忍ぴの 伊賀潜入物語
こんにちは。
忍びになりたくてなりたくて仕方がないぴのです。
今回念願の忍びの里「伊賀」へ初潜入して参りました!
そして帰ってきてこれを書いていますが、書きながらドン引きしてます(笑)
御本家・伊賀のご紹介
忍びの里・伊賀
伊賀といえば、伊賀・甲賀で有名な忍びの里の一つであります。
忍びの名家は53あったと言われています。
家康の伊賀越えで有名な伊賀です。
伊賀越えのルートは明確なルートはわかっていませんが諸説あるとか。
それにしても、京都から伊賀まで文明の発達を利用しても2時間。
乗り換えも2回あり、かなり面倒でした。
忍びについて
私が忍びを知ったのは、
勧められた読んだ初めての歴史小説
池波正太郎先生の「真田太平記」
後にも先にも主人公が忍びでないのに、物語の半分以上に忍びのことが書いてある、もしくは忍びなしでは物語が成り立たない小説も他にないと思います。
真田太平記は皆さんもご存じ、真田幸村の真田家のお話です。
真田家はもともと武田信玄に仕えており、武田信玄配下の武将です。
ちなみに、私個人の意見ですが、忍びいわゆる忍者といわれるものには
3種類あり、伊賀・甲賀・草の者に分かれると思っています。
※下記については、池波正太郎先生の真田太平記をもとに書いています。
伊賀・甲賀
伊賀甲賀については、忍者というとこの地名が出てくるほどメジャーな地名ですが忍びの発祥といわれています。
京の都に近く情報を得やすかったという利点からこの地が忍びの地だったことも納得できます。
草の者
この呼び方は、武田信玄配下の忍びのみを表しています。
武田信玄配下の忍びはもともと、伊賀甲賀から厳選された猛者だったそうですが、武田信玄が滅びるとき伊賀甲賀の頭領から、引き上げ命令が出たようですが、武田信玄や武田信玄に帰属した武将に惚れ込んだ一部の忍びたちは伊賀甲賀を捨てることを決めます。
しかし伊賀甲賀の厳しい掟では、頭領命令に逆らうものは「死」あるのみなのです。
しかしそこは、武田信玄配下に抜擢されるほどの手練れです。
そう易々とは殺されません。
真田太平記に出てくる、お江と猫田与助という人物の争いは
伊賀甲賀VS裏切った草の者の延長線上の戦いといってもよいでしょう。
この二人には他にも深い因縁があるので、気になる方はぜひ読んでみてください。
また皆さんも一度は耳にしたことがある、猿飛佐助は実在しない忍びだと言われていますが、この真田太平記では「佐助」なしでは物語を語れません。
控え目なのに仕事がめちゃくちゃできる!!
しいて言うなら、蘭丸(信長お気に入りの小姓)が忍びになったらこんな感じかもしれないと勝手に思ってます。
忍びの能力について
手練れの忍びは一日40里(1里・約4㎞×40=160㎞)を移動したといわれています。(それぐらい移動できなければ、忍びとしては活躍できないのかも・・・)
また、何日も食べることができないのもザラなんだとか。
丸薬といって、栄養価の高い薬みたいなものを作って袋に入れて持ち歩き
それを食べて凌いだりするらしい。
関所を通るため、村人・物売りなどに化けて通過するため、変身する能力もそれなりに必要なんだとか。
忍びは新入りが入ると、割り当てられた手練れの忍びが教育係として
一から手取り足取り 技や忍びのいろはを教えるようです。
ちなみに、ちょっと桃色ネタですが、くのいち(女性忍び)は新入りの男性忍びに、桃色のいろはも教えるんだとか。
その際、一番いいところで敵の襲撃に遭う可能性もないとは言い切れないため、「寸止め」の技術なんかも教えるらしいw
忍びには、戦忍びと諜報活動とあり、戦忍びは
モロ戦の時に駆り出される忍びのことです。
戦闘能力が高く、足軽などに交じって戦闘に参加します。
また、諜報活動をする忍びは絵師になって武将の下についたり、
または京都の下町に小屋を構えて、砥ぎ師や物売りなどになって
正体がバレないように情報を得たりしていたそうです。
万が一敵の忍びに忍び小屋(山の中の避難小屋や町中の情報を得るために利用している小屋など)がバレた場合は、いつ襲撃されるか分からないため、
即座に退散します。
ちなみに、戦国武将の中で唯一忍び出身だったのでは?と言われているのが、滝川一益である。
詳しい文献がないので、正確なことはわかっていない。
いざ!伊賀へ潜入
今回は、京都→奈良→三重と県を跨いでの移動!
