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【Notta】自動文字起こしサービスを使ってみて感じたこと

「打合せや会議の議事録作成を自動化したい」

打合せ後の議事録作成に時間がかかることは、多くの人が抱えている課題だと思います。私も同様で、打合せ後に議事録をまとめ、関係者に送信しています。

今回は、自動文字起こしサービスのひとつである「Notta」を試してみたので、その使用感と改善点についてまとめます。


結論:そのまま「使える」レベルには達していない

結論から言うと、Nottaは私の用途では十分に使えるツールではありませんでした。今より精度を上げて時短になる目的には適していなかったということです。

具体的にどこに問題があり、改善すべき点が何かについて、以下で詳しく述べます。



Nottaとは?

Nottaは自動で音声を文字起こしし、AIを使って要約までしてくれるサービスです。1時間の音声データをわずか5分で処理し、商談やWeb会議の議事録作成を効率化します。
公式サイトによれば、会話を録音するだけで文字起こしと話者認識を行い、さらにAIによる要約も可能とのことです。使用はPCでWebを通じてか、タブレットやスマートフォンのアプリを通じて行えます。


使えないと感じた理由

Nottaを使ってみて、2つの大きな課題を感じました。

1. 認識精度の低さ

90分の会議を録音した際、約半分で認識ミスが発生しました。これは、会議の参加者が離れている場合に特に顕著でしたが、マイクから近く音声がクリアに聞こえている自分の発言でも認識ミスが頻発しました。マイクを変えてとりなおしましたが、それでも3割ほど認識ミスが発生していました。
音量だけの問題ではなく、認識の精度に限界があるようです。

2. 話者分離が機能しない

話者を自動で分離する機能があるとのことですが、実際にはうまく機能しませんでした。何度も試しましたが、一人の話者が話し続けている途中で突然分離されたり、逆に違う話者が認識されずに進むことが多かったです。
音声を聞き直して、話者を選択し直すというのは地味に面倒です。

自分専用のメモとして残しておく分には良いかもしれませんが、上司や関係者と共有するのであれば、間違いのないように修正する時間は必要です。
この状態ではAIによる要約しても正確に行えないため、効率化する時短目的としてはまだ信頼できるレベルにないと感じます。

Web会議のBOTは音声は拾いやすいですが、それでも認識精度や話者分離が完璧にできるわけではありませんでした。
大きなマイクを設置することも、参加者や会議によっては難しいため、手軽さという面でもPCやタブレット端末での入力精度が高くないと使いづらいと感じます。


良かった点

改善すべき点が多い中、良かった点もいくつか挙げられます。

1. ユーザーフレンドリーなインターフェース

すべて日本語表記なので分かりやすく、画面がシンプルで使いやすいです。どのボタンを押すべきか迷うことがありませんでした。
言語の表示を切り替えることも可能です。

検索機能もあるため、フォルダ名やタイトル、作成者や日付などから検索することが可能です。目的のファイルを探しやすいのは良い点です。

2. 豊富な拡張機能

カレンダーアプリやオンラインストレージとの連携が可能で、特定のワークフローに統合しやすいのは便利です。

連携出来るサービスやアプリ(2024/9/13現在)

Googleカレンダー
Outlookカレンダー
Zoom
Google Meet
Microsoft Teams
Webex
Notion
Slack
BOX
Googleドライブ
Dropbox
Microsoft OneDrive

CRMや自動化に関わるサービスと連携するにはビジネス版以上が必要です

Salesforce
Hubspot
Zendesk Sell
Zoho CRM
Salesflare
Freshsales
Zapier

3. 無料トライアルがある

3日間の無料トライアル期間があり、有料のプレミアムプランを試してみることができるのは良い点です。Web版であれば3日間で300分の音声録音を試すことができます。

https://support.notta.ai/hc/ja/articles/17752924509211-Nottaウェブ版の-3日間無料トライアル-とは何ですか


まとめ

Nottaは自動文字起こしサービスとして興味深いツールではありますが、現時点では精度や機能面での課題があることと、文字データの修正に時間がかかり、負担軽減の目的を果たしていないため、使い続けることはできませんでした。今後のバージョンアップに期待したいところです。

Nottaの導入を検討している方に、わたしの感想も一意見として参考になれば幸いです。

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