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出産した日のこと:書きかけ

2022年9月12日。

前夜からの陣痛で眠れなかった。

朝4時から本格的に痛くなってきた。
夫にLINEすると、緊張で眠れなかったのか、トイレに起きていたのでそばにいてくれた。

6時。痛い時はかなり痛い。

8時。感覚は

9時前。
夫が、5分を切っていることを指摘する。
2回のお断りでメンタルぺしゃんこになっていた私は通話する気がなかったが←、数回指摘されたので仕方なく←電話したら。

また断られそうな雰囲気だったが、
通話中に陣痛が来た。

背後から腰をマッサージしてくれていた夫に「今触らないで…!」と小さく叫ぶ声、「今触ってない。」「なんで…!」などの会話を聞いた病院が、来ていいと言う。

夫はまとめていた荷物を取りに行き、横になっていた私はゆっくり起き上がる。

瞬間、恥骨を押される感覚があった。

(アカン、病院までもたへんな…)

陣痛の1分は動けない。
3分のうち1分は痛みのダメージを回復したい。

…玄関まで行けない。

なんとか、夫に支えられつつ、共用部分に出た。

陣痛が来るたび、動けない。
夫にもたれかかり、1人で立てない。
夫は私を支えきれず、通路の端に置いた大きなバッグの上に座るよう促す。

これ以上歩こうとするのは無理な気がして、「救急車呼ばれへんかなぁ…」と言ってみる。少し考えて、夫は同意してくれた。
下に待たせている陣痛タクシーに帰ってもらい、救急車を呼ぶ。

待っている間、座っていられず、共用部分に直に横になる。
(ここで産むのかなぁ…)
それも仕方ないなと思った。

「救急車、来てくれるって。」
戻ってきた夫は電話し、落ち着けた声で言った。
うん…と言えたが今すぐ来て欲しかった。

救急隊員が到着した。3人いたと思う。目を開ける余裕はなかった。
無言で横になり陣痛に耐える私を観察し、「初産やな」と言う。

どこも出血してないし、大声もあげてないし、汗もかいてないし、緊急性は低い、大袈裟だと判断したのだろう。

担架から救急車に乗る時の衝撃が痛くて声が出た。

救急車に入ると、隊員が病院に電話している。
「電話つながらんわ」「あそこは許可が降りないと入れてくれない」
とのんびり話している。

陣痛がいよいよ増してきて、無意識に息を止めてしのいでいた。


出る…!

10:30。分娩台から時計が見えた。

過去を整理し、未来に繋げます。