京都を抜けて、だんだん田んぼや山が奇麗なところへ電車が進んでいく。
近鉄京都駅で電車に乗るとき、山伏の御一行様を見てまずテンション上がる!
あの黄色い袈裟みたいなのを着た人がたくさんいたのである。
京都→大和八木→伊賀神戸→上野市というルートで向かいました。
大和八木駅の駅の売店で、「鹿の鼻くそ」という衝撃的なお菓子を発見!!
でもあまりにもリアルすぎて買う気になれず・・・でも気になる・・・
そうこうしてるうちに電車が来てしまった。
パッケージもさることながら、ホジ・・とかいう文言がリアルすぎてw
でもちょっと食べてみたかったかも・・・と今なら思う。
(お土産大歓迎w)
鹿の鼻くそに別れを告げて伊賀神戸行きの特急に乗り込みます。
ちなみに「伊賀神戸」(いがかんべ)と読むそうです。
山や田んぼが多くなり、のどかな田園風景に見慣れた来た時…
忍びの里が近いことを告げる看板を発見!!!!
なぬ!!!と思ったのも束の間…乗り換える駅に電車が停車しているのだが、その電車がなんと!!!↓
前面に忍び(くのいち)の顔が描かれたこのラッピング電車。
過去一素敵な電車だった!!しかもサイドから見ると忍びが走っているかのようなこのデザイン!!!
ラッピング電車でこれだけテンション上がってるのに、
電車に乗ったらなんと!!!
ドアに分身の術をあしらった忍びが!!!
棚には手裏剣を投げようとする忍びが!!!!
中刷りも忍び忍び忍び!!!もうたまらんん。
クラクラするほどの忍びの世界へようこそ!って感じでした。
忍びの町
電車に揺られること、30分。
目的地「上野市」へ到着。
まずは駅のロッカーが忍び仕様!!!
荷物預けたら、荷物が忍んで出てこないとかないよね🤭
駅のホームに忍びの人形!
選手みんなが忍びなら、戦忍びだなw
駅舎を出たら、私の大好きな武器「飛苦無」が刺さってお出迎え!!!
駅舎の上にも忍びがチラホラ・・・・
忍び好きの私にはたまらない仕様でございました。
変身
駅から徒歩10分ぐらいの「だんじり会館」というところで
忍び装束を借りれるとのこと。
¥1500円であなたも忍びに!!みたいなフレーズに吸い寄せられるように
会館を目指す。
受付の窓口で、私の前にはお孫さんが忍び衣装を借りる手続きをしている家族に遭遇。
私は大人一人(笑)照れる・・・(* ̄∀ ̄)ゞエヘヘ
私:「あの・・・衣装って大人でも借りれますか・・・(ドキドキ❤️)」
忍び衣装を着た係員:「ハイ!大丈夫ですよー!」
私:じゃあお願いします(申込書に記入)
会館の中で衣装を選ぶ
長袖・ノースリーブ(黒・赤・ピンク・くすんだ紺)
ノースリーブはホントのノースリーブでモロ腕が出る。
涼しさ的にはこっちを着たいところだが、どうしても破廉恥になるのが嫌で、暑いけど長袖の黒でお願いします・・・と私。
上下に着る物を着たら、係の方が手甲と脚絆を付けてくれるのですが、さすがに暑いので手甲は遠慮しました。
頭の上にかぶる頭巾は暑かったら脱いでもらって大丈夫ですと言われたので、とりあえずかぶせてもらいました!
完全に忍びになりきり、テンションは登り龍のごとくすでに昇天!
軽くスキップして会館を後にしました。
※手に持っている刀は衣装を借りるとプレゼントしてくれるんです
市内の至る所に体験できるところがあったり、
写真スポットがあったりします。
そこをめがけてトコトコ歩きます。
この日は雲一つない青空!気温は35度!!!!
暑いです。ハイ。めちゃくちゃ暑かった。
でも、もはや忍びになり切った私を止めるものは誰もいない(笑)
まずは、手裏剣道場めがけて歩いていくことに。
途中に写真スポットへ寄って写真を撮りました!!
手裏剣道場!!
地図を見てやっとたどり着いた「手裏剣道場」
お茶屋さんの奥に手裏剣できるところがありました!
