医者だって妊娠するんですよ
所用で平塚に行ったらちょうど七夕祭りをやっていて、その場で短冊を書いて吊るせるスペースが用意されていた。1枚書いて吊るしてみたらすぐ隣の短冊も同じような内容で、妊婦が考えることなど皆一緒なのだなぁと少し笑ってしまった。
お気に入りのゆったりワンピースがゆったり着られなくなってきた。また太ったかと思ったが、よく見ると腹の出方が今までの太り方とは違う。まだ先の話と思っていたのに、早くもマタニティ服を用意しないといけないのか。かといって、いかにも妊婦さんな地味ゆるワンピースなど絶対に着たくないので、ひとまず楽天でマタニティ仕様のスキニーパンツを買った。腹部こそ柔らかリブ素材だが、パンツ自体はすらっとスキニーシルエットなので、ここにビッグシルエットのTシャツを合わせれば妊娠前と同じような格好ができる。
問題は仕事着だ。複数の施設で非常勤医師として働いているので、仕事内容によって私服+白衣とスクラブ上下を使い分けているが、最近は白衣もスクラブもなんだかキツくなってきた。白衣の前を閉めるとポケットには何も入らないし、スクラブパンツは突き出た腹に沿ってずり落ちる。マタニティ用白衣を貸し出している病院もあるらしいが、残念ながらわたしの勤め先にそのような制度はない。
借りられないなら買うしかないので、医療用ユニフォームの通販サイトをいくつか見てみたが、マタニティ用スクラブはどれも看護師さんが着るようなデザインばかり。白衣に至ってはどこのサイトにも売られていなかった。Google検索で「マタニティ白衣 医師」「マタニティ ドクターコート(医師が着る長白衣をこう呼ぶことがある)」と検索してみたところ、1箇所だけ通販での取り扱いがあった。いつもの白衣と違ってせいぜい半年かそこらしか着ないのに、いつもの白衣の倍近いお値段。これは一旦保留にした。
さらに検索結果を辿ってみると、外科医で漫画家であるさーたり先生の記事にたどり着いた。これは参考になる!と思ったが、そこにあるのは「医師のマタニティ仕事着がない」という現実だった。やっぱりないのか。ちなみにさーたり先生の漫画にあるように、マタニティナース服は病院で貸し出しがあったり、購入するにしても通常のナース服と同じくらいのお値段で、医師ほど仕事着難民になることはなさそうだ。うらやましい。
厚労省の調査によるとやはり女性医師は増えていて、2018年末で医師全体の20%強が女性なのだそうだ。医師も人間なので妊娠するし、多くの場合妊娠しても産休に入るまでは仕事を続けることになる。看護師ではないのでナース服を着るわけにはいかないし、スクラブだって看護師さんぽいデザインだと患者さんが混乱する。医師がよく着る白衣やスクラブをそのままマタニティ仕様にしたものを、もっと手軽に入手できるようにしてほしい。
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