っていたのに。

 こうやって少しずつ、自分の世界を創って 拡げていくんだなぁ。

 
 ここ最近、息子の成長に嬉しくなった出来事だった。
 
 彼のペースで、ゆっくり着実に大きくなってね。
 いつも応援しているよ!


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