えっと・・・手、手裏剣がやりたいんですけど・・・・(照)
あー!!今日ねお休みなのよー!
え?(え?ってしか言葉が出てこないよねw)
いい年した大人が忍び装束身にまとって35度の炎天下をルンルンで歩いて来てるのに休みだって言われたんだもん、マジで絶望しかなかった。
顔に出るタイプなので、よほどショックな顔をしてたんでしょうね(笑)
さすがにかわいそうに見えたのかお姉さんが、どうぞどうぞ!
やっていってください^^と言ってくれて、手裏剣道場を開けてくれました。
夏場はねーお客さん来ないから祝日でもお休みにしてたのよー!と、
(訳:こんな真夏のクソ暑いときに来る阿呆はいないから閉めてたのよ)
魔女の宅急便のパン屋のオソノさんを彷彿とさせるお茶屋のお姉さんが教えてくれました。
ガチな手裏剣5枚渡されて、5枚使って練習させてくれて、本番!
去年ノリコさんと上野に来た伊賀のイベントに来た時にもやったので、
少しでも刺さるといいなぁと思って投げてみる。
5枚中3枚は命中🥰
大満足。しかも忍び衣装着て投げてるからね(笑)
お休みのところ開けてくださったので、お茶屋さんの方で
「忍者パフェ」を頂きました。
この手裏剣型のお菓子は固焼きというお菓子で伊賀の名物のようです。
マジで歯折れるかと思った。アイスに浸しても一向に柔らかくなる気配なしw
何とか歯を折らずして固焼きを食べてお茶屋さんを後にしました。
抜き足差し足忍び足
次の目的地、
「抜き足差し足忍び足」とかいう体験場へ向かう。
風鈴をもってそれを鳴らずに歩ききれるかというもの。
テンション爆上がりの私です。
ちなみにこれ、
木枠の内側一面にゴルフボールが敷き詰められており、その上に板が乗っています。上に乗るとぐらぐら揺れます。
その上を歩いてこの昔懐かしいリンボーダンスみたいなやつの上を飛び越えます。
今回は風鈴がチリンと1回なっただけで渡り切りました(さすがw)
忍びの町各所を練り歩き、要所要所で写真を撮りまくり、お昼の時間になったので、最初から目を付けていた忍び居酒屋なる定食屋ぽいところへ行ってみました。
忍びNo thankyou?
忍者市町を挙げて忍びを大歓迎!的な雰囲気の居酒屋
入口は隠し扉みたいになっており、それだけでテンション上がる!!
が・・・・・しかし・・・
忍び衣装を身にまとい、頭には鉢巻を巻いて、
青い刀を手に持った、忍びになり切った阿呆がお店に入っていったとき
甲賀の領地に入った伊賀者かっ!?と言わんばかりの冷ややかな視線!!
視線が刺さりすぎて、即死するかと思った。
そして、35度の炎天下で火照った体が一瞬にしてアナ雪バリの忍術で凍り付いたかと思うような皆さんとの温度差!!
え!?忍びウェルカムじゃないの!?と思ったけど
ここまでガチな阿呆は初めてだったのかしら?(笑)
生来小心者の塊のような私なので、その突き刺さる視線と凍り付く温度差を無視できるわけもなく、一番奥のテーブルの端っこでひっそり丸くなって昼食を食べました。
ちなみに店内では伊賀の忍び紹介ビデオみたいなのが流れていたけど誰も見てない(笑)
伊賀上野城
駅の裏手に上野城があります。
上野城は築城の名手と言われた、藤堂高虎が築城したものだそうです。
城内には藤堂高虎ゆかりの品々が展示されていました。
天守からの景色もきれいで風が抜けてとても気持ちよかったです。
伊賀上野城!さすが忍びの国にあるだけあって、こんなところも表示も
忍び仕様した(中には入ってないけど、和式だったらウケるな)
念願の伊賀来訪を果たして大満足。
マニアックでDeepな世界ですが素晴らしき世界でした😊
あとがき
忍び好きの私が念願の伊賀に初潜入。
もう嬉しすぎて始終テンション上がりっぱなし。
今自分で写真を見てドン引きしています(笑)
温度差がすごすぎる(笑)
これ好きじゃない人が見たらもっと引いてると思う。
歴史は好きでも忍びが好きな人もそういないかもしれません。
変態ですが、歴史好き、忍び好きいらっしゃいましたら是非お声がけください。
次は甲賀に潜入したいな。