小学生でも分かる哲学 アリストテレスのオルガノン
アリストテレスが考えた「考えるための道具箱」が「オルガノン」です。オルガノンの中身は、色々な道具が入っていて、これを使うと、より賢く考えられるようになれます。
言葉を整理する道具は「リンゴ」や「みかん」のように、ものの名前をしっかりと覚えたり、「リンゴは赤い」のように、ものの特徴を言葉で表す練習をしたりする道具です。
考え方を組み立てる道具は「リンゴは甘い」と「みかんも甘い」から、「果物は甘い」という新しいことを発見できるような道具です。
皆で話し合う道具は友達と意見が食い違っても、お互いの考えをよく聞いて、正しい答えを見つけ出すことができるような道具です。
オルガノンは以下の著作群から成り立ちます。
1 カテゴリア論 Categoriae
2 命題論 De Interpretatione
3 分析論前書 Analytica Priora
4 分析論後書 Analytica Posteriora
5トピカ(トポス論とも言う) Topica
6 詭弁論駁論(きべんろんばくろん) De Sophisticis Elenchis
アリストテレスのオルガノンをもっと詳しく中身を見てみましょう!
オルガノンとは、アリストテレスが書いた、「考えるための道具箱」のような本です。この道具箱の中には、数多くの引き出しがあり、それぞれの引き出しに、「どんな風に考えたらもっと賢くなれるか」というヒントが書かれています。
オルガノンの引き出しの中身には、さまざまな名前の引き出しがあります。
1 カテゴリア論:ものの種類を整理する引き出しです。例えば、「人間」は「動物」という大きなグループに入ります。この「種類」について考えていきます。
2 命題論:言葉を使って、何かを言ったり、考えたりするとき、どんなルールがあるのかを調べている引き出しです。
3 分析論前書:正しい考え方を組み立てていく方法を学べる引き出しです。
4 分析論後書:本当に正しい知識とは何か、どうやって見つけることができるのかを調べている引き出しです。
5 トピカ:いろんなテーマについて、話し合うときに役立つヒントが書かれている引き出しです。
6 詭弁論駁論:わざと人を騙そうとする言葉のトリックを見破る方法を学べる引き出しです。
それぞれの引き出しを開けてみましょう!
1 カテゴリア論:例えば、「リンゴ」は「食べ物」ですが、「赤い」という色でもあります。このように、一つのものは、いろいろな種類のことに入ることがあります。この引き出しを開けると、そんなことを詳しく調べることができます。
2 命題論:「今日は晴れ」とか「馬はかわいい」みたいに、何かを言ったり、考えたりするとき、言葉を使って「XXXはYYYである」という形にします。この引き出しでは、このような言葉のルールについて学べます。
3 分析論前書:例えば、「すべての亀は動物だ」ということがわかっていれば、「この子は亀だから、動物だ」と考えることができます。このように、知っていることから、新しいことを考える方法を学べます。
4 分析論後書:本当に正しい知識とは何でしょうか?例えば、「すべての鳥は飛べる」は本当でしょうか?この引き出しを開けると、このようなことを深く考えることができます。
5 トピカ:友達と意見が食い違ってしまった時は、どうしたらうまく話し合えるようになりますか?この引き出しには、そんなときに役立つヒントがたくさん書かれています。
6 詭弁論駁論:例えば、「すべてのライオンは動物だ。だから、すべての動物はライオンだ」というのは、少しおかしい考え方ですよね。この引き出しでは、そんな風に、わざと人を騙そうとする言葉のトリックを見破る方法を学べます。
まとめ
オルガノンを学んで使うメリットはもっとはっきり自分の考えを言えるようになれます。友達と仲良く話し合いができるようになれたり、難しい問題も解けるようになれます!オルガノンは、ただ単に「考える」だけでなく、「もっと深く」「もっと正しく」考えるための道具です。この道具箱を使って、賢く考えられるようになりましょう!