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恐るべき天才的マジシャン「9」

横浜F・マリノスの攻撃陣を統率する司令塔かつ、シャドーストライカーの役割を果たす選手とは一体どんな選手?

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魅せるプレーが得意な背番号「9」

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昨季のオフに、ブラジルセリエAのフルミネンセFCから完全移籍で加入したマルコス・ジュニオール、27歳。
足元の技術が巧みでありつつも、スピード力も兼ね備えている選手。
また、決定力が高いだけでなく、決定機を演出するパサーの役割をこなせる一面もある。
超攻撃的サッカーをスタイルとしている横浜F・マリノスにとって、欠かせない選手の一人である事は間違いない。
マルコスの凄さがひと目でわかるプレーは、先日行われた明治安田生命J1リーグ開幕戦第1節のG大阪戦。2点を追う中での後半29分に見せたこのゴール。

https://youtu.be/4M-r4uKavPw
(Jリーグ公式チャンネル参照)
まず、この得点シーンでのマルコスの動きを見てみると
チアゴが相手陣内サイド付近でボールを受けた際に、マルコスはG大阪DFラインよりも前でパスを受けようとしていたが、チアゴの体の向きが前ではなく、横にいる扇原の方を向いていた為、ポジショニングを変えることに。
そして、マルコスは自分の前のスペースが空いている事を瞬時に把握すると、そのスペースへと走り出し、利き足である右足へのパスを要求したものの、扇原から出されたパスは利き足ではない左足に。当初要求していた場所とは反対側にパスを出されたのだ。
ここで、マルコスという選手の凄さが分かるプレーが生まれる。
そのまま左足でトラップしたマルコス。普通利き足が右足である選手ならば、右足でシュートを放つ為、体を左回りにターンして右足でシュート。もしくは、ラストパスを送るかどっちかの選択をするはずだ。
しかし、マルコスは左足でトラップしたと思えば、体勢が整っていない半身の状態でありながらも、左足で上手く巻いたシュートを放った。
これにより、相手GKはタイミングをずらされ反応に遅れ、得点を許してしまった。

普通の選手であれば、しないようなプレーをしてしまうのがマルコスという素晴らしい選手である。と同時に、能力の高さに誰もが驚かされる瞬間である。


背番号「9」を背負った主な海外の名選手とJ1全チームの選手一覧とまた、背番号「9」の役割とは

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欧州5大リーグの背番号「9」
レアル・マドリード ベンゼマ(元フランス代表)
FCバルセロナ ルイス・スアレス(ウルグアイ代表)
リヴァプールFC フィルミーノ(ブラジル代表)
マンチェスターシティ ジェズス(ブラジル代表)
インテル ルカク(ベルギー代表)
ローマ ジェコ(ボスニア・ヘルツェゴビナ代表)
バイエルン レヴァンドフスキ(ポーランド代表)
パリ・サンジェルマン カバーニ(ウルグアイ代表)


では、J1ではどうだろうか。
コンサドーレ札幌 鈴木武蔵(現日本代表)
ベガルタ仙台 イサック・クエンカ(元U-23スペイン代表・元カタルーニャ代表)
鹿島アントラーズ エヴェラウド
浦和レッズ 武藤雄樹(元日本代表)
柏レイソル クリスティアーノ
FC東京 ディエゴ・オリヴェイラ
川崎フロンターレ レアンドロ・ダミアン(元ブラジル代表)
横浜F・マリノス マルコス・ジュニオール(元U-20ブラジル代表)
横浜FC 一美和成(U-23日本代表)
湘南ベルマーレ 指宿洋史(元U-23日本代表)
清水エスパルス 鄭大世(元北朝鮮代表)
名古屋グランパス 長谷川アーリアジャスール(元日本代表)
G大阪 アデミウソン(元U-21ブラジル代表)
C大阪 都倉賢
ヴィッセル神戸 藤本憲明
サンフレッチェ広島 ドウグラス・ヴィエイラ
サガン鳥栖 チアゴ・アウベス
大分トリニータ 知念慶


といった、多くの名選手が背番号「9」を背負っている。
次に、背番号「9」とはどういった役割を任せられているのだろうか。

9番を背負う選手としての一番重要な仕事は得点を取る事だ。すなわちエースストライカー的役割を任せられるポジションだ。しかし、現代サッカーにおいて、ポストプレーという役割も9番に任せられる大切な仕事である。例えば、川崎フロンターレのレアンドロ・ダミアンや湘南ベルマーレの指宿のように強靭な肉体を持つ相手DFとの対峙にフィジカルで負けずに、味方のチャンスを演出する。最終的には自分自身がゴールを奪う為に必要なプレー。
9番はチームの誰よりも一番ゴールに対する執着心が強く、心身ともに強靭な選手が背負うべき背番号と断言していいだろう。

では、マルコスは一体どうだろうか。
身長167cmと低いものの、ボールキープをする能力が高い事から身長以上にフィジカル的にも十分な選手。また、スピードを活かしたドリブル突破からシュートを打ったりする事ができる。
これだけを見れば、さっき述べたような背番号「9」に相応しい選手だが、マルコスの凄さはまだまだある。

前線で複数ポジションをこなせる力

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今となっては、横浜F・マリノスのトップ下に位置するのはマルコスだが、昨季の開幕戦当初は左サイドウィングでの出場が7試合。
9節からはチームメイトのエジガルの負傷の影響から11節までCFとして出場を合計で5試合。12節からは、横浜F・マリノスのシステムが、逆三角形だった中央にマルコスを頂点とする三角形に変わった。これは、後に「マルコスシステム」とも言われるようになり、ここからトップ下での起用が続き、2019シーズンを終えた。
技巧派な一面がありつつも、複数のポジションをこなせるユーティリティ性を兼ね備えた賢い選手であるマルコス。
どのポジションにおいても、本来の力以上のものを発揮でき、結果を残し昨季は15得点を決め、加入1年目にしてJリーグベストイレブンと得点王を受賞。
なによりも、マルコスの良さを出し続けたチームメイトと、選手であるマルコスと監督のポステコグルーとの間での信頼関係がこの結果に結びついたと言っても過言ではないだろう。
マルコスという選手は、前線でのプレーエリアが豊富で誰よりも勝利に貪欲である。そして、得点への執着心があり、味方の得点の為になら体を張る事ができるそんな選手なのだ。

今季、期待される事は一体?

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昨季ベストイレブンと得点王を受賞したマルコスにとって、今年は更なる活躍と結果が期待されるだろう。
それだけ、相手チームから研究され徹底マークに遭う事は間違いなく、苦しいシーズンにもなりかねない。
しかし、マルコスのポテンシャルからすればそれらを打破する事は可能ではないだろうか。
また、ACLがある以上アジアの舞台で「横浜F・マリノスの背番号9マルコス・ジュニオール」の名を刻む事ができるかどうかに注目が集まるだろう。

最後に

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今年もマルコスの天才的なプレーを多く見れることになるだろう。それと同時にゴール後のパフォーマンスも増えるはずだ。
パフォーマーとしてのマルコス・ジュニオールに今季も目を離す事は不可能だろう。
是非とも、マルコスのプレーを見にスタジアムへと足を運んでみてはどうだろうか。

マルコス・ジュニオールの横浜FMでの2019シーズンのプレー集と全ゴールはこちらから

2019シーズンプレー集

https://youtu.be/y8OYmNpi_hQ
(j league king参照)
2019シーズン全ゴール集

https://youtu.be/pip25ZI-_y4
(横浜F・マリノス公式チャンネル参照)

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