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食道がん手術闘病記2 〜地獄の1日〜

予想外の試練

手術後2日目。
正直、麻酔が効いてたので体の痛みはそんなには気になはならなかった。
でも、予想外だったのが声が全然出ないこと。
自分の気持ちを伝えられないって、こんなにもツライものなんですね…。

気管チューブを抜いたら、すぐに声が出るもんだと思ってたんです。
でも、いざ話そうとしても声が出てこなくて。
先生からは「初めは声が出しにくいから大丈夫ですよ」って言われたけど
「反回神経麻痺」の説明は聞いてたので、なんだか不安に…。
大丈夫か?私。

スマホ時代の入院生活

それにしても、今って本当にスマホ時代なんだなーって実感したのが
看護師さんの「家族への連絡はスマフォでしておいてね」って一言。
少し時間が経てばLINEでも全然構わないけど、ICUからHCUに移る連絡の時くらいは病院から電話してくれてもいいんじゃない?って思ったw
まぁスマホを渡されちゃったので頑張って打ちましたけど…

そして言いたいことを伝えようとしたら
看護師さんは「スマホで打ちますか?」って。
簡単に言うけど、そりゃ無理でしょ!
私、必死で手振りでペンを使いたいって伝えましたよ。
だって身動き取れない状態で寝たままLINEをちまちま打つより
ペンで書いた方が全然早いじゃないですか。
両手に点滴が刺さってるし、指先には心電図のテープも巻かれてるし。
でも、そういう時代なんだよなと。

終わらない夜

そして夜が来て、本当にキツかったのが痰の処理。最初は看護師さんがチューブで吸引してくれてたんだけど、「自分で出来るならした方がいいですよ」って。それからは延々とティッシュに痰を出し続ける羽目に。時計を見ても見ても全然時間が進まなくて、眠れないし、痰は出るし…もう地獄の一日でしたね。

こんな経験をして初めて気づきました。
普段、何も考えずに話せてるって、どれだけ幸せなことかってね。


このブログでは、私の食道癌との闘いを記録していきたいと思います。同じ病気と闘っている方、そして、これから検査を受ける方にとって、少しでも参考になれば幸いです。


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