空気砲/ air cannon
職場の厠(満員御礼)で尻が爆発しそうになった(空気砲)
不用意にこの体内の空気を解き放つと絶対に大音量が鳴る。
私はそう確信していた。
息を潜めて最大限に尻もひそめてタイミングを待つ。
だが全員めっちゃ長い、なかなか出て行かへん。嘘みたいに誰も厠から出て行かへん。
なんでや、なんでなんや。
もしかして全員尻が爆発しそうなのをこらえて息潜めてんのか?
全員が全員出て行くのを待ってんのか?
そんなもん括約筋限界チャレンジ(空気砲)無限耐久レースやぞ。
静まり返った空間、全員の尻の限界が近いことがひしひしと伝わってくる。
緊張感がすごい。どうすんねんコレ。
と焦りと緊張感がピークに達したその時
隣の個室から爆発音が響いた。
その直後慌てて流される水。
だがもう遅い、厠中に破裂音が鳴り響いてしまっている。
他の個室の人達も同じ気持ちやったと思う。
同志よ、気に病まないでくれ。
この終わりがないかに思えた無限耐久レースを終わらせてくれて本当にありがとう。
恥ずかしがることはない、すぐに私達もそちら側に行く。
隣の彼女が破裂音を鳴らし水を流した瞬間を見計らって、我々も水を流し体内の空気を解放した。
ほんまにマジで全員空気砲を解放するタイミング待ちやったやん(?)
そんなことあるんや。
隣の彼女が身を挺して先陣をきってくれたおかげで、我々は破裂音を響かせることなく無事体内の空気を尻から解放することができたよ。本当にすまない、ありがとう。
私達(?)はせめてもの感謝の気持ちとして、彼女が厠を出て行くまで静かに個室の中で待機して見送った。
顔を見ることがないように。
音姫ぐらいつけてくれよ、職